魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする!<第3回>【週刊 電撃スパロボ No.028】
■“无”の精霊の加護を受ける太古の遺産・魔装機帝ゼルヴォイド
かつて邪神を封印したとされるランドール・ゼノサキスを開祖とする剣術流派・神祇無窮(じんぎむきゅう)流の南宗家伝承者エラン・ザン・ゼノサキスが乗る機体がゼルヴォイドである。初出はPSP用ゲームソフト『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』。
5万5千年以上前に栄えた古代トロイア文明の遺跡から発掘された機体で、“无(む)”の精霊・ゼルヴと契約しており、魔装機神に匹敵する機体性能を誇る。操者であるエランは、本機を“魔装機帝”と称している、風の魔装機神サイバスターに酷似した外観を持ち、サイバスターがサイバードに変形できるのと同様、巡航形態・ゼルヴィアンへの変形が可能。
当初は“ゼルヴィオリア”と呼ばれる、ゼルヴとの同調を補助する装置を搭載しており、常時擬似的な“ポゼッション(精霊憑依)”を発動し、サイバスターを圧倒する性能を発揮した。エランの師であるソーン・ザン・バキウムによりゼルヴィオリアは失われてしまうが、後にエランは真のポゼッションに開眼している。
その出自は古代トロイア文明からさらに過去、巨人族(ハーカーム)がラ・ギアスを支配していた太古の昔に求められる。ゼルヴォイドは、巨人族の支配から脱するためにかつての人類が開発した機体で、ゼルヴィオリアはゼルヴとの同調を高め、その无に還る力で、機体もろとも巨人族を葬り去るための装置であった。そのため、本機は複数が生産されており、エリアル王国内にあるラスフィトート神殿には、同型機の残骸が多数眠っていた。
なお、サイバスターと外観が酷似しているのは、サイバスターの開発者であるウェンディ・ラスム・イクナート(テューディ)が、かつてラングラン王立アカデミーの機密アーカイブで見たゼルヴォイドを、無意識に模倣してしまったためである。
また、ゼルヴォイドのデータや技術を流用してパーゼミュート社が開発したゼルヴォイド・ヴァストは、未知の部分が多く不安定な機体だったが、ソーンがエランから奪ったゼルヴィオリアを組み込んだ“最強の魔装機”アンビロウムのためのデータ収集用実験機として、複数機が生産されている。こちらの守護精霊は“幻”のファル。
<関連情報>
スーパーロボット大戦 公式サイト
最新作! 『スーパーロボット大戦BX』公式サイト
コトブキヤ
TEXT by 黒峰 澄一、電撃ホビーウェブ編集部
(C)SRWOG PROJECT