美少女×戦闘機『ガーリー・エアフォース』集中連載第2回!! 夏海公司先生書き下ろし短編「シアターブルー」第2章掲載!!

更新日:2015年12月4日 21:43

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11月10日に発売された電撃文庫『ガーリー・エアフォース』単行本第4巻発売と、技MIX化を記念して、電撃ホビーウェブでは短期集中連載を開始!

第2回となる今回は、那覇基地からやってきた、天真爛漫で自信過剰なエースパイロット「イーグル」をピックアップした内容でお届けします!

さらに、今回も引き続き夏海公司先生描き下ろし短編を掲載! お見逃しなく!!

 

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▲技MIX ガーリー・エアフォースシリーズ

技MIX ガーリー・エアフォースシリーズの特設サイトはこちらから

 

 

編集部:第1回に引き続き、私こと編集部氏がお届けする『ガーリー・エアフォース』(以下、『ガーリー』)短期集中連載企画、第2回。

今回は「イーグル」の実機&ドーターの魅力について注目したいと思います。

※第1回はこちらから:美少女×戦闘機『ガーリー・エアフォース』第4巻発売&技MIX化記念、集中連載第1回!! 夏海公司先生書き下ろし短編「シアターブルー」掲載!!

 

編集部:それでは早速ご登場していただきましょう! イーグルちゃんです! ……あれ?

 

 

 

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イーグル:……お父様! 本当にこの後食事に連れてってくれるの!? やったー!! イーグルね、「ラーメン」が食べたいの! グリペンが食べてたのよりおいしいやつ! ……え? もう始まってるから行って来いって? 本当だ! じゃあイーグル行ってくるね、約束だよ!!

 

 

編集部:(お父様って感じじゃないよなぁ……八代通さん。)

 

 

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イーグル:コホン、那覇基地から小松基地へ配転された、F-15J-ANMイーグルだよ。よろしくね!

 

編集部:ぇー……ぁー……イーグルちゃんは那覇基地でザイとの実戦経験も豊富で、最新刊の第4巻でも新型のザイ相手に大活躍でしたね。

 

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イーグル:そうだよ! イーグルは強いんだから!! いっつもグリペンやファントムにオイシイところ持ってかれちゃうけど、イーグルのおかげだってこと忘れないでね!

 

編集部:(この娘……子供っぽい!!)

それでは、そんなイーグルのアニマとして適合した「F-15J イーグル」がどれだけ優秀な機体なのか、実機解説をご覧いただきましょう。

 

 

実機解説:F-15J イーグル 文・写真:貝方士英樹

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F-15イーグル戦闘機は米マクダネル・ダグラス社が1976年に開発を開始した。本機は高い戦闘力を持っており、米空軍や航空自衛隊、韓国空軍など世界各国の空軍で採用され、主力戦闘機として現在も運用され続けている。空自では81年から運用を開始、F-4戦闘機の後継として選ばれた。

機体には炭素繊維複合材やチタン合金等が使用され軽量化が図られている。エンジンには大推力のターボファンを2基搭載し作戦空域まで迅速に進出可能だ。大パワーを活かした高い機動性も持っている。

 

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▲F-15Jのエンジンは「F100-PW(IHI)-220W」AB(アフターバーナー)付ターボファン。これを2基搭載する。写真は同エンジンの1基。

 

本機は開発開始から39年が経つ古い機体だ。しかしこの長い運用期間の中で、敵機や敵対空兵器等によって撃墜された記録はない。これは高い攻撃回避性能を持っていることを示す。

固定武装にはM61A1 20㎜バルカン砲を1門装備する。その他、空対空ミサイルをはじめ各種爆弾等を多数搭載することが可能だ。

 

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▲空対空ミサイルの訓練弾を左主翼パイロンに取り付けている情景。兵装の装着は主に人力で行う。F-15は両主翼下や胴体下に多数のハードポイントを備えている。

 

空自では2013年現在、201機のF-15Jを保有している。運用開始から30年以上が経過しているが、基本設計の優秀さと、MSIP(多段階改修)と呼ばれる各種の近代化改修を施し、主力戦闘機の能力を維持し総合性能の向上に努めている。改修は最新型レーダーや赤外線監視装置、通信装置など索敵・通信系に重きをおいたものとなっており、これは裏を返せば機体など基本設計が優秀であることを示すものだ。

 

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▲F-15Jのコクピット。撮影機はMSIP(近代化改修)を受ける前の機体で、アナログ式計器類が多く残り時代性を感じる。

 

本機は初期型から現用型まで各型式や派生モデルも多いが、F-15Eストライクイーグルは戦闘爆撃機へ規格を発展させたもので画期的だ。ストライクイーグルでは、前世代となった機体の基本構成に手を入れ内部構造の6割を刷新したと言われている。また、エンジンと主翼接合部の機体側面に沿って、機体形状になじむデザインのコンフォーマルタンクと呼ばれる増槽を装備し、航続距離や作戦行動能力を向上させたばかりか、ミサイルなどの兵装を装着するハードポイントを増加させ、兵装搭載量と攻撃能力を向上させている。従来機を流用することで信頼性を担保し、能力向上型の新機材を投入する開発手法や運用方法は合理的だ。

 

F-15Eストライクイーグルやその発展型とも言えるF-15FXは、空自のFX(次期戦闘機)候補にも一時、挙げられたことがあった。当時も今もF-15が主力戦闘機である日本の状況をふまえると、この選択も有効だと考えられたが、結局、次期戦闘機はF-35Aに決定したのはご存知の通り。F-35シリーズの持つステルス性能は手に入れておきたいテクノロジーだということだ。ステルス実用機を保有運用できることは航空戦力で優勢となりえて、抑止力も期待できるとの考え方だ。

 

空自のF-15Jは日本領空を侵犯する未確認機、ハッキリ書けば中国機とロシア機に対処する緊急発進(スクランブル)を行っている。高速性・高機動性を活かし、領空侵犯対象機に対して迅速に接近、対応している。沖縄本島以西の南西諸島がホットゾーンとなっているとはご承知だろう。那覇基地に置かれた南西航空混成団のF-15J飛行隊は那覇から約400㎞(約20分の飛行と言われる)西へ飛び、尖閣諸島の領空を侵すアンノウンに対応し続けている。スクランブルはほぼ毎日発生しているが、この過密運用に対応できるのはF-15の持つ基本設計が優秀であることが筆頭要素だろう。運用耐久性を支える空自整備部隊の高品質なメンテナンス態勢がそれに続く。

 

F-35Aの導入が予定どおりに進めばF-15Jは順次退役することになる。その場合、退役機以外のF-15Jの今後の運用予定は偵察機への改修や電子戦機への転用が計画されている。大型ボディは余裕があり、捜索・電子戦ポッドをはじめ様々な機材を搭載可能だ。使い道は幅広く、F-15の活躍はまだ続くはずだ。

 

 

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イーグル:むふー!
どうどう? イーグル凄いでしょう!

 

編集部:航空自衛隊で30年以上運用され、今も改修を加えて主力戦闘機として活躍しているんですね。機体としてはベテランのお姉さんなんですね。(意外だ……。)

 

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イーグル:どんな速度でも高度でも大活躍の“猛禽”なんだからねっ!

 

編集部:(に、似合わない……。)

 

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イーグル:……ちょっと! さっきから失礼なこと考えてない!?

 

編集部:で、では、次は技MIXとして立体化されたドーターとしてのイーグルをご覧ください!
そして、ここからはスペシャルゲスト、技MIX ガーリー・エアフォースシリーズでメカニックデザインも務めているKuWa(FRAMEOUT MODELS)氏にバトンタッチしたいと思います。

 

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▲イーグル(ドーター) 監修:夏海公司/電撃文庫編集部

 

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KuWa:ご紹介にあずかりました、技MIX ガーリーエアフォースシリーズのメカニックデザインを担当したフレームアウトモデルズのKuWaです。
電撃ホビーマガジン誌においてもモデラーとしてお仕事をしておりましたので、ご存じの方もいらっしゃるかなと思います。
商業原型の製作をしておりますので、今回の立体化においては、デザインと合わせて監修・造形面でのサポートもさせていただいています。

夏海公司先生/電撃文庫編集部監修の元で劇中イメージを具現化するという試みは、『ガーリー』ファンの私としても楽しみながら携わっています。

 

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イーグル:技MIXのイーグルを生み出した、もうひとりのお父様ってところだね!

 

KuWa:さて、前置きが長くなってしまっても申し訳ないので、早速イーグルの見どころをご紹介していきたいと思います。
まずは背面から。鮮やかに映える山吹色は、アニマであるイーグルが機体に乗り込むことで固有色に発光している状態をイメージしており、写真では分かりにくいですが輝きをパール塗装で表現しています。
乗り込む前は他の空自機と同様のカラーリングであるとのことで、発光後もうっすらと空自の迷彩パターンが透けていますね。
翼端に見えるヘックスパターンも光学的な作用により発生しているものなので、不規則に走っています。

 

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イーグル:イーグルの固有色、サンライトイエローだよ! キレイでしょ!

 

KuWa:アニマ機はザイに対抗するため、有人機では不可能な10Gを超える機動性を与えられた機体なので、機体剛性の大幅な強化と合わせて、イーグルの場合は主に尾翼配置や翼面の大型化等の空力的な変更を加えています。
ただF-15イーグルは元々パワフルな機体なので、そこまで大掛かりな変更には見えませんね。

 

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KuWa:装甲化されたキャノピーカバーは機体やアニマの相性に合わせてそれぞれ特徴を持つようデザインしました。
表面にはカメラやアニマとリンクした各種センサー類を装備しています。
グリペンと機体成立時期が比較的近いのもあってセンサーラインが似ていますが、元気いっぱい(訳:攻撃的)な性格に合わせて立体的な形状となっています。なにせ猛禽ですからね。

 

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イーグル:そうだよ! 猛禽のイーグルなんだから!

 

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KuWa:胴体横には大きくふくらんだコンフォーマルパックと思しきユニットがありますが、これはケースだけを流用して内部にEPCCM(対電子・感覚対抗手段)装備を詰め込んだ対ザイ戦用電子装備パックです。先端のコーンも専用機材収納の為に若干延長しています。

 

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イーグル:ザイと戦うための重要な装備だね!

 

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KuWa:一方で下部には外付けのオリジナル4連パイロンx2を装備可能です。ここも攻撃力のイーグル、のイメージに合わせたものですね。パイロンを付けない場合は安定翼にも変更できます。
この辺はパックの有無、また下部装備の選択など、好みに合わせてカスタマイズが可能なボーナスパーツとも言える部分なので、例えば第3巻の上海上陸戦ではどの装備をしていたか、など想像しながら組み替えてもらえれば。

 

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イーグル:イーグルは、じゃんじゃん敵をやっつけちゃえるような武器をいっぱい乗せて欲しいな!

 

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KuWa:ザイの機動性に対抗するためのHiMAT(高機動航空技術)を反映しているのがこの後方部分。
尾翼は垂直翼・大型化されたスタビレーターともに斜めに角度が付き、またノズル周りにはチューリップ状のフェアリグを追加、アニマによる直接制御で高効率・高機動コントロールをサポートする装置といったイメージです。
ザイ研究から得た技術を応用している部分かもしれませんね。

 

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イーグル:敵の攻撃なんか、一発だって当たってあげないんだから。

 

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KuWa:ちなみにこのイーグルも技MIXシリーズですので……

 

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KuWa:オプションパーツ「発光ユニット」を使用することで、アフターバーナーの点灯状態を再現できます。

こちらはトミーテックから動画も公開されているので、併せてご覧ください。

 

 

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イーグル:飛んでる時みたいに、ちゃんと光るんだね!

 

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KuWa:技MIX航空機シリーズF-15に無改造で取り付けることができますし、難しい配線などもいらないので、普段プラモデルを作らないような方でも気軽にチャレンジできますね。

他にはフライトユニットなどもあるので、様々なオプションパーツでお気に入りのドーターをカスタマイズしてみてくださいね。

 

OP01 F-15専用発光ユニット 2個セット

■価格:2,200円(税抜)

■発売中

■発売元:トミーテック

技MIX公式サイト OP01 F-15専用発光ユニット 2個セット

 

OP03 フライトユニット

■価格:1,800円(税抜)

■発売中

■発売元:トミーテック

技MIX公式サイト OP03 フライトユニット

 

 

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KuWa:あと忘れてはいけないのが、同スケールのフィギュアですね。キャノピー内に収納できる着座状態のものと、ドーターと並べて飾れる立ち状態のものが付属します。

 

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イーグル:こーんなにちっちゃくても、ちゃんとイーグルの姿が再現されているんだから!

 

 

KuWa:実際に手に取れる立体物だからこそのイーグルを楽しんでいただければ幸いです。

それでは、また次回お会いしましょう!

 

編集部:メカニックデザイナーのKuWa氏でしたー。ありがとうございました!

KuWa氏には、次回ファントムの解説にも駆けつけていただく予定ですので、お楽しみに!

 

 

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イーグル:お父様ー! 終わったよー!!

あれ? なんでファントムがここにいるの!?

 

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ファントム:いえ、私も別に本意で来たわけではありませんが……。

 

 

編集部:(ははは……。)

それでは、「イーグル」にスポットを当ててご紹介した第2回はここまで!

短期集中連載も次回で最終回……。

最後となる第3回では、「ファントム」をピックアップした内容でお届けしたいと思います!

(ファントムちゃ……ファントムさんをお呼びして、無事にお送りできるだろうか……。)

次回も今回同様、盛りだくさんの内容となっておりますので、楽しみにお待ちください!!

また、技MIX ガーリー・エアフォース第1弾「イーグル」「ファントム」は、技MIX取り扱い店舗ほか、各種通販サイトでも予約受付中ですのでお見逃しなく!

 

 

編集部:さて、お待ちかねの夏海公司先生書き下ろし短編(第2章)は次ページにて掲載です!

 

「シアターブルー」

八代通 遥とファントムにスポットを当てたショートストーリー。
ファントムは予算獲得のため、無事イーグルと展示飛行を成功させることができるのか……?

 

 


>>次ページ
夏海公司先生書き下ろし短編
「シアターブルー」
(第2
章)

 

 

 

<DATA>

ガーリー・エアフォース

■電撃文庫

■著者:夏海公司

■イラスト:遠坂あさぎ

■既刊4巻、以下続刊

■発刊:株式会社KADOKAWA

 

 

イーグル

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▲異質な形状に装甲化されたキャノピーは開閉選択可能。コクピットに座らせられる着座状態のフィギュアが付属。

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▲各機とも高機動航空技術(HiMAT)を導入し強力なエンジンに換装。ザイの敵性技術を導入(?)しているようにも見えるノズルのフェアリングを再現。

 

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▲劇中の世界観に従い各機に装備される航空自衛隊で実際に使用されているミサイルが、よりリアリティをアップ。

 

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▲商品には機体に該当するアニマの同スケールフィギュアが付属。(画像は試作品イメージです。)

 

イーグル

■技MIX ガーリー・エアフォースシリーズ

■1/144スケール

■ メカニックデザイン:KuWa(FRAMEOUT MODELS)

■発売日:2016年3月発売予定

■価格:4,800円(税抜)

■発売元:トミーテック

 

 

ファントム

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▲稼働時にアニマとドーターがリンクして現れる各機のパーソナルカラーとヘックスパターンを技MIXの彩色とタンポクオリティで劇中イメージそのままに再現。

 

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▲機体各所のバルジやアンテナ、機動性向上を目指しつつ試行錯誤した跡が残る動翼やフィンなどの改造箇所など、実機と異なる劇中設定のディテールを完全再現。

 

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▲ファントムにはEPCCM(対電子・感覚妨害手段)装備のため追加された巨大なポッドが付属。

 

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▲商品には機体に該当するアニマの同スケールフィギュアが付属。(画像は試作品イメージです。)

 

ファントム

■技MIX ガーリー・エアフォースシリーズ

■1/144スケール

■ メカニックデザイン:KuWa(FRAMEOUT MODELS)

■発売日:2016年3月発売予定

■価格:4,800円(税抜)

■発売元:トミーテック

 

<関連情報>

ガーリー・エアフォース 電撃文庫特設サイト

技MIX 公式サイト

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(c)2014 KOHJI NATSUMI

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