「原作のままで表現できない部分は、より酷い形にしてお届け」メインキャスト陣登壇の『妹さえいればいい。』最速先行上映会レポート
『僕は友達が少ない』の原作者・平坂読さんが手がけるシリーズ累計85万部の人気ライトノベル『妹さえいればいい。』(小学館「ガガガ文庫」刊)。作品がオリコントップ10にもランクインしたことがあるという売れっ子小説家・羽島伊月を主人公に、妹という存在に並々ならぬ情熱を注ぐ彼の青春を描いたラブコメディとなっています。
そんな『妹さえいればいい。』は2017年秋のテレビアニメ放送が決定しており、9月6日(水)には東京・新宿ピカデリーにて第1話の最速先行上映会が行われました。本稿では羽島伊月役の小林裕介さん、羽島千尋役の山本希望さん、可児那由多役の金元寿子さん、白川京役の加隈亜衣さん、三国山蚕役の藤田茜さんら豪華メインキャスト陣が登壇したトークショーのレポートをお届けします!
上映が終了すると、まずMCを務める山本さんが登場。それに続いてキャスト陣が大きな拍手に包まれながら入場し、それぞれに挨拶を済ませました。開幕から衝撃的な展開となった第1話は、キャスト陣もこの日初めて見たとのこと。感想を口々に話した後は、担当するキャラクターの紹介もありつつ、会場の空気を温めていきます。キャラの紹介中には、山本さん演じる千尋の誕生日が“妹の日”こと9月6日であることにも触れられました。
そんな中で、「この作品には欠かせないものがふたつある」と切り出す山本さん。そのひとつである“お酒”については、「(原作では)色んなビールがたくさん出てきて、その説明がこと細かに書かれている。それを読んでいると喉がかわいてきますね」と小林さんが補足。一緒に登場する料理もバリエーションに富んでおり、収録後に「どこ行く?」と食事の話になることもあると明かされました。
もうひとつの要素である“ボードゲーム”については、加隈さんが「周りでやっている人たちに参加することはある」とコメントするなど、話題を広げていきます。本編に登場した水平思考ゲーム、通称“ウミガメのスープ”をキャスト陣が実際に体験してみるといったレクリエーションで盛り上がったほか、ライトノベル作家の日常を体験可能なボードゲームが「ラノベ作家の人生」というタイトルで商品化企画進行中とアナウンスされました。
その流れで告知コーナーへと移っていき、那由多のフィギュア化や、響ラジオステーションにて加隈さんと藤田さんがパーソナリティを務めるラジオ番組の放送が決定したことが発表。意気込みを聞かれた藤田さんは「暴れますね。頑張って」とコメント。加隈さんは「(番組で)ボードゲームとかしたいですね」と展望を語りました。
さらに、テレビアニメの放送情報も解禁。TOKYO MXを始めとする各局の放送時間が明かされました。それを受けて「このアニメ、夜10時台に放送して大丈夫!?」と慌てた様子の小林さん。また、あわせてキービジュアルも公開となりました。
その後はアフレコ現場の様子が話題になり、ストレートな発言が多い那由多を演じる心境について「普段言えないことをめっちゃ言えて、楽しいですよ」と金元さん。金元さんはさらに、衝撃の開幕パートを演じたとある方について「語尾の処理の仕方が完璧だった」と回想しました。その真相については、ぜひ本放送でチェックしてください!
最後は登壇者がそれぞれにファンへメッセージを送るなか、小林さんが「初めての方はとんでもないアニメが始まったなと思われたでしょうし、原作ファンの方はそのままスクリーンに出してきたな、と期待がふくらんだと思います。原作のままではどうしても表現できないシーンは、ただカットするだけではなく、より酷い形にしてお届けしたいと(平坂)先生が言っていました。演技に関しても、細かなニュアンスが求められたりと刺激のある現場です。肩の力を抜いて楽しんでください」とコメント。
山本さんは「私は平坂先生の作品である『僕は友達が少ない』が声優としてのデビュー作。ライトノベル作家がテーマということで、先生がこれまでに見てきたものが反映されているし、声優としてもチクッとするような表現も出てくる。前向きに、自分は自分でいていいんだと明日に向かって生きていけるような作品です」と思いの丈を吐露し、イベントの幕を下ろしました。
DATA
妹さえいればいい。
- 2017年10月8日(日)よりTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11、AT-Xにて放送開始
放送情報
- TOKYO MX:10月8日より毎週日曜 22:30〜
- サンテレビ:10月8日より毎週日曜 24:30〜
- KBS京都:10月8日より毎週日曜 23:00〜
- BS11:10月10日より毎週火曜 24:00〜
- AT-X:10月14日より毎週土曜 23:30〜
- AT-Xリピート放送:毎週火曜 15:30〜/毎週金曜 7:30〜
キャスト
- 羽島伊月:小林裕介/羽島千尋:山本希望/可児那由多:金元寿子/白川京:加隈亜衣/不破春斗:日野聡/土岐健次郎:鳥海浩輔/恵那刹那:代永翼/大野アシュリー:沼倉愛美/三国山蚕:藤田茜
スタッフ
- 原作:平坂読(小学館「ガガガ文庫」刊)/キャラクター原案:カントク/監督:大沼心/シリーズディレクター:玉村仁/シリーズ構成・脚本:平坂読/キャラクターデザイン・総作画監督:木野下澄江/メインアニメータ―:青木慎平/プロップデザイン:泉美紗子/美術監督:坂上裕文/色彩設計:平井麻実/撮影監督:臼田睦/編集:REAL-T/音響監督:土屋雅紀/音楽:菊谷知樹/音楽制作:ランティス/アニメーション制作:SILVER LINK.
関連情報
(C)平坂読・小学館/妹さえいれば委員会
1,296円
8,899円