「大トリをゲンムとレーザーでやれたことには意味がある」Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド』完成披露上映&舞台挨拶レポート!

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2018年1月30日(火)、東京の新宿バルト9にてVシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』の完成披露上映会が行われ、出演キャストによる舞台挨拶が行われました。

 

鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ役の瀬戸利樹さん、花家大我/仮面ライダースナイプ役の松本享恭さん、パラド/仮面ライダーパラドクス役の甲斐翔真さん、仮野明日那/ポッピーピポパポ/仮面ライダーポッピー役の松田るかさん、檀黎斗/仮面ライダーゲンム役の岩永徹也さん、九条貴利矢/仮面ライダーレーザー役の小野塚勇人さん、グラファイト役の町井祥真さん、西馬ニコ役の黒崎レイナさん、八乙女紗衣子役の柳ゆり菜さん、檀正宗/仮面ライダークロノス役の貴水博之さん、そして鈴村展弘監督が登壇した、超豪華な舞台挨拶の模様をお伝えしていきます!

 

トークパートはトリロジーの各作品ごとに行われ、第1部『ブレイブ&スナイプ』からスタート。最初に演技で大変だったことを問われた瀬戸さんは、「3度目のお別れは辛かった」と飛彩の恋人・百瀬小姫との関係に触れました。作品の舞台が本編ラストから2年後になっていることを受けて、特に意識して変えたことはないと松本さん。しかし、息を荒げるシーンの撮影中には酸欠になってしまったこともあったと裏話を披露しました。

 

ニコは21歳になり、元々予定されていた台詞を大人っぽく変更するなど監督に提案したという黒崎さん。「色気を出したかったけど、出なかったですね(笑)」とジョークを交えつつも、作中ではニコの成長が垣間見える決断が描かれているとのことです。本作における大我とニコの関係性については、「重たいシーンが多かったので刺さった」と話す松本さん。その流れで、初登場のルーク・キッドマンが話題に挙がると、松本さんは「クセが強いなーと思いました(笑)」と率直な感想を述べつつ、彼を演じるハリー杉山さんについては「芝居をまっすぐやる方なので、とてもやりやすかったです」とコメント。黒崎さんは、ルークのパワフルさにニコが引いてしまうシーンを撮影した際、その真に迫る演技に対して本当に引いてしまったと暴露。「大我だったら良かったんですけどね♡」と続け、客席から黄色い声援が挙がる一幕もありました。

 

最後に、もし次回作があるとすればどんなことをやりたいかという質問に対しては、「院長になって、永夢や貴利矢を引き連れて総回診をやりたい」と野望を語る瀬戸さん。黒崎さんが「大我の代わりに、スナイプに変身して戦ってみたい。大我がお亡くなりになった後とか……」とコメントすると、客席からは大きな笑い声が。気を取り直して「大我と一緒に戦いたいなって思いました」と締めくくりました。

 

続く第2部『パラドクスwithポッピー』では、ひとり2役をこなした甲斐さんに演じ分けについての質問が。「台本をもらって、台詞ではあまり(2人のパラドの)差がないように感じたので、“想い”の違いを出そうと思いました。人間の心や自分の罪を理解して、永夢の隣で共闘してから映画があり、今回のVシネ。永夢側に立ったパラドが、昔の自分を見ている感じ。パラドが永夢っぽいことを言う台詞もあったのが良かったです」と本作に込めた思いを語りました。

 

ポッピーの見どころについて話題がおよぶと、常にコスプレしているところと松田さん。「ほとんど鈴村さんの好みです」と監督を告発すると、「どのコスプレをしてもらうか考えるのに一番時間がかかりました」と応えました。ポッピーに関してはアドリブも多く、その演技を受ける紗衣子も見どころだといいます。

 

柳さんは「(松田さんとは)別撮りだったんですけど、助監督さんが松田さんのアドリブを真似してくださって」と思い出し笑いをこらえながらトーク。そんな柳さんは紗衣子について「二面性があり、やりがいのある役でした。ボディタッチが多く、色っぽい演技も求められたけどなかなか上手くできなくて……」と苦心を語りつつ、甲斐さんからアドバイスを受けたと明かしました。当時を振り返り、「19歳に教えられた!」とショックを隠せない様子の柳さんに「もう20歳です!」と応戦する甲斐さん。それを受けた柳さんが「色っぽさにかけては(甲斐さんの方が)先輩です」と返し、爆笑が起こるシーンもありました。

 

町井さんは、とにかく撮影が大変だったと回想。ほとんど顔が見えない甲冑を着たり、巨大な敵と戦うシーンなどもあり、他のキャストと一緒になることはなく別撮りのみでオールアップしたそうです。グラファイトが登場したシーンはコミカルに描かれているらしく、上映中の反応が気になった町井さんが「どうでしたか?」と問いかけると、拍手で観客が応えるやりとりも。

 

最後の挨拶を任された甲斐さんは「真ん中に立っているのが嬉しいですね」とはにかみつつ、「自分の技量で作品の価値が決まってしまう立ち位置にいたので、責任を感じていました」と心中を吐露。続けて「面白かったかな?」とこぼすと、大きな拍手が起こりました。

 

ラストとなる第3部『ゲンムvsレーザー』では、「黎斗と貴利矢が向き合うと、何かが起きる。大トリをゲンムとレーザーでやれたことには、意味があると思います」と小野塚さん。撮影時のエピソードとしては、雨のシーンに臨む小野塚さんを振り返り「雨降らしのプロがいました」と岩永さんがコメント。それを受けた小野塚さんが「これでもかってくらい下に着込むんですけど、(岩永さんが)『そこまでしなくても大丈夫なんじゃ』と。舐めたらアカン!」と応じ、雨のシーンを撮り慣れている立場からの力強いメッセージを送りました。

 

寒さのあまり「スタッフさんがいなかったら死んでました」と岩永さんからも撮影の過酷さを感じさせるコメントがあり、その流れで撮影当日のことを回想していきます。台本をもらった時、小野塚さんが最初に確認したのは「雨降らしのシーンがどこにあるか」だったそう。該当のシーンは撮影最終日で、かつ台本にしておよそ3ページもあったといいます。「クリスマスの日、ゲームオーバーになった時で台本は1ページくらい。それであれだけ寒いんだから、死ぬんじゃないかと思いました」と小野塚さん。ビショビショになった白衣をかけてもらうシーンもあり、その冷たさにビクッと反応してしまう身体をおさえるのが一番大変だったと話しました。そんななか、小野塚さんは「今回は貴利矢としても『この世界はお前のおもちゃじゃないんだよ』っていう名言があったりとか、泥臭いアクションのなかに人間味があった」と振り返りました。

 

その後の話題が正宗へと移ると、政宗が黎斗のことを「産まれるべきじゃなかった」と話すシーンについて「自分のことを棚に上げたな!」と突っ込む小野塚さん。当の貴水さんは息子役の岩永さんとアツい握手を何度も交わすなど、とても仲が良い様子です。アーティストとして歌唱を担当した「Believer」については、「バラードの中にも生きる望みが込められた歌だと思いました」とそのメッセージ性にも言及。撮影時の思い出としては、黎斗がゆっくりと正宗に近づいてくるシーンを引き合いに出して「『来るな来るな身長差がバレる!』と思ってました(笑)」とコメント。作中には正宗が拘束されているベルトを引きちぎる場面もあり、そのシーンは小野塚さんのお気に入りとのこと。詳細はぜひ作品を見て確かめてください!

 

最後の話題は、岩永さんの体験した撮影時の苦労について。今回はとにかく高いところに登るシーンが多く、崖スレスレに立つ場面や、雨で足元が悪いなか、命綱なしで渋谷の高層ビルの屋上から人々を見下ろす場面を撮影したことを振り返ると、客席からはどよめきの声が。そのほか、全裸に前貼りをしただけの状態で屋外撮影をしたこともあるらしく、犬を散歩させていたおばあちゃんの視線や、フェンスを乗り越えるたびに前貼りが取れてしまったことを身振り手振りで再現。大爆笑が起こるなか、「すべてをさらけ出したので、もう黎斗に怖いものはない。これからは檀黎斗として、神を超えていきます」とメッセージを送りました。

 

すべてのトークパートが終了し、締めの挨拶を任された瀬戸さんは「ひとりひとりの想いや葛藤を噛みしめてもらえたら。『エグゼイド』のおかげでたくさんの人に出会えたことをありがたく思います」とメッセージを送りました。第1部『ブレイブ&スナイプ』は2018年2月3日(土)より、各劇場にて上映スタートです!

 

 

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