設定を大変更して、あの『ファンタスティック・フォー』が新生!

『ファンタスティック・フォー』といえば、2005年と2007年にも公開された作品については記憶に新しい人も多いことでしょう。さて、今回公開されるのはそれらとはまったくの別モノで、いわば設定にも大幅に手を加えたリブート作品となっています。マーベル作品の『アベンジャーズ』『スパイダーマン』などの進化に合わせ、こちらも刷新、ということになりましたが、どんな進化を遂げているか、ぜひご覧ください。

※一部解説にネタバレを含んでます。

 

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文/百鬼

■ストーリー

小学生にして、物質転送措置をつくってしまうほどの天才児リード・リチャーズは、天才過ぎるがゆえに浮いた存在だった。唯一、彼が心を許すのは、幼なじみのベン・グリムだけ。やがて大学生になったリードは、科学コンテストの会場でバクスター財団のストーム博士と出会い、財団の研究員にスカウトされた。ストーム博士は、独自に進める転送装置クオンタムの研究のため、リードの才能に目を付けたのだった。リードは研究施設で博士の養女スーや実子ジョニー、そして危険な香りのする謎の研究者ヴィクターと出会う。リードの参加でクオンタムは完成。転送先である異次元プラネット・ゼロへの一番乗りを切望するリードたちは、勝手に装置を起動させてしまう。しかし、プラネット・ゼロでヴィクターが行方不明となり、リードたちも命からがら帰還したのだが……。

 

■解説

アベンジャーズと並ぶ、マーベル・コミックの有名ヒーローチーム、ファンタスティック・フォーのリブート実写化。今回はファンタスティック・フォーの成り立ち、というよりそこへ至る少年たちの活躍が見られるというストーリーになっている。

 

そこで“ミスター・ファンタスティック”ことリード・リチャーズは、これまでの映像化のようなおっさんキャラではなく、大学生のティーン・エイジャー。もみあげに白髪などないのも新鮮。物語は小学生時代から始まるという感じだ。
さらに設定もダイナミックに変更。「ムッシュムラムラ」の“ザ・シング”ベン・グリムは、リードの幼なじみとなり、研究所にいったリードとは離れ離れになるけど、なぜか事件に巻き込まれてしまったという扱い。スーとジョニーの姉弟に至っては人種さえ違う!? 公開前から物議を醸したジョニーについては、ストーム博士の実子がジョニーで、養女がスーということで決着。車好きでお調子者のジョニーがアフリカ系アメリカ人で設定されるのは、まあ、観ればそれほど違和感もない。よほど白髪のないリードのほうが違和感あるくらいだ。

 

 

ファンタスティック・フォーの見どころといえば、やはり超能力。“ミスター・ファンタスティック”のゴムのような身体に、“インヴィジブル・ウーマン”の透明化、“ヒューマン・トーチ”の火炎飛行、そして“ザ・シング”の岩石パワー! 旧作に比べて格段に進化した特殊効果技術のたまもので、このあたりは伸びまくりの燃えまくりだ。キャラというより、ほぼ岩石なザ・シングはかなりリアルな仕上がりになったぞ。
原作の製作年代的にもある意味、スーパーヒーローとしては少々ベーシックな能力集団なので、ここで起こる地球規模の災厄に果たして対処できるのかという心配はあるけど、そこは(紆余曲折を経た結果だけど)チームの力を結集した大逆転を魅せてくれる。まさに“ファンタスティック・フォー・ビギニング”な作品だ。

 

 

大幅変更のキャラ設定も観ればほとんど気にならない、というか最初からこうだったんじゃない? くらいの仕上がりだし、あとは製作会社の垣根を越えたスーパーヒーロー集団との夢の“競演”も見てみたい。
そして、ファンタスティック・フォーといえば、忘れてはならないヴィラン(敵)の筆頭ドクター・ドゥーム。その最強ぶりは本作でも健在。あんな“最期”を迎えたけど、きっと“次回作”以降も出てくるに違いない!

 

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パツキンの美人姉ちゃんスーは相変わらずだが、リードを演じるのはマイルズ“セッション”テラー。『ダイバージェント』シリーズでもおなじみだが、今回いよいよヒーローの頭目だ。

 

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左からヴィクター、ストーム博士、リード、スー。クオンタムの模型を囲んで打ち合わせ。ヴィクター役のトビー・ケベルは、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』で反乱軍のコバ役を演じた人だ。

 

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異世界転送装置クオンタム。定員は4人。リード、ベン、ジョニーそしてヴィクターが乗り込む……。あれ? スーは……?

 

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異世界プラネット・ゼロに来た主人公たち。ここを舞台にクライマックスは地球規模の大変なことになってしまう。

 

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今回のファンタスティック・フォーのユニフォーム。それぞれの特技に特化した作りという設定だけど、胸に4の字がない!? ちょっと地味だけど機能的なのだ。

 

 

<DATA>

ファンタスティック・フォー

監督:ジョシュ・トランク/製作総指揮:スタン・リー
出演:ケイト・マーラー、マイルズ・テラー、ジェイミー・ベル、マイケル・B・ジョーダン、トビー・ケベル、ほか
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:100分
10月9日より全国ロードショー
⇒上映スケジュールはこちら

 

 

<関連情報>
映画『ファンタスティック・フォー』オフィシャルサイト

http://www.foxmovies-jp.com/f4/

 

 

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