魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする!<第3回>【週刊 電撃スパロボ No.028】
今週の「電撃スパロボ!」は、制作進行中のゼルヴォイドのスクラッチ記事、第3回目をお届けします。いよいよ工作が完了となったゼルヴォイド。その勇姿をご確認ください(そして、関節以外ほとんど「サイバスター 精霊憑依Ver.」のパーツが見えなくなっていることもご確認ください)。立体になってみてわかる、サイバスターとのシルエットの違いをお楽しみください。
古木 誠人…『スパロボ』関連ではキット改造やスクラッチを多く担当。
※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。
【週刊 電撃スパロボ No.019】魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする!<第1回>
魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする!<第2回>【週刊 電撃スパロボ No.021】
■工作の結果こうなりました!
古木: 何回かに分けてお届けしてきた「ゼルヴォイド」の作例ですが、ようやく塗装前の状態までこぎつけました。こちらになります。
編集部: おお。できましたね。
古木: これまでお伝えしてきた通り、コトブキヤの「サイバスター 精霊憑依Ver.」からの改造作例なわけですが、こうして見ると、かなり印象が違いますよね。
(関連記事はこちら⇒【週刊 電撃スパロボNo.005】サイバスター(精霊憑依Ver.)を作る<その4>)
編集部: 前回の記事までは、まだまだサイバスターっぽい感じが残っていましたが、もう、全然違いますね。尻尾のボリュームなどもあって、わりと立体物として並べてみるとイメージが違うというか。
古木: 実際、前回ですでに形が出てはいた腕部なども、一度全パーツが揃って、組み上げでチェックしたときに少しイメージと違うな、と感じましたので、少し作りなおしたりもしていますからね。
編集部: なるほど。……こうしてみると目立つのは、やはり、機体表面の加工ですかね。表面のひび割れと、いわゆる鋳造表現のような荒れた肌ですが。
古木: 表面のひび割れダメージについては、深い傷、浅い傷の2種類があるんですが、まずはこの傷を表面に付けています。その後、表面の荒れた地肌を再現パテを塗布していくのですが、浅い傷のほうはそのままパテを塗布していますが、深い傷については、ちゃんと避けるようにパテを塗っています。
編集部: こうしてみると「朽ちた」装甲の雰囲気が良く再現できていますよね。
古木: 上手く行かなかったり、傷が埋まってしまった場合は傷を彫り直したり、で結構大変でした。あとはこれを塗装したときに上手くゲーム中の雰囲気を再現できるかがキモですね。
編集部: あとは、翼と尻尾ですかね。前回の段階で形となっていなかったのは。
古木: そうですね。翼は上2枚はキットを芯にして形出しを行っています。3枚目は、キットとはちょっと形状が違いすぎるので、キットの基部のみ使用して、あとはスクラッチしています。基部の可動はキットの機構を活かしているので、十分に可動すると思いますよ。
古木: あと、尻尾はこんな感じですね。パーツを一つ製作して、それをパーツを複製して数を揃えています。中に針金を通して、ある程度可動するんですよ。翼も含めると結構上半身のボリュームがありますが、この尻尾のおかげである程度安定して立つことができるのがサイバスターとの大きな違いかなと。
編集部: ストレイングレイブはフルスクラッチですよね。
古木: これはもう、キット付属のディスカッター彊と比較しても全く形が異なるので、プラ材やパテで1から製作していますね。ただ、それだけだと重くてポージングの際の安定感に欠けそうだったので、全体をレジンに置き換えて軽量化しました。
編集部: 実際にもってみてもそこまでディスカッター彊と重さの差があるわけでもないですからね……。こういう配慮はありがたいです。さて、ではいよいよ次回は塗装して、完成ですね。
古木: そうですね。ちょっと塗装が上手くいくのか、実際に試してみないといけないかな……と思っているんですよ。やはり表面のテクスチャが特殊ですから……。年内で完成して、年末年始でお届けという感じになると思います。
編集部: それは楽しみです。それでは次回をお楽しみに!
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コトブキヤ
TEXT by 電撃ホビーウェブ編集部
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