『ビルドファイターズトライ』と『鉄血のオルフェンズ』の新作が明らかに!発表会ではパンクブーブー・佐藤哲夫さんがガンプラへのこだわりを語る

7月12日(火)、東京のバンダイナムコ未来研究所で新作ガンダムシリーズの商品発表会が開かれました。電撃ホビーウェブでは、すでに本発表会についてガンプラやグッズにフィーチャーした記事を公開中。このレポートでは『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の第2期など新作アニメの情報を中心に、発表会で行われたプレゼンや今後の展開について触れていきます。

 

 

まずはじめに、バンダイホビー事業部のゼネラルマネージャー・藤原孝史さんから主催者挨拶がありました。藤原さんはバンダイナムコグループにおけるガンダムシリーズの売上が786億円を計上したことを報告。その理由として、アジアを中心とした海外での人気が年々高まっていることを指摘しました。

 

 

今後は『ガンダムビルドファイターズトライ』『鉄血のオルフェンズ』を軸に、ガンプラやゲームなどのメディアと連動を強化していくと表明。そのためのプランについては、株式会社サンライズの取締役・佐々木新さんから説明がありました。

 

 

佐々木さんは各タイトルのメディア展開予定に触れた後、ガンダムシリーズのファン層を3種に分類。それぞれの方向性に合わせた企画を打ち出していくと話しました。

 

 

そのほか、実物大ガンダムを歩かせることを目的とした「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の基本プラン発表が控えていることや、2019年には『機動戦士ガンダム』放送から40周年、オリンピックの年である2020年にはガンプラ誕生40周年を迎えることに言及。そういった節目に向けて企画を準備中であると告げました。

 

 

新作アニメについて発表したのは、サンライズのプロデューサーである小川正和さん。まずは、初公開となる『アイランド・ウォーズ』のPVをスクリーンに映しました。

 

 

舞台は、トライファイターズが全日本ガンプラバトル選手権で優勝してからおよそ1年後。ヤジマ商事が開発した新型バトルシステムのテストパイロットとして、トライファイターズは南の島にあるニールセンラボに招待されます。セカイたちと名勝負を繰り広げたシア、ミナト、ギャン子たちも登場。新型システムの不具合を始めとした怪事件に巻き込まれていくというストーリーです。

 

 

本作の鍵を握るスクランブルガンダムは、1986年に発売された『機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル』から今年で30周年を迎える“ガンダムゲーム”を記念して制作されたガンダム。そのためΖガンダムがベースとなっていて、デザインは大河原邦男さんが担当しました。

 

 

そのほか、新しいモビルスーツが10機以上登場予定であることも明らかに。ZZⅡ(ダブルゼッツー)とギャンスロットのデザインはNAOKIさん、ガンダムダブルオーシアクアンタのデザインは海老川兼武さんが手がけたとアナウンスがありました。

 

 

続く『鉄血のオルフェンズ』もPVの上映からスタート。ギャラルホルンの腐敗が暴かれ、世界は少しずつ良い方向へと変化しているとのことです。鉄華団がクーデリアの依頼を成し遂げたことで名を上げたことや、モビルスーツの有用性が再認識され、新たな機体が開発されたりといった背景についても言及されました。

 

 

重厚な人間ドラマが話題となった『オルフェンズ』ですが、2期からはモビルスーツによる戦闘が増えるとのこと。新キャラクターも大勢登場するそうで、期待に胸がふくらみます。その独特なシルエットで話題となったガンダムバルバトスも、第2期ではガンダムバルバトスルプスとなって登場。赤くペイントされた肩が目を引く出で立ちです。

 

 

そのほか、まだ名前が明かせないというガンダムタイプの機体やギャラルホルンの量産機、さらには謎の敵対勢力のモビルスーツまでもが紹介されました。会場ではそれら新モビルスーツのガンプラも展示されていましたので、気になる方は別記事(⇒【史上最高の劇中再現度を誇るガンプラ】ガンダム・バルバトスルプス登場!!!!「新作ガンダムシリーズ」商品発表会レポート!)をご確認ください!

 

 

バンダイホビー事業部・グローバルプロモーションチームの田口博文さんは、今後のガンプラにまつわる施策について説明。“カスタマイズ”をテーマに掲げ、夏は『ビルドファイターズトライ』、秋は『オルフェンズ』でガンプラ市場を盛り上げるとのことです。

 

 

直近の夏シーズンには、3大プロモーションを用意していると発表されました。最初に説明があったのは、全てのガンプラユーザーをターゲットにした特番「ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編〜君もビルドファイターだ!!〜」。先ほどお披露目された『アイランド・ウォーズ』に加え、ガンプラビルダーとして高い腕前を持つお笑いコンビ「パンクブーブー」の佐藤哲夫さん、プロモデラーでありながらメカデザインもこなすNAOKIさんが出演するスペシャル番組を放送するとのことです。

 

 

2つめのプロモーションは、ガンプラのカスタマイズを気軽に体験できるという「HGカスタマイズキャンペーン2016 SUMMER」。第1弾が2016年7月30日(土)から、第2弾が8月11日(木・祝)からスタートすることが明らかになりました。キャンペーン中に対象となるHGシリーズのガンプラを購入すると、限定のウェポンパーツ8種の中からランダムで1種がゲットできるとのこと。詳細は7月24日(日)にバンダイホビーサイトの特設ページで知らされます。

 

 

3つめは「ガンプラEXPO ワールドツアージャパン2016」。毎年行われるガンプラの祭典とも言うべきイベントですが、なんと今年は夏と冬で2回開催するとのこと。8月11日(木・祝)から池袋のサンシャインシティで始まる「ガンプラEXPO ワールドツアージャパン2016 SUMMER」では、プラフスキー粒子が舞い上がる様子を再現したLEDルームがあるそうです。また、国内を巡回するガンプラEXPOツアーは7月29日(金)の大津PARCOを皮切りにスタートします。

 

 

さらに、アニメファン向けのイベントや大手企業とのタイアップ、動画を用いた企画やその他キャンペーンも進行中なんだとか。詳細は各アニメ公式サイトおよび、バンダイホビーサイトで発表となります。

 

 

30周年を迎える“ガンダムゲーム”では、バンダイナムコエンターテインメント・CS事業部ゼネラルマネージャーの佐々木夕介さんがプレゼンを担当しました。

 

 

ゲーム30周年記念のシンボルであり、『アイランド・ウォーズ』に登場するスクランブルガンダムは、『ガンダムブレイカー3』や『SDガンダム ジージェネレーション フロンティア』など、9つのゲームタイトルにも参戦することが明らかに。

 

 

また、『ビルドファイターズ』の公式外伝マンガで描かれるというもうひとつの30周年記念機体・ホットスクランブルガンダムも、同じ9つのタイトルに『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』『ガンダムバトルオペレーションNEXT』を加えた計11タイトルに登場します。『オルフェンズ』のガンダムバルバトスも、スマートフォン向けゲームアプリを中心に登場するとのことです。

 

 

7月13日(水)まで事前登録を受け付けている『LINE: ガンダム ウォーズ』、秋口にかけて新要素を盛り込んでいくという『ガンダムジオラマフロント』について紹介があった後は、『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』の発売日が2016年11月22日(日)に決定したと発表が。PS4/PS Vitaでの展開となり、価格はどちらも税抜きでPS4版が8,200円、PS Vita版が7,600円。なお、PS Vita版はソフトが2枚組となります。

 

 

ラストのプログラムは、パンクブーブー・佐藤哲夫さんによるトークステージ。佐藤さんは「ガンプラビルダーズワールドカップ2014」に出品した「グフ・デストロイモード~ザクとは全然ちがうのだよ~」を持ち込み、こだわりのポイントについて熱弁しました。

 

 

グフを製作するのに3カ月を要したという佐藤さんは、翌年に6カ月を費やしたジオングベースの「アナハイムジオング」を出品。今年も出品に向け、既にガンプラ製作に取りかかっているそうですが、今回はなんと9ヶ月の時間をかけるつもりだそうです。「やはり大きい方が見栄えがいいですからね。今年は規定ギリギリの45センチ四方サイズで行こうと思います」と気合い十分な様子でした。

 

バンダイの田口さんも加わり、今後リリース予定のガンプラについてトークをする場面では「『オルフェンズ』って武器が特徴的じゃないですか。メイスとか持たせていると手首が下がってきてしまうので、保持力を強化して欲しい」と佐藤さん。ユーザー目線で鋭いコメントを送りつつ、「“汚しがい”のあるキットなので、製作してて楽しいです。でも、火星の汚れってどう表現すればいいんでしょうね」と悩むそぶりを見せるなど、ガンプラファンならではのトークを披露。和やかな雰囲気のまま、発表会を締め括りました。

 

 

 

DATA

ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ

  • 2016年8月21日 日曜午後4時〜 テレビ東京系列にて放送

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)

  • 2016年10月2日より毎週日曜午後5時〜 MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始

 

 

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