素組みでガンプラ! 【基礎】ドライブラシを使ったウェザリング塗装法 後編

更新日:2016年2月22日 17:15

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超基本からちょっとしたワザまで、ガンプラを素組みで作る“コツ”を、プロモデラー・桜井信之氏が指南する本コーナー。

 

素組みでガンプラ! 【基礎】ドライブラシの使い方 前編」では、ウォッシングで陰影を強調したので、後編ではいよいよドライブラシでウェザリングを施していきたいと思います。

 

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▲HG 1/144 YMS-07A-0 プロトタイプグフ(機動実証機 サンドカラーVer.)

 

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 通常ドライブラシは、アクリル塗料(水性アクリル塗料)を使うことが多いです。これは基本塗装をラッカー系(溶剤系アクリル塗料)で行うことが多いので、基本塗装を浸食しないようにするため。今回、基本塗装は行っていませんが、より使いやすいGSIクレオスの「アクリジョン」を使ってドライブラシを行ってみることにします。

 

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まずは「タン」に「ツヤ消しホワイト」を加えて成形色より、一段階明るい色を調色します。その塗料を筆に取った後、キッチンペーパーやペーパーナプキンなど、ホコリが出ない紙を使い、余分な塗料を拭き取ります。

 

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 しばらくして筆が乾いてきたら(ドライ・ブラシになったら)、筆に残ったわずかな塗料を模型のエッジや凸モールド周辺に擦りつけるように筆を動かしていきます。

 

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写真右が作業前、左が作業後です。キットのエッジや凸モールドに、一段明るい色が乗ったことでモールドが強調されているのがわかります。

 

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 胴体などのブラウンで成形されたパーツは「マホガニー」に「ツヤ消しホワイト」を混ぜた色で、同じようにドライブラシを施していきます。成形色が暗いため、写真で見てもその差をはっきりと確認できるでしょう。

 

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 シールドなど、比較的平坦なパーツは、より丁寧にポイントを絞ってドライブラシをすると良いでしょう。シールド中央、十字の凸モールドが強調されています。前回マーキングシールのニスをカットしたことで、キレイにドライブラシを施すことができました。

 

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これとは逆に、胴体部分はこのドライブラシが完了した時点でマーキングシールを貼ることにしました。このように複雑なマーキングがある箇所は、先にシールを貼ってしまうと、シールを貼ったことで生じる“段差”部分にまでドライブラシがかかってしまい、不自然な仕上がりになってしまうからです。

その時々に応じてマーキングシールを貼るタイミングを考えながら作業を進めましょう。

 

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 先ほどまではコシの柔らかい獣毛筆を使ってドライブラシを行いましたが、よりドライブラシに適した筆があります。化粧用の「ボカシ筆」です。これはアイシャドーを塗る時に使う筆で、境目をぼかした塗装には適した筆といえます。

この「ボカシ筆」にはより高級な熊野毛筆というものが存在しますが、初めは安い物で試してみてください。今回はより効果が確認しやすく、繊細なドライブラシが必要な「シルバー」で試してみましょう。

 

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 ドライブラシの方法は同じです。この時、キッチンペーパーなど凹凸がある紙を使って余分な塗料を落とすのがオススメです。

 

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ペーパーの凹凸に付いた塗料で、筆がベストな状態になったと感じたらキットにドライブラシを施していきます。

 

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 先ほど行った“ディテールを強調するドライブラシ”の時よりポイントを絞って、効果的な箇所にだけ施していきます。「ボカシ筆」を使うことで、より繊細な仕上がりになります。ドライブラシが苦手と思う人も、ぜひ一度「ボカシ筆」を使ってみてください。

 

■完成写真はコチラ!

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■まとめ

このようなフィニッシュは近年見かけることが少なくなりましたが、昭和のガンプラブームの頃は、ドライブラシで仕上げた作品を多く目にしたものです。

これは当時の大河原邦男氏のイラストに影響を受けたものでした。特に今回製作したプロトタイプグフ(機動実証機 サンドカラーVer.)はMSVでも存在した機体ですので、このようなタッチで仕上げるのも味わいがあると思います。皆さんもぜひドライブラシによる、懐かしいタッチで制作してみてください。

 

 

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<関連情報>

HG 1/144 YMS-07A-0 プロトタイプグフ(機動実証機 サンドカラーVer.)|プレミアムバンダイ|バンダイ公式通販サイト

バンダイ ホビーサイト

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式サイト

MSD(Mobile Suit Discovery)|機動戦士ガンダム THE ORIGIN

 

 

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