『ガルパン』と大洗をつなげた仕掛け人、次の一手とは?令和の大洗町を民間の立ち場で作りたい——「ハイド&ルーク」会社設立記者発表会見レポート

更新日:2019年6月12日 13:11
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2019年6月11日(火)、茨城県・大洗町の大洗シーサイドステーションにて、ハイド&ルークの会社設立記者発表会見が行われました。

(左から)Oaraiクリエイティブマネジメント代表取締役 常盤良彦氏、ハイド&ルーク代表取締役 廣岡祐次氏、大洗観光協会会長/割烹旅館肴屋本店代表 大里明氏

 

大洗と聞いてピンときた人も多いと思いますが、大洗町は人気アニメ『ガールズ&パンツァー』(以下、ガルパン)の聖地。2019年6月15日に劇場上映される劇場版『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』の公開も迫り、町中にはガルパンを応援するのぼり旗か掲げられ、大いに盛り上がっています。

 

そして、ハイド&ルークを立ち上げた廣岡祐次氏も、『ガルパン』そして大洗と縁深い方。バンダイビジュアル(現:バンダイナムコアーツ)にて、『ガルパン』立ち上げ当初から宣伝プロデューサーを務めていた方です。イベントや番組にも数多く登場されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。町だけでなく数々の企業・団体とのコラボレーションを実現し、フットボールクラブ「水戸ホーリーホック」との異色コラボは、大きな話題となりました。

 

『ガルパン』をきっかけに大洗に来て、その魅力にどっぷりハマってしまった人は数多いですが、その仕掛け人である氏自身が大好きに。好きすぎて、ついには大洗で起業するまでとなったのです。

 

※廣岡氏の熱い想いは、こちらのブログに綴られています。
>>突然ですが会社を辞めました!大洗町で起業します!|yuji hirooka|note

 

民間からの地域活性化を目指し、好きで好きでたまらない大洗で企業した廣岡氏。果たして大洗の地でいったいどのような事業をされるのでしょうか。

 

記者発表会には、廣岡氏とOaraiクリエイティブマネジメント代表取締役 常盤良彦氏、さらに大洗観光協会会長であり割烹旅館肴屋本店代表の大里明氏がゲストとして登壇。商店街を中心に数々の挑戦を続けてきたみなさんが果たしてどんなビジョンを描いているのか? 期待が高まります!

 

民間の立場から令和の大洗町を作りたい

これまでもアニメのイベントなどで司会としてステージに上がってきた廣岡氏。司会者のほうが性に合っていると、代表自ら司会進行を務めて発表会はスタート。

▲ハイド&ルーク代表取締役 廣岡祐次氏

 

▲Oaraiクリエイティブマネジメント代表取締役 常盤良彦氏

 

▲大洗観光協会会長/割烹旅館肴屋本店代表 大里明氏

 

大洗町での仕事で出会った地域でがんばっている社長さんや現地でがんばるたくさんの人と出会い、この町を盛り上げる仕事をしたいと起業のきっかけを廣岡氏は振り返ります。そんな廣岡氏から相談を受けた常盤氏は、自身も大洗で起業をしたいわば先輩。そんな常盤氏からみても、この決断はリスクが大きいのでは? と不安に感じたそうですが、真剣に地域貢献について考えている廣岡氏の姿に、“応援するしかない”と決めたそうです。また、大里さんは「大丈夫かな? と心配に思いましたが、楽しみにも感じたんですよ」と振り返りました。

▲3人がそろうと、まるで大洗での『ガルパン』イベントの様ですね。

 

今回大洗町で起業を果たした「ハイド&ルーク」は、Hide&Seek(=かくれんぼ)とチェスのRook(城・戦車)を掛け合わせた造語で、大洗を拠点に町に隠れているいいところを探そうという意味がこめられているとのこと。

 

そして、そのハイド&ルークが行う事業として、「ARISE」をサービスアイコンにコワーキングスペース事業とポータルサイト開発を立ち上げると発表されました。

 

 

大洗初のコワーキングスペース「ARISE CO-WORKING」は、リモートワークが一般的になった現在、大洗で仕事をする人の拠点としての機能だけでなく、大洗への移住や起業を考えている人のコミュニティを形成する場としての機能を持たせたいそうです。

 

現在、大洗には『ガルパン』が始まって以降、累計で100名以上の方が移住しており、職業も多岐にわたっているそうです。そういった人たちの交流の場であると共に、企業からの採用情報なども定期的に提供し移住しやすい環境の一助としたいとのことでした。

 

そしてもう一つの事業、ポータルサイト「ARISE GIFT」の開発では、商店街の人たちと協力して新商品の開発や、eコマースサイトの運営、そしてアニメ宣伝で得た経験を活かした宣伝ノウハウの提供などをおこない、地域に貢献していきたいとのこと。大洗で開催される最大のイベント「あんこう祭」が開催される秋を目標に開発を進めているとのことでした。

 

新商品の開発について常盤氏からは、大洗には「大洗のお土産ならこれ」と言われる商品がまだないので、廣岡氏の力を借りて面白いモノができるとうれしい、と期待がこめられたコメントが。また、大里氏は、観光協会の手が届いてないところにフォーカスを当てた廣岡氏にの事業はとても心強いと語りました。

 

ウェブサイトの開発は、廣岡氏と共にハイド&ルークを起業した利満久師氏が担当。廣岡氏とは高校時代からの友人だという利満氏は、起業をきっかけに大洗に移住。大洗はとても住みやすい町と語る利満氏は唯一の困ったこととして「(自分は)夜型なのでお店が閉まるのが早いくらい」と笑顔でコメント。大洗の住み心地について満足している様子でした。

 

▲ハイド&ルーク ディレクター 利満久師氏

 

行政と民間の連携で移住・起業を応援

移住の話題がでたところで、大洗町まちづくり推進課の平沼健一氏が登壇。町として、大洗への移住希望者に移住支援や就業支援を行っており、支援金や補助金も整備されているとのこと。また、商工会と連携したセミナーも定期的に行っており、毎回熱心な参加者が相談に訪れているそうです。

▲大洗町まちづくり推進課 平沼健一氏

 

ハイド&ルーク社の事業である地域企業との事業開発はとてもありがたい。行政と民間が連携して、移住、起業を応援していきたいと語りました。

 

会の最後に、ハイド&ルークのミッションとビジョンについても語られました。

大洗町に骨を埋める覚悟です! と熱くと語る廣岡氏と、それを支援するために協力を惜しまないと語る常盤氏と大里氏。

 

この情熱が大洗町でどのように広がって行くのか、そしてこの試みが全国の地域創生の嚆矢となるではないかと期待させる会社設立発表会でした。

 

夏の大洗はイベントがもりだくさん!

7月6日(土)、7日(日)には、毎年恒例の「艦艇公開in大洗」が開催。今回は護衛艦ゆうぎりが大洗港にやってきます。また、6日にはプロレスラーの蝶野正洋さんをゲストに、地域防災サミットとガルパントークショーが開催。『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』の話題も登場するかもしれませんね。

 

また、6日は航空自衛隊百里基地からは百里救難隊が参加するUH-60Jの救難展示が行われ、7日には水戸医療センターよりドクターヘリがやってくるとのことでした。

 

さらに7月27日(土)には「レッド・ブル エアレース」の世界チャンピオン 室屋義秀氏によるエアショーが大洗サンビーチにて行われます。エアショーのあとはトークショーも大洗文化センターにて開催とのことで、こちらも見逃せません。

 

ARISE CO-WORKING

広く開放的なスペースに窓からは太平洋が一望できるという絶好のロケーション! 電源、Wi-Fiはもちろん完備。価格もリーズナブルで、コピーやスキャナーを利用した際の追加料金もなしというのがウレシイですね。

 

DATA

ARISE CO-WORKING

  • 営業時間:平日10時〜19時(土・日・祝・お盆期間・年末年始は休業)
  • 利用料金:
    コワーキングスペース 1時間500円/2時間1,000円/3時間1,500円/4時間以降2,000円/月会員10,000円
    ミーティングルーム(8名1室):1時間1,000円/1日3,000円
    ロッカー:月利用2,000円(埋まり次第終了)
  • 公式サイトURL:http://arise-cowork.jp
  • 2019年6月13日(木)オープン


※価格はすべて税込みです。
※コピー、プリンタ、スキャナーなどの料金込み(追加料金の発生はなし)

 

関連情報

 

2019年6月11日(火)

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