人気シリーズ『トランスポーター』が、6年ぶりに復活!
ジェイソン・ステイサム主演で3作製作された人気シリーズ『トランスポーター』の最新作が公開されます! 今回、主人公フランクを演じるのはエド・スクレイン。基本設定は押さえつつも、キャラクターの若返りを図ったことで、新たなシリーズが始動したという感じです。ステイサム版とどう変わったか、その辺の違いも合わせてお楽しみください!
※一部解説にネタバレを含んでます。
文/百鬼
■ストーリー
プロの運び屋フランクは、ある日謎の金髪美女アンナから依頼を受けた。指定された場所へ愛車で向かうと、アンナ以外の2人の金髪美女が乗り込んできた。契約できないと断るが、父親を人質にしていると告げられる。父の命を守るため、フランクは、これまでにない困難な仕事に挑戦することになった!
■解説
ジェイソン・ステイサムの大ヒットシリーズ『トランスポーター』が、エド・スクライン主演でリブート。若いながらも、どこかジェイソン感を残した雰囲気でまったく違和感はないだろう。こちらは髪の毛が人並みにあるけど、短く刈り込んでいるのでオリジナルのイメージを損なっていないから大丈夫。
“運び屋”フランクの相棒といえば、超絶テクで暴れ回る高級車。旧作1作目のフランクの愛車はBMW735iで2作目以降はアウディだったが、今回は最初からアウディ。ただし、シリーズ常連のA8からS8に変更。パワーアップした分の仕事をしっかりこなしているぞ!
『トランスポーター』シリーズの見どころといえば、主人公の肉体美から繰り出す格闘シーンにカーアクション。その点では、まだまだジェイソンほどのキレの良さには及ばないないものの、若さならではの軽快なステップを活かしたダンスのように軽やかな格闘とアクションで十分魅せてくれる。そこはかえって女子たちにはウケが良いかもしれない。
要するにジェイソンに比べると、少々男臭さも控えめだし、恋愛要素もあるけど色気は抑えめなので、デートムービーにも良さそう。
表の見どころ以外でやっぱり一番の注目といえば、主人公フランクの父親、フランク・シニアのレイ・スティーブンソン。『マイティ・ソー』シリーズのヴォルスタックや『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のボルトス、『ダイバージェント』シリーズのマーカスでおなじみだが、このレイが演じるパパ・フランクが実に良い。息子のフランク以上に一筋縄ではいかないキャラで、息子の前でも美女たちとイチャイチャするわ、裏からなにかと手を回したあげく、クライマックスの悪漢アジトへの襲撃にさえ積極的に関わってきたりもする。はっきり言って、主役を喰うほどの大活躍ぶり。このリブート版がシリーズ化するなら、このパパ・フランクを主人公にしても良いぞと思うくらいだ。
格闘シーンでもフランクはビシッとスーツでキメる。「名前は聞かない」「契約厳守」「依頼品は開けない」という3つのルールだけではなく、「仕事中は常にスーツ」というのも、ある意味ではフランクが自分に課すルールのひとつだ。
今回のヒロイン、アンナ。演じるのはモデル出身のクオーターでパリジェンヌのロアン・シャバノル。リュック・ベッソン作品としては、珍しく(笑)スタイルも良くて、万人ウケのするわかりやすい美人さんなのだ。
<DATA>
トランスポーター イグニション
監督:カミーユ・ドゥラマーレ/製作・脚本・キャラクター原案:リュック・ベッソン
出演:エド・スクライン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、ラシャ・ブコヴィッチ、ほか
配給:アスミック・エース
上映時間:96分
10月24日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー!
<関連情報>
映画「トランスポーター イグニション」オフィシャルサイト
(C) 2015 EUROPACORP-TF1 FILMS PRODUCTION / Photo:BrunoCalvo