『ガールズ&パンツァー』最終章は全6章のイベント上映に!あんこう祭2016のステージでキャスト陣が気になるその内容を水島努監督に質問!
2016年11月13日(日)、茨城県の大洗マリンタワー前芝生広場にて、第20回「大洗あんこう祭」が開催。大洗を舞台とし、大ヒットとなったアニメ『ガールズ&パンツァー』がこのお祭りに参加するようになってから5年目となる今回は、かねてより制作が発表されていた最終章についての情報が盛りだくさんなステージとなりました。
ステージが開始すると西住みほ役の渕上舞さん、武部沙織役の茅野愛衣さん、五十鈴華役の尾崎真実さん、秋山優花里役の中上育実さん、冷泉麻子役の井口裕香さんが登場。今年も見渡す限り集まった大勢のファンへ向けて挨拶をした後は、2015年11月21日の公開からもうすぐ1年が経とうとする今でも上映中の『ガールズ&パンツァー 劇場版』が話題に。その異例とも言える超ロングランについて尾崎さんは「来てくれる人がいるから上映を続けられる。ありがとうございます」とファンに感謝を伝えました。
その後は、“ガルパン応援大使”としてすっかりおなじみとなったプロレスラー・蝶野正洋さんが大洗町のマスコット・アライッペと一緒に登壇。昨年のあんこう祭で応援大使となってから『ガルパン』のPR活動をしてきた1年を振り返り、「ファンのパワーは皆の元気になっている」とコメント。『ガルパン』の盛り上がりは、東日本大震災によってダメージを受けた大洗の復興にも影響を与えていると語りました。
ここからは、いよいよファン待望の最終章についてトーク。最終章の制作決定を知った際の率直な感想を聞かれた渕上さんは「ちゃんと『ガルパン』の最終章という素敵な舞台を用意してくれて、私も嬉しかったですけどキャラクターたちも嬉しいと思う」とコメント。そんな最終章について詳しく話を聞くため、水島努監督もステージに登場しました。
まずは最終章の舞台となる時間軸について。2016年8月28日に開催したイベント「第2次ハートフル・タンク・カーニバル」で披露された朗読劇で、広報を武部沙織、副会長を秋山優花里、そして会長を五十鈴華が務める新生徒会が発足している旨を振り返りました。最終章は、そんな新生徒会が中心となるお話のよう。
茅野さんは生徒会の活動について「(沙織は)アピールするのは得意だと思うので、役に立てると思います!」とやる気満々の様子。中上さんは「木の陰からこっそりみほを見ていた優花里が、皆から頼りにされる側になるとは。成長を感じて、親のような気持ちです」としみじみ。尾崎さんは「戦車戦は変わらずみほが指揮をして、生徒会はその活動をバックアップするのかなと思います。広報と副会長が非常にアクティブで機動力があるので、(華も)安心してやっていけるのでは」と太鼓判を押しました。
ひと通り最終章についてトークした後は、渕上さんが重大発表をアナウンス。なんと、最終章は全6章の劇場イベント上映を行うこと、さらに第1章の公開が2017年12月予定であることが明らかになりました。『これが本当のアンツィオ戦です!』の時のような、OVAを劇場上映する形式になるとのこと。
発表後はキャストさんから監督への質問を受け付ける時間が設けられました。渕上さんは「全6章となると壮大な印象ですが、1章あたりどれくらいの尺になるんでしょうか?」と質問。水島監督は1章あたり最低でも40分、6章あわせて240分以上とテレビシリーズ1クール以上の規模になるかもしれないことを明かしました。それを受けた渕上さんが「これは(尺が)伸びるな。40分に収まり切らないですよ」と返し、観客の笑いを誘う一幕もありました。
続いての質問は茅野さん。「現生徒会は(最終章に)出ますか?」との問いに「良い意味でも悪い意味でも大活躍です」と水島監督。さらに「今まで出てきたキャラは全員出そうと思っています」と他校の生徒も登場する予定であると発表。監督は「ただし、あのいけすかない、廃校廃校と言ってくる男性キャラなど一部は除きます(笑)」と補足しました。
尾崎さんからは「新キャラ登場の予定はありますか?」と誰もが気になる問いかけが。監督は「新キャラもたくさんいます。ものスゴい数のキャラが登場する予定で、大洗にパネルを置ききれないくらいです」と冗談交じりにトーク。さらに中上さんから寄せられた「新戦車の登場は?」という問いには、「強いのも弱いのもたくさん用意しています」と返答。「カルロ・べローチェより弱い戦車も出るかも知れません」というヒントもあり、客席からはどよめきが起きていました。
最後に質問したのは井口さん。「最終章はどんな内容になりますか?」という問いには、すでに公開されているPVを引き合いに出して「(季節が)冬になる」と水島監督。さらに、現在は全6章のシナリオのうち半分が完成しており、1章の絵コンテが出来上がったところだと進捗状況についても触れました。音響も、最低でも5.1チャンネルを用いた制作を行っていくそうで、4DX上映も視野に入れた絵作りを行っていくそうです。
ラストの挨拶では、キャストさんがそれぞれ最終章にかける意気込みを語るなか、「みほがずっと先に行ってしまって、追いつけなくなったと感じることがある。最終章のスタートまでは時間があるので、同じステージに立てるように頑張ります」と渕上さん。ラストは『ガルパン』らしく、渕上さんの音頭で「パンツァー、フォー!」と会場の全員で締めくくり、ステージの幕を引きました。
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