『機動戦士ガンダム35周年プロジェクト』速報レポート!
3月20日、東京都お台場にて『機動戦士ガンダム35周年プロジェクト』に関する発表が行われました。ガンダム35周年という節目を、映像作品だけでなく、展覧会やさらなるリアルガンダム計画など、さまざまな形で盛り上げるこのプロジェクト、皆さん要チェックですよ!
●プロジェクトのテーマは“RISE!”
発表会では最初に株式会社バンダイナムコホールディングス代表取締役社長の石川祝男氏が登壇しました。
▲「バンダイナムコホールディングスにとって『ガンダム』は非常に重要なIPです。今年で35周年を迎えた『ガンダム』ですが、これがゴールではなく、今後も40年、50年、100年と、皆様に長く愛される作品にしていきたい」と語る石川氏。
続いて、株式会社バンダイ代表取締役社長兼チーフガンダムオフィサーの上野和典氏が登壇し、『機動戦士ガンダム35周年プロジェクト』の概要を発表しました。
▲「1979年に放映開始となった『ガンダム』は、今年でついに35周年を迎えることができました。グループとして、総力を挙げて『ガンダム』を盛り上げていこうと思います。このプロジェクトのコンセプトは“RISE!-世界は動いている-”です。このコンセプトから、さらなる未来に向かっての躍動感や元気さを感じていただければと思います」とのこと。
3人目には株式会社サンライズ取締役副社長の宮川恭夫氏が登壇し、35周年映像作品概要について語った。
▲今回のプロジェクトの目玉となる、『機動戦士ガンダムUC』、『ガンダム Gのレコンギスタ』、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の3タイトルを発表。「『ガンダム』はつねに新たなチャレンジを続けていくスタンスを貫きたい。このプロジェクトも、これから続いていく『ガンダム』の1通過点であり、ターニングポイントだと考えております。今度は40周年に向けて、常に動き続けていくガンダムに今後も注目してください。」と語りました。
●機動戦士ガンダムUC episode7「虹の彼方に」
▲現在、劇場版及びオリジナルビデオアニメとして展開している『機動戦士ガンダムUC』は、最新話となる『episode7 「虹の彼方に」』が5月17日から全国35館で上映される予定です。6月6日からは、Blu-ray、DVDも一般販売開始されます。
<DATA>
2014年5月17日より、劇場上映開始(上映館内にて、Blu-ray先行販売開始)
2014年6月6日より、Blu-ray、DVD一般販売開始
●ガンダム Gのレコンギスタ
▲『ガンダム』の生みの親である富野由悠季氏が手がける新たな『ガンダム』シリーズが、この『ガンダム Gのレコンギスタ』です。本作は、『ガンダム』の舞台となる宇宙世紀(U.C.)の次の時代となる“リギルド・センチュリー”で物語は描かれます。宇宙エレベーターを守る組織“キャピタルガード”のパイロット候補生、ベルリ・ゼナムが主人公です。今年の秋に公開予定とのこと。
●機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル
▲累計発行部数は1,000万部を超える大ヒットコミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』がついにアニメ化! シャア・アズナブルとセイラ・マスの幼少期を描いた『シャア・セイラ編』が2015年春に、全4話のイベント上映形式で放映予定となっています!
●さらなるプロジェクト“REAL G NEXT PROJECT”
さらに宮川恭夫氏から、新たなるリアルガンダムの制作を目指す“REAL G NEXT PROJECT”なるプロジェクトが発表されました。世界の叡智を集めてさらなる高みを目指すとのことで、詳細は4月上旬に公開予定のティザーサイトや35周年ページにて随時公開される予定です。
そして、株式会社創通代表取締役社長の青木建彦氏が登壇し、『35周年記念イベント』の概要が発表されました。
▲「アニメ『機動戦士ガンダム』が放映から35周年を迎え、改めてこれまで支えてくれたファンの皆様に感謝いたします。先ほど発表された“REAL G NEXT PROJECT”は私自身も非常に楽しみで、ワクワクしております。」と感謝及び期待を述べたうえで、下記イベントの概要を発表しました。
●貴重な原画や資料1000点を展示する『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM』
今年の夏に実施される『ガンダム』の記念展覧会で、タイトルは『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM』。当時の貴重な原画や資料を1000点展示、サンライズ制作の新作映像を上映する体験型シアターの設置、シリーズ最新作の一部先行公開、オリジナルアイテムの販売など、内容盛りだくさん! 開催期間は、今年の7月12日~8月31日を予定し、来年は六本木の森アーツセンターにて開催されるそうです。東京会場では、展示や一部アイテムの変更なども予定しています。詳細は関連情報内の公式サイトをチェック!
最後に、富野由悠季氏ご本人が登壇。
▲「個人業でやっていたら、35周年を迎えることはおそらくできなかったでしょう。キャラクターやグッズを中心としたビジネスがあったからこそ、35周年を迎えることができたんだなと実感しております。『ガンダム』以後、どのように世代を乗り越えてメッセージを伝えていくかを、これまで本気で考えてきましたが、『Gのレコンギスタ』という形でようやく輪郭を見せることができました。タイトルの“G”にはガンダムという意味もあるのですが、“G”の本当の意味は、“ガンダム大地に立つ”の“大地”、つまりGroundのGです。レコンギスタはレコンキスタから来ている造語で、“タイトルに濁点が入っていないと売れない”からそう名付けました(笑)。これまで大人たちのやってきたビジネスシステムやビジネススタイルが、今後50年と続くとは思いません。思っていないからこそ、新しいコンテンツやメッセージがいるんではないかと思って、僕なりに考えたものが、この『Gのレコンギスタ』です。作品の評価は世に出してみないとわかりませんが、今は「この歳にしてよくやったな」とうぬぼれております。また、これまでのファンの皆さんには、お子さんやお孫さんに、こういう作品があるよと伝えていただきたい。最後に、こうやって感謝を述べる機会を設けていただけたのも、ファンの皆様がいたからこそと実感しております。本当にありがとうございます。」と、富野氏らしいスピーチで締めくくりました。
同日には台場のガンダム立像を使い、音とともに映像を投影するプロジェクションマッピングも公開されました。こちらは3月23日まで毎日19時から30分間隔で1日計5回実施されるそうです。この連休中に足を運んでみるのはいかがでしょうか?
<関連情報>
(C)創通・サンライズ