バンダイ開発者が語る「みんなで泣きましょう!」『宇宙戦艦ヤマト』「たっぷり7週ヤマトーク2199~road to 2202〜」第4回イベントレポート

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『宇宙戦艦ヤマト』の新シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の劇場公開記念イベント、「たっぷり7週ヤマトーク2199 〜road to 2202〜」が12月27日(火)に開催されました。第4週目となるトークショー内容をお届けします!

 

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今回のトークショーのゲストとしてイラストレーターの加藤直之さんとプラモデルを担当しているバンダイホビー事業部の岸山博文さんが登壇! イラストとプラモデルという切り口から、ヤマトの舞台裏の秘密と、魅力が語り明かされます!

 

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Q1.イラスト描くときプラモデルを使用している?

MC:イラストを描くときにプラモデルを見て描いていると聞きましたが?

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加藤:実際には見ながら描いていないんです。人間の目で見てしまうと角度や、近づいたり離れたりしてしまい、パースが違ってしまうので写真を撮って固定します。この写真を見て描いています。まず最初に構図を決めて写真を撮ります。でも、何度も撮り直したりもしますが(笑)。ヤマトのプラモデルを使った理由は「光の反射」つまりは、側面や曲面にどんな風にハイライトが入るかを参考にするんです。絵だけでは描けないんですよ。さらに、1/1000スケールだからシンプルでいいんです。1/500スケールだと細かすぎて綺麗なハイライトが入らないんですね。なので、でかいスケールを参考にすると絵が引っ張られてしまいます。

 

MC:なるほど。細かくディティールが入っていればいいわけではないんですね。

 

加藤:でも、時間が足りないときはあったほうがいいですけど(笑)。プラモデルを使う一番の理由は「簡単に描ける」からです。

 

MC:それは楽だからですか(笑)?

 

加藤:それもありますが、基本的にプラモデルはテンプレートであり素材です。僕はその表面にいろいろと細かく描いていくのが好きなんです。なのでその細かく描く時間を長くするためにプラモデルを使います。

 

Q2.プラモデルをどうやって作っているのか?

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MC:アニメのCGデータを使ってヤマトを作ったんですか?

 

岸山:(提供された)データを使うのですが、アニメのCGの上にさらに面を再構築して……正直言うと作り直しているんですね。

 

MC:もらったデータがそのまま使えるわけではないんですね……。

 

岸山:なので、そのデータさえあれば金型が3日で完成する! ということはないんです。

 

MC:アニメとしてのデザインの仕上がりと、立体物の仕上がりの違いというのはあるのでしょうか?

 

岸山:デザインとして似ていても、大きさなりに見てみると例えばガミラス艦の目玉の部分はもう少し膨らんでるほうが、(原作)っぽいよねとかあります。

 

MC:アニメとしては正解がでているけども、立体物としての正解を作っていくんですね。

 

岸山:車の模型で例えると、車は上から見ると全長5mくらいで前後に長いんですよ。しかし、人間の目線だと前後が短く見えるんです。ですので、車の模型は前後をデフォルメしています。人間の目でどんな風に見えているんだろうと考えて補正して作る。ヤマトのシリーズでは極力アニメのデータでデフォルメを少なく作ることをテーマにしています。

 

MC:加藤さん、イラスト描いている中で模型に関して何かご質問ございますか?

 

加藤:僕が最初に描いたヤマトは、艦橋を後ろか見たデザインなんです。しかし、プラモデルの処理が違うので写真を撮った後直してるんですよ(笑)。

 

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▲実際にホワイトボードに描いて説明する加藤さん

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MC:岸山さ~ん!

 

岸山:わかりました…次回作の『宇宙戦艦ヤマト2202』版では考慮いたします!

 

最後にメッセージをお願いします

岸山:『宇宙戦艦ヤマト2199』も大変素晴らしい作品で、続編の『宇宙戦艦ヤマト2202』も始まるわけですけども……みんなで泣きましょう! ヤマトファンでよかったなと思えるので、知人の方、昔原作を見ていた方にぜひ教えてあげてください!! 愛が電波する『宇宙戦艦ヤマト』をよろしくお願いいたします。

 

加藤:言いたいこといっぱいあったんですけど……Twitterで話します!ありがとうございました!

 

 

「たっぷり7週ヤマトーク2199 〜road to 2202〜」イベント概要

4週目ヤマトーク

  • 開催日:2016年12月27日(火)開演20:30
  • 会場:新宿ピカデリー スクリーン3(新宿区新宿3丁目15-15)
  • 登壇者:加藤直之(イラストレーター)、岸山博文(バンダイホビー事業部)
  • 上映内容:『2199』第五章の上映、上映後ヤマトーク〈テーマ:メカニック・プラモデル〉

 

関連情報

 

(C)西崎義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

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