新バルキリーと新歌姫が公開! 『マクロスΔ(デルタ)』超時空発表会!
2015年10月29日に“超時空発表会”と題して、マクロス最新作「マクロスΔ(デルタ)」がお披露目されました。秋葉原UDXで行われたこの発表会を、レポートします!
『超時空要塞マクロス』は、1982年に放送されたTVアニメーション。リアルな戦闘機がバトロイドというロボット形態に変形するそのビジュアル、歌姫とパイロットの三角関係を盛り込んだストーリーが人気を呼び、現在も数多くの作品が作り続けられている、大人気シリーズです。
その最新作が今回発表となった「マクロスΔ」。会場で明かされたその最新情報をお届けいたします!
平井伸一プロデューサーの挨拶ののちに、河森正治総監督、安田賢司監督、シリーズ構成の根元歳三氏が登壇。
「子供の頃、日曜日見ていた作品にこんなかたちで関わることになるなんて」と安田監督。最初のキービジュアルには男性5人と、新バルキリーの編隊。彼らは銀河辺境”風の王国”の空中騎士団と呼ばれるバルキリー乗りです。
マクロスの要、歌姫について尋ねられた河森総監督。「毎回、マクロスのアイドルは趣向を変えているんですが、今回は新しいタイプの歌姫を見ていただくことになりました」という河森総監督の言葉のあとに登場したキービジュアルは、5人の歌姫が描かれたもの。
「5人全員が歌うという、ユニットとしてのスタイルで今までにない音楽シーンを魅せられれば」とも。そのユニット名は戦術音楽ユニット“ワルキューレ”。彼女たちはバルキリーに乗らず、共同作戦にあたるというスタイルになるそうです。複数のバルキリーが飛翔するキービジュアルからも、今までにない「マクロス」になることが期待できます。
舞台は『マクロスF』の8年後、2067年。安田監督は「空中騎士団とアイドルユニット“ワルキューレ”の、文化風土や考え方、生き方の違いを歌や恋愛を交えながらていねいに表現していきたい。まだ、このキャラクターたちの誰が主人公かもわからない。どこに、いくつ三角(関係)ができるのかは、お楽しみに」と語っておられました。
こちらも初のお披露目となった、新歌姫の鈴木みのりさん。約8,000人のオーディションから選ばれた歌姫です。演じるのはフレイア・ヴィオン。「頑張って演じるのでよろしくお願いします!」と、若さにあふれた挨拶をされました。
河森総監督は「前向きでアクティブで、フレイアの性格に非常にあっていた。声も歌も演技も満たすだけの力を持っているうえに、オーダーへの反応、勘がとても良かったんです。そこを買わせていただきました」と、受賞理由をコメント。フレイアの人物像は「夢を追いかけて田舎の惑星から飛び出してきた元気な女の子」とのことです。
本番のアフレコはまだですが、テストはすでに進んでいるそうで、会場では「愛・おぼえていますか」を鈴木さんが歌う映像も映し出されました。「マクロスが好きで、ずっと歌っていた歌なので緊張せずに歌えました。フレイアちゃんがものすごく元気でパワフルな娘なので、それに負けないよう、元気に、笑顔で、楽しく頑張って行こうと思います」と作品への思いを語りました。
マクロスのもうひとつの主役、バルキリーのデザインとギミックも登場。このコーナーにはマクロスビジュアルアーティストの天神英貴氏が登壇しました。
発表となった機体名は、「VF-31 ジークフリード」と、「Sv-262 ドラケンⅢ」。制作は実際に玩具で変形できるのかどうかも常に検証を行ったそうです。
河森総監督は「ほとんど新規の形になってしまった。大きなポイントは両腕部に装備したミニガンポッドです。今までになかった新しいギミックです」とジークフリードの見どころを語りました。
機体はPS3専用ゲームソフト「マクロス30 銀河を繋ぐ歌声」に登場したYF-30クロノスバルキリーの発展形という本機。
天神氏は「最初は、『YF-30の変更版だから、たいして大変じゃないよ』と聞いていたのに、見るたびに毎日変わっていった。別物ですよね(笑)」とのコメント。河森総監督は「正直バンダイさんは(玩具を作るのが)大変だと思います」と苦笑い。時間をかけたというデザイン、まだまだ隠されたギミックや劇中での空戦やアクションに期待したいですね。
一枚の垂直尾翼に単発風のエンジン、ダブルデルタ翼といままでのマクロス世界ではあまりお目にかからなかったデザインです。こんな流麗な機体がロボットになるとは思えませんが、「両方並べるとシリーズが違うくらい、違うデザインに見える。それが銀河にはいろいろな星、いろいろな勢力があるというムードが出せるようになっていると思います」とのこと。
会場にはこの2機のDX超合金の試作も登場。「オンエアが始まる前に作品が見られるのはマクロス史上初」と河森監督も天神氏も興奮気味でした。ジークフリードの主翼についた尾翼という構成や、ドラケンⅢの尾翼やクローズドコクピットといった魅力についても言及されおり、「(ドラケンⅢは)クローズドコクピットに紋章が入っているんです」と天神氏。「これが変形するとどうなるのか……」「そこも楽しみにしていただければ。(試作品を見て)謎解き、“変形探”をしてもらえれば」とのおふたりのコメントをいただきました。週末も開催中のTAMASHII NATION 2015での展示(速報レポート!魂ネイション2015(まとめ))を要チェックです!
このあとは特報映像も流され、その密度に会場からはどよめきが。最後に登壇者のコメントを紹介いたします。
平井伸一プロデューサー:マクロスはオリジナルで世界を作り上げている作品。今回もゼロから、河森総監督を中心にスタッフの皆さんで、辛いこともありますが楽しく賑やかに作り上げています。その熱気や楽しさが伝わって、皆さんと一緒に作り上げる作品ができればと思っていますので、ぜひお楽しみに。
鈴木みのりさん:小学校のころから大好きだったマクロスという作品に関われて、いまとても幸せです。フレイアちゃんが歌が大好きなように、私も歌と演技が本当に大好きなので、その気持ちを忘れずにこれから突き進んで全力で頑張ろうと思います。
天神英貴氏:私も小学生のころから大好きだったマクロスに関われているのはとても幸せです。キービジュアルでお気づきかと思いますが、今回は今までと違い、チームvsチームのような見せ方をしています。これは作る方は……大変です! でも、それだけのボリュームのある作品になると思います。ぜひ期待してください。
安田賢司監督:これまでもいろいろな作品に関わってきましたが、これまでのどの作品よりも密度が高く、ご覧いただいたとおりキャラクターがたくさんいる作品です。情報量も物すごいことになっていますが、そのぶん見ごたえのある作品になっているかと思います。
根元歳三氏:設定にしても登場人物にしても量が多く、今日もお話しできないことがいっぱいあります。その辺を楽しみに待っていただければと。
河森正治総監督:マクロスシリーズ、私は大学生の頃から制作をはじめて、本当にたくさんのスタッフと、こうして見ていただいている方々に支えられて作ってくることができました。特報を見ていただいたんですが、彼女たち歌姫が歌っている、活躍しているシーンはあえて入っていません。これからまだまだ秘密を明かしていくつもりですので、『マクロスΔ』、よろしくお願いいたします。
情報が続々明らかになる『マクロスΔ』。2015年12月31日にはTOKYO MXとBS11で、18時より第一話を“ほぼまるまる”挿入した特番、先取りスペシャルも放映されます。さらにTOKYO MXで、12月29日の18時から『劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜』が、12月30日の18:00からは『劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜』が地上波初放映! このチャンスにぜひ劇場版を堪能してくださいね。まだまだ気になる部分はあるかと思いますが、今後も明かされていく『マクロスΔ』の情報に、乞うご期待ください!
<DATA>
マクロスΔ(デルタ)
■2015年12月31日 18:00より「マクロスΔ(デルタ)先取りスペシャル」を放映
■公式Twitter:@macrossD
【スタッフ】
原作:河森正治・スタジオぬえ
総監督:河森正治
監督:安田賢司
シリーズ構成・脚本:根元歳三
キャラクター原案:実田千聖[CAPCOM]
キャラクターデザイン:まじろ/進藤優
マクロスビジュアルアーティスト:天神英貴
色彩設計:林可奈子
美術監督:池田繁美[アトリエ・ムサ]丸山由紀子(マルヤマユキコ)[アトリエ・ムサ]
世界観デザイン:ロマン・トマ
美術設定:ニエム・ヴィンセント
バルキリーデザイン:河森正治
メカニックデザイン:ブリュネ・スタニスラス
撮影監督:岩崎敦[T2studio]
CGディレクター:森野浩典
CGスーパーバイザー:加島裕幸[unknownCASE]
CGアニメーションディレクター:崎山敦嗣(サキヤマアツシ)[unknownCASE]
編集:坪根健太郎[REAL-T]
音楽制作:フライングドッグ
音響監督:三間雅文
アニメーション制作:サテライト
<関連情報>
MACROSS PORTAL SITE マクロスポータルサイト
http://macross.jp/
(C) 2015 ビックウエスト/マクロスデルタ製作委員会