『イナズマイレブン』最新作やクロスメディアプロジェクト第5弾『メガトン級ムサシ』など!「LEVEL5 VISION 2016」で発表された玩具展開をレポート!
7月27日(水)、舞浜アンフィシアターにて株式会社レベルファイブの新作発表会「LEVEL5 VISION 2016」が開催されました。『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』など、大ヒットシリーズを生み出した“クロスメディアプロジェクト”の発表を中心に、今後登場する新たな作品たちについて代表取締役社長兼CEOの日野晃博さんがプレゼンテーション。そのなかでも、玩具展開を予定しているタイトルについての発表をレポートします!
まずは2016年10月にスタートするテレビアニメ『タイムボカン24(トゥエンティフォー)』。1975年に第1作が放送された『タイムボカン』シリーズの最新作であり、レベルファイブはその企画協力とキャラクター&メカの原案を手がけます。
教科書に記されている歴史がすべてウソの世界を舞台に、現代の東京に住む中学1年生の主人公・トキオが真実の歴史=真歴史を探すというストーリー。しかも、真歴史は「クレオパトラは美女ではなく、クレ夫とパトラという漫才師」「本当の桃太郎は鬼よりも鬼な男だった」など、コミカルな内容となるとのこと。
トキオは24世紀の組織・JKK(時空管理局)の隊員となり、同じく隊員のカレンとともに24機のボカンメカを駆使して真歴史を探します。 『タイムボカン』シリーズおなじみの「三悪」も、もちろん登場します。今回の三悪は教科書通りの歴史を守ろうとするビマージョ、ツブヤッキー、スズッキーからなる「アクダーマ」。世界最大の教科書会社・ヒストリーパラダイス社に雇われ、こき使われている3人組とのことです。
玩具展開を予定しているのは、トキオたちが使用するボカンメカ。ロボットへの変形が可能なメカブトンを始めとして、メカブトンと合体できる各種サブユニット、さらにはトキオたちが身につけるアイテム・ボカンブレスなどが商品化されます。
ちなみにビマージョたちの操るアクダーマメカは、『タイムボカン』シリーズでメカデザインを担当してきた大河原邦男さんが手がけたとのこと。シリーズ作品に慣れ親しんだ方々にとっては嬉しい知らせとなるのではないでしょうか。
続く『スナックワールド』は、ゲームのリリース時期が決定したというニュースからスタート。Android/iOS版を2017年の4月に配信、ニンテンドー3DS版を2017年7月に発売するとアナウンスがありました。
日野さんがゲームを実際にプレイしてみせる場面では、「ジャラ」というキーホルダーのようなアイテムが登場しました。 『スナックワールド』の世界では、武器などの装備品を小さいミニチュアに変化させて持ち運ぶことができます。そのミニチュアがジャラと呼ばれるアイテムで、タカラトミーより商品化されるとのことです。
玩具のジャラにはNFCチップが搭載されており、そのチップを読み込ませることでゲーム中でも同じジャラを入手できる地図が出現したり、アイテムをゲットしやすくなるといった連動の要素があると知らされました。
また、ジャラは『スナックワールド』の世界に存在するブランドが製作しているという設定で、魔力を持った鉱石を研究している「ブリタニア・エンチャント」や、かわいらしいデザインで女性からの人気が高い「ペファニー」などそれぞれの特色があるとのこと。さらに、CMとしてテレビで流れていてもおかしくないようなブランドのPVまで公開されました。
作中のデザインを寸分の違いもなく再現したというジャラは、ダイキャストや樹脂でできていて質感を重視した作りになっているそう。また、同じく商品化が予定されている『スナックワールド』世界のスマートフォンとも連動することが分かりました。
そのほか2017年4月からはテレビ東京系のゴールデンタイムで『スナックワールド』のアニメが放送されることや、今冬には『月刊コロコロコミック』で萬屋不死身之介さんによる漫画連載のスタートも明らかに。『妖怪ウォッチ』をも超える規模で世界展開をしていくとのことです。
大人気の『イナズマイレブン』からは、シリーズ第7弾となる『イナズマイレブン アレスの天秤』が発表。舞台は初代主人公・円堂守がフットボールフロンティアで優勝した直後。日野さん曰く「宇宙人と言い張るヤツらが攻めて来ず、まともな2年目を迎えていたら」というパラレルワールドになっているそう。初代『イナズマイレブン』のキャラクターも登場するとのことです。
のどかな孤島・伊那国島に住んでいた稲森明日人を始めとする少年たちは、突然突きつけられた母校のサッカー部廃部を防ぐため雷門中学校に編入。フットボールフロンティアで1勝すれば廃部を食い止めることができるという条件のなか、ランキング1位の星章学園と対戦することになるというのが本作のストーリーとなっています。
『アレスの天秤』の主人公となるのは稲森明日人と、そのライバル校・星章学園の灰崎凌兵、王帝月ノ宮中の野坂悠馬。なんと3人の主人公の視点から物語が描かれることが明かされました。
また、作中にはサッカー部に対して資金援助が行われる「スポンサード」が新制度として導入されており、スポンサーによって学校の個性が決定付けられるそう。それがストーリーにも関わってくる可能性が示唆されました。
アニメのテレビ放送、およびインターネット配信は2017年の夏頃を予定。また、ネット配信版限定でキャラたちが本編中の試合を振り返ってトークする約5分の映像「ロッカールーム」が追加されます。また、ファンと一緒にシリーズ作品の設定を振り返ったり、それを元に新たな設定を模索するといった内容の番組『イナズマウォーカー』も定期的に配信を行う予定だそうです。
そんな『アレスの天秤』からは、キャラが身につけている「イレブンバンド」をタカラトミーが商品化。こちらは主にゲームと連動する玩具となっています。歩いたり走ったりすると、搭載された振動センサーによって数値がカウントされ、パワーとして蓄積。そのパワーをゲーム内のキャラのパラメーターに加え、強化することが可能となります。
イレブンバンドには本物の時計としての機能もあるそうで、選んだキャラの1日のスケジュールとも連動。キャラが朝練をする時間にあわせて自分も体を動かすと、パワーがたまりやすくなるといった要素があるようです。日野さんは「お気に入りのキャラの日常を感じられ、一体感が増すアイテム」とその出来映えを絶賛しました。
最後のプレゼンでは、クロスメディアプロジェクトの第5弾となる新タイトル『メガトン級ムサシ』を発表。「古き良き熱血ロボットもの+学園ドラマ」をコンセプトに掲げ、謎の異星人「ドラクター」によって制圧されてしまった2188年の世界が舞台となります。
地球はドラクターによって中心をくりぬかれ、その様子から「ドーナッツ地球」と呼ばれており、生き残った人々はシェルターに逃げ込んでいるなどハードな設定となっていました。
反撃を企てる人々が地球のテクノロジーを結集して作り上げた巨大ロボ「メガトン級ムサシ」を操縦するのは一大寺大和(声:森田成一)、土方龍吾(声:鈴木達央)、浅海輝(声:入野自由)の3人。『メガトン級ムサシ』にはザッピングストーリーという手法が取り入れられ、ゲームやアニメなど媒体ごとに異なる主人公の視点から同じ時間軸の物語を描くそう。
また、集英社の『週刊少年ジャンプ』とタッグを組むという情報も明らかになりました。詳細については続報で伝えていくとのことですが、このタッグ結成について『マジンガーZ』などの生みの親として知られる永井豪さんからのコメントが公開。永井さんは『マジンガーZ』の連載が『ジャンプ』だったことを振り返り、「今の子どもたちが初めて巨大ロボットものの楽しさに触れる機会となるのではないか」と期待を寄せるメッセージを送りました。
気になるメガトン級ムサシの玩具展開はバンダイが担当。重量感にこだわっているというムサシ本体はもちろん、多彩な必殺技を発動する際に使用するメモリーや、それを差し込むコントローラーなども製作中で、ステージにはその実物モデルが運び込まれました。
日野さんは自分が子どもの頃に遊んだというロボットの玩具を振り返りつつ、「物語中のアクションを真似したくなるような出来になっている」と笑顔ながらに語りました。
DATA
タイムボカン24
- 2016年10月スタート
- 読売テレビ・日本テレビ系にて毎週土曜日夕方5:30〜放送
スナックワールド
- ジャンル:クロスメディアプロジェクト/RPG
- 対応機種:Android/iOS、ニンテンドー3DS
- 制作・発売:株式会社レベルファイブ
- 配信開始日・発売日:Android/iOS・2017年4月予定 ニンテンドー3DS・2017年7月予定
- 希望小売価格:未定
イナズマイレブン アレスの天秤
- ジャンル:クロスメディアプロジェクト/収集・育成サッカーRPG
- 総監督・原案・脚本:日野晃博
- 音楽:光田康典
- キャラクターデザイン:長野拓造
- アニメーション制作:OLM
- 制作・発売:レベルファイブ
- 価格:未定
- 発売予定日:未定
- 対応機種:未定
メガトン級ムサシ
- ジャンル:クロスメディアプロジェクト/RPG
- 対応機種:未定
- 制作・発売:株式会社レベルファイブ
- 発売日:未定
- 希望小売価格:未定
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