『宇宙戦士バルディオス』BD-BOX発売記念! 上映会&トークショーレポート!

更新日:2015年9月16日 06:16

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バンダイビジュアルは「まとめ見! Blu-ray BOX セレクション」ラインナップの発売を記念して、「まとめ見!Blu-ray BOX セレクション トーク&上映会―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―」と 題したイベントの開催しています。

その第1弾として10月28日に発売となる『宇宙戦士バルディオス』の上映会&トークショーが、去る 9 月 13 日にシネマート新宿にて開催されました。

 

 

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当日は10月28日にBlu-ray BOXが発売される『宇宙戦士バルディオス』(価格:35,000円/税抜)よりセレクトされた3話(1・32・34話)をHD画質での先行上映と、制作スタッフによるトークショーが行われました。

 

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『宇宙戦士バルディオス』は、物語途中である 32話のラストで「完」の文字が出て突然の最終回を迎えましたが、ファンの反響によって後に劇場アニメ化に繋がったという、当時からファンに愛された作品。それだけに今回の参加者は 40 代以上が大半を占め、往年のファンならではの熱気を感じるイベントとなりました。

 

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上映会に続いて開催されたトークショーでは、プロダクション リード(旧・葦プロダクション)会長・佐藤俊彦さん、構成を担当した酒井あきよしさん、メカニックデザインや絵コンテを担当した佐藤元さん、この作品で演出デビューしたという西村純二さんが登壇。35 年前に本作に関わったスタッフとして、それぞれの立場から当時の思い出が。

 

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伝説の放送最終話に関しては、それぞれの立場から「残念だった」と語 られる中、プロダクションリード会長の佐藤俊彦さんは「放送の終了は作品内容や視聴率が取れなかったという理由ではないため、その意味では後悔はございません。バルディオスの玩具自体は売れていたのですが、スポンサーさんが当時非常に厳しい状況になり、放送が続けられない危機に陥りました。その際、広告代理店さんのご好意から、放送を1ヵ月間延ばして頂き、結果としてあの最終回まで続けることができたんです」という当時の裏事情を披露。「放映終了直後にはラストまでの設定を載せた豪華本も作らせて頂きましたし、作品としての手応えはありました」と締めくくりました。

 

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酒井さんも「アフロディアとマリンの話を軸にして進めていたので、その決着をテレビで付けられなかったのは残念でした」と心情を吐露。テレビ最終回の演出を担当した西村さんは、「監督の広川(和之)さんのコンテ通りに 処理が行われて完全に出来上がっていたので、最終回になったからといってラストや台詞を変えようということは一切なかった」と発言。唯一変わったのはラストの音楽で、広川監督は地球滅亡のイメージシーンの BGM に作品のエンディング曲『マリン・いのちの旅』を選び、「これで終わりだよ」と語ったそうです。

 

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続い て話題は、主役ロボ・バルディオスのデザインに移行。担当した佐藤元さんは元々『女王陛下のプティアンジェ』のような少女モノがやりたくて葦プロダクションに入ったそうですが、なぜか「お前はメカが好きだろう」と当時社長だった佐藤さんに誤解されて引き受けることになったという逸話を披露。この件について佐藤俊彦さんは、「僕と酒井さんは元々タツノコプロ出身で、それで同じくタツノコプロに在籍していた大河原邦男さんにメカデザインを頼もうと思っていたんです。でも大河原さんは当時非常に忙しくて、受けていただくの は難しかったんです。どうしようかと思っていたらあるスタッフから『佐藤元はメカ好きですよ』という話が出て、『それだ!』と思いまして(笑)。幸い彼にはデザイン力がありましたし、何より予算が掛からなかったので会社としては救世主でしたね(笑)」とコメントし、佐藤元さんも苦笑い。

 

作品への想いについて聞かれると、西村さんは「監督の広川さんは私の師匠で、演出について全てを教えられた。僕にとっては『バルディオス』が最初の演出作品ですし、『これが私です』と言っても良いくらいの作品ですね」と発言。佐藤元さんが「『バルディオス』でメカをやるきっかけを頂いて、それが今の仕事にも役に立っている。本当は今も描きたくないんですけど(笑)、感謝してます」と述べ、笑いを誘うと、酒井さんは「男と女の儚さや切なさは、誰の中にも青春の思い出と共にある。その心模様こそがこの作品の魅力の1つだと思うし、そこが伝われば嬉しいです」と熱い想いを語りました。

 

最後に佐藤俊彦さんが「僕と酒井さんは全くモテた試しがないのですが(笑)、そんな僕らが理想の女性として作り上げたのがアフロディアなんです。すごく複雑だけどその分魅力的な女性として作ったので、特に彼女には思い入れが強いですね」とコメント。さらに「フランスとイタリアでは『バルディオス』と『戦国魔神ゴーショーグン』は当時かなり再放送されており、この2作を自国の作品だと勘違いしている人も多いくらい、親しまれ愛されている」というエピソードも披露され、「どうかブルーレイを買って下さい」というお願いでファンの笑いを誘い、和やかにトークショーは幕を閉じた。その後は登壇者のサイン入り色紙の抽選会も行われ、終始『バルディオス』ファンの熱気が感じられるイベントとなった。

 

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▲左から西村純二さん、佐藤元さん、酒井あきよしさん、佐藤俊彦さん、藤津亮太さん 。

 

今後は、10月11 日(日)には『ストラトス・フォー』、10 月12 日(月・祝)には『タクティカルロア』、そして 12 月11 日(金)には『十兵衛ちゃん-ラブリー眼帯の秘密-』のトーク&上映会が実施予定となっています。『ストラトス・フォー』の会は、すでに好評につき完売とのことですが、他 2 タイトルの回のチケットは現在も好評発売中! 詳しくは「まとめ見!Blu-ray BOX セレクション」の特設サイトをご確認ください。

 

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宇宙戦士バルディオス Blu-ray BOX 特装限定版

■BD-BOX

■10月28日発売

■価格:35,000円(税抜)

■収録内容:TVシリーズ全34話(未放映話数含む) (放送年:1980年6月~1981年1月)
劇場版(1981年12月公開)

■発売元:バンダイビジュアル

※本商品はAmazon、バンダイビジュアル公式通販サイト「 バンダイビジュアルクラブ(BVC)」以外での販売は予定しておりません。

 

 

<関連情報>

「まとめ見!Blu-ray BOX セレクション」特集サイト

https://bvc.bandaivisual.co.jp/feature/157/

バンダイビジュアルクラブ

https://bvc.bandaivisual.co.jp/

 

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