『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜基本塗装編

更新日:2015年12月27日 15:08

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製作・文/桜井信之

 

2015年10月、バンダイより発売されたプラモデル「1/144 ミレニアム・ファルコン(フォースの覚醒)」。

 

『スター・ウォーズ』サーガにおける主役ビークルともいえる「ミレニアム・ファルコン」は、これまで国内外、数多くの模型メーカーがキット化にチャレンジし、多くのプラモデルが発売されてきた。満を持して発売された本キットは、正確なフォルムと精密なディテールの再現性に加え、組み立てやすさまで追求した決定版といえる内容だ。

 

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電撃ホビーウェブでは、全4回にわたって本キットの工作法から簡単塗装、ウェザリングの方法までを動画をまじえながら紹介したいと思う。

今回はキットのディテールをより効果的に引き立てる塗装方法を紹介する。丁寧な塗装を施せばディテールはより輝きを増すので、ぜひ試してほしい。

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜工作編

 

 

■「ミレニアム・ファルコン」の基本塗装

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パーツのゲート・パーティングライン処理が終わったら、いよいよ塗装に入る。

『スター・ウォーズ』登場ビークルの多くはライトグレーで塗装されているが、この後に行うウェザリングを考慮し、基本塗装の段階では若干明るめのグレーを使うのが良い。今回はGSIクレオス「Mr.カラー315番グレーFS16440」をエアブラシで全体に吹き付ける。

 

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基本色の塗装が終わったら、いよいよウェザリングを行う。ここでは「スミ入れ」にポイントを絞り、エナメル系塗料をパーツの凹部に流し込んでいく。

GSIクレオスのウェザリングカラー「マルチブラック」と「マルチグレー」を混ぜてダークグレーの塗料を作って使用した。

 

●スミ入れの方法について動画でも紹介!

 

 

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軟質パーツはゲートを一カ所だけ残し、ランナーに付いた状態でスミ入れをする。

 

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階層構造の内部メカのパーツは、各パーツをバラバラの状態でスミ入れをしている。

 

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スミ入れ後、塗料が十分に乾燥したら、各パーツを組み立てていく。

完全に組み立てた状態でスミ入れをすると、入り組んだ部分の拭き取り作業が困難になるので、キレイにスミ入れできないのだ。それぞれのパーツに丁寧なスミ入れを施してやれば、細かなディテールがより強調され、キットの持つポテンシャルを最大限に引き出してくれる。

 

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機体側面に取り付けるメカパーツも、パーツごとにスミ入れをする。機体の左右両端に取り付ける円筒状の荷積み口は二層構造でメカを再現しているため、これもバラバラの状態でスミ入れして、乾燥後に組み合わせる。

 

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機体側面にメカニカルなベースパーツを取り付けた後、軟質樹脂製のパーツを取り付けてパイピングを再現する。この作業の時、軟質樹脂でパーツが作られているので、パーツの破損を心配する必要はない。

 

 

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これは機体前方のマンディブル・ブロックに装着する駐船装置のメカパーツで、基部になるパーツを上下から挟み込む構造だ。パーツに両側からテンションがかかるため、塗料が完全に乾燥してから組み立てるよう注意しよう。

 

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内部メカを組み込んだら、本体と同じように側面にメカパーツを取り付けていく。この張り出し部分は、側面のメカパーツを全て組みつけた後、円盤状の本体に取り付けるのがベストだ。このブロックを先に本体に組み込んでしまうと、細かいパーツの取り付けに苦労するので、各ブロックを完全に組み立て後、全体を組み上げるように作るのが良い。

 

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コクピットブロックはまだ組んでいないが、スミ入れが完了し、メインとなるブロックの組み上げが終了した状態。

「スミ入れ」(モールドを引き立てる塗装)・「ウォッシング」(汚し塗装)・「フィルタリング」(異なる色の統一感を目的とした塗装)は目的が異なるだけで、同じエナメル系塗料や油彩塗料を使う作業だ。これらをすべて同時に行うことも可能ではあるが、より丁寧な仕上げを求めるなら、別々に段階的に施す方がより効果的になる。

 

 

<関連情報>

バンダイ ホビーサイト STAR WARS PLASTIC MODEL

『スター・ウォーズ』公式サイト

 

(C) & ™ Lucasfilm Ltd.

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