『機動戦士ガンダム サンダーボルト』アニメーションでついに出撃! ガンプラEXPO会場で行われた先行試写会をレポート!

更新日:2015年11月24日 11:50

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小学館「ビッグコミックスペリオール」で好評連載中、累計部数140万部を記録している『機動戦士ガンダムサンダーボルト』。一年戦争末期に、サイド4は“サンダーボルト”と呼ばれる、雷の舞う宙域で起こった“ガンダム”と“ザク”の凄絶な戦闘を描いた、太田垣康男氏による渾身の一作です。

 

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今回、秋葉原のガンプラEXPO会場にてその第1話の特別先行試写会と、太田垣康男氏、アニメスタッフ、そしてキャストの皆さんによるトークショーが開催されました。その様子をレポートします。

 

先行試写では、1話がまるまる上映。原作でも取り入れられた“ジャズ”の要素は、劇伴としてあの菊地成孔氏が担当! 手描きによる有機的なモビルスーツ戦と、インパクトある音楽の融合はまさに新境地。流れるような展開とたたみかけるアクションで、スピード感あるフィルムが完成されていました。

 

そしてステージはトークショーへ。司会進行はおなじみ松沢千晶さん。登壇されたのは原作の太田垣康男氏、監督の松尾 衡氏、プロデューサーの小形尚弘氏、そしてサプライズゲストとしてのイオ・フレミング役の中村悠一氏、ダリル・ローレンツ役の木村良平氏! サプライズゲストの登壇に会場は大いに沸き、小形プロデューサーも「拍手に暖かさがあります!」と困惑しつつも笑顔。

 

作品を作り上げた諸氏はそのコンセプトを尋ねられると「漫画のビジュアルはあるけれど、短めのフィルムということで初心に返って作れたところも多い。また、サンライズの手順がしっかりしていて、恵まれた良い環境で仕事ができました」と松尾監督。

 

太田垣氏は「漫画では音が出せないジャズが、(音楽担当の)菊地さんの手によってピッタリのものができて嬉しかった。“ガンダムのビーム・ライフルの音”が入ると、本当にガンダムになる」と嬉しそうにコメント。

 

キャストのおふたりは役柄の感想を求められて、まずはイオ役の中村氏が解答。「イオは(ダリルが良い人物なので)悪者……というわけではないけど敵に映ればな、という意識で演じました。皮肉をいったり煽ったり、という。圧倒的なモビルスーツに乗って、強者の立場からの物言いがあるといいかな、と」

 

ダリル役の木村氏は、「ダリルとイオのバランスが肝だと感じて、自分なりのキャラクター作りをして現場に行きました」と告白。

 

松尾監督と小形プロデューサーからは、「(中村氏と木村氏の)スケジュールを合わせるのが本当に大変だったね……」といった苦労話が飛び出す和やかな一幕も。木村氏はテストとしてダリルとイオの両方を演じてみたこともあったそうです!

 

中村氏が「もう収録はすべて終わっていますが、プレスコでの収録のときに信頼できる役者さんがずらっといるのはありがたいことでした。ひとりで録っただけではない、かけあいのなかで、そこだけで産まれたものが一緒にやれてよかった」と現場を語ると、木村氏は「一緒に演じられて良かった。『ダリルに決まったよ』と言われたときに『イオは誰?』ときいたら『中村さん』と言われ、『よし!』と。収録も上手いこと進んで、信頼がおける環境で贅沢だった」と返します。

 

おふたりのやりとりを聞いていた太田垣氏は、「イオもダリルも(原作では)もう少し老けていたけど、アニメでは(声の力もあって)若返っていてエネルギッシュ。俺も見習いってエネルギッシュになりたい。漫画は落ち着いた雰囲気でも、アニメーションで同じ雰囲気は良くない、と思っていたので、そこは本当に良かった。音楽が入る、SEが入ることで魅力が増して欲しいな、と思っていたので満足しています」とコメント。

 

最後に松尾監督が「……最後まで裏切らないようにしたいですね、完成していないので」とぽつり。トークショーは第一話の感想編にもなだれ込みますが、ここはぜひ皆さんご覧になってください!

 

『機動戦士ガンダムUC』でも辣腕を振るった、玄馬宣彦氏による“玄馬ショック”は今回もあったそうで、渾身のアクションシーンが展開します。また、音楽とあわさった映像の迫力は圧巻。素敵なスピーカーで視聴したいところです。配信方法にはEST(Electronic Sell Through)と呼ばれる、視聴期限のないセル型配信サービスも採用。レンタル配信とあわせて楽しめるとの告知も。また、小形プロデューサーからはカードゲーム『ガンダムトライエイジ』への参戦と、来年にはガンプラ・マスターグレードシリーズでの『機動戦士ガンダム サンダーボルト』シリーズ展開が発表! 立体ファンには見逃せないトピックです。

 

最後に、登壇した皆さんからのメッセージをお届けします。

 

松尾衡監督:本当に集まっていただいてありがとうございます。大きい画面は想定していない作品ですが、お楽しみいただければ幸いです。

 

イオ・フレミング役 中村悠一氏:こういう(大画面での上映会のような)場を作るのはなかなか難しいかもしれないのですが、2以降も場があれば、次があったらぜひ。始まったばかりですが、『サンダーボルト』をこれからもお願いします。

 

ダリル・ローレンツ役 木村良平氏:完成品を家で見たときにああ、面白いな!と思えて、それを共有できて嬉しいです。まだまだ2、3、4話と続きますのでよろしくお願いします。

 

原作 太田垣康男氏:スタジオで白箱をみたときは、見終わったときに目頭が熱くなりました。中学のときに初めて出会ったガンダムの歴史に自分の作品入れたのは誇りに思う。この感動を同じ世代に、皆さんに共有できればと思うので、最後まで皆さんも見届けてください。

 

小形尚弘プロデューサー:見ていただければわかるとおり、まだ手描きでメカを動かしています。こういうことはどんどん少なくなると思いますが、いまも必死にアニメーターさんはがんばっていますので、良い形で作り終えて、漫画原作ファンもガンダムファンも、喜んでいただけるように作っていこうと思います。本日は本当にありがとうございました。

 

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第1話は、12月25日正午より有料配信を開始。これに先行して、ガンダムファンクラブにて12月11日正午より最速での配信が開始されます。太田垣康男氏の漫画原作による、新たな切り口で描かれる一年戦争。乞うご期待です!

 

<DATA>
機動戦士ガンダム サンダーボルト
第1話は、12月25日(金)正午より有料配信開始
先行して、ガンダムファンクラブにて、12月11日(金)正午より、最速配信
■価格
セル版:500円(税別)/第1話(約18分)+特典映像(約10分)
レンタル版:250円(税別)/第1話(約18分)
※販売開始日程・配信期間・配信価格は配信サービスによって異なる場合があります。詳しくは取扱いの配信サービスにてご確認ください。
■スタッフ
原作:矢立肇・富野由悠季(「機動戦士ガンダム」より)
漫画原作・デザイン:太田垣康男
監督・脚本:松尾 衡
アニメーションキャラクターデザイン:高谷浩利
モビルスーツ原案:大河原邦男
アニメーションメカニカルデザイン:仲 盛文、中谷誠一、カトキハジメ
美術監督:中村豪希
色彩設計:すずきたかこ
CGディレクター:藤江智洋
モニターデザイン:青木 隆
撮影監督:脇顯太朗
編集:今井大介
音楽:菊地成孔
音響監督:木村絵理子
音響効果:西村睦弘
制作:サンライズ
■キャスト
イオ・フレミング:中村悠一
ダリル・ローレンツ:木村良平
クローディア・ペール:行成とあ
カーラ・ミッチャム:大原さやか
コーネリアス・カカ:平川大輔
グラハム:咲野俊介
バロウズ:佐々木睦
J・J・セクストン:土田 大

 

<関連情報>
機動戦士ガンダム サンダーボルト
http://gundam-tb.net/index.html
バンダイホビーサイト/機動戦士ガンダム サンダーボルト
http://bandai-hobby.net/site/thunderbolt/
ガンダムトライエイジ公式ホームページ
http://www.gundam-try.com/

 

(c)創通・サンライズ

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