「PLAMAX KC-01 駆逐艦×艦娘 島風」(マックスファクトリー)を作る<その2>
マックスファクトリーとハセガワによる共同企画“PLAMAX KC-01 駆逐艦×艦娘 島風”。
「艦船模型部分はもちろん、フィギュアもしっかり仕上げたい」という方に向けて、スケールモデルの塗装技術を活かしてこのキットを製作していきたいと思います。
第2回は、1/350スケールでのプラモデル化は初となる艦船模型部分の島風に注目した内容でお届けいたします。
「PLAMAX KC-01 駆逐艦×艦娘 島風」(マックスファクトリー)を作る<その1>
■モデラー:セメン・イヴァーノヴィチ……フィギュア塗装が得意なAFVモデラー。
■製作・文:セメン・イヴァーノヴィチ
今回は、船体の組み立てに入って行きます。自分はほとんど艦船模型を作った経験がなく、特に人生初の1/350という大スケールのキットであるため、正直どんなに難しいだろうと恐れていた所があったのですが、実際に組んでみるとそんなことは全くありませんでした。
部品の合いが良いのは勿論のこと、それぞれのダボの形が良く考えられており、基本的に間違った方向には取り付けられないようになっています。また、部品の分割は特筆物で、合わせ目が目立つような部分は完成までの間でほとんどありませんでした。丁寧に取説を追うことさえ忘れなければ、きっと誰でも完成させられるキットになっています。
正直なところキットの出来が凄まじく良く、組立に関してはあまり書く事がありませんが、ポイントを何箇所か。
煙突部です。ご覧の通り合わせ目を跨ぐようにモールドが走っているので、この辺りを丁寧に処理してやるだけでかなり見栄えが良くなります。煙突上の黒い部分は別パーツ、未塗装でも見栄え良く仕上ります。
煙突回りを船体に組み付けた所です。細いパイプが宙に浮くように構造物の間を走る様子は、艦船模型の見所と言えるでしょう。このパイプ、不用意に折ってしまった場合もあまり悲観視しないでください。流し込み接着剤で止め直してやれば、完成時にはほとんど見分けがつかなくなります。
全体の組立を通して、平たい船体の上に城郭のような構造物を積み上げていく流れになります。少しずつ艦の形になって行くのを眺めていると、まさに船とは「鉄の浮かべる城」なのだ、という実感が湧きます。
船体の最後部と艦首フェアリーダー部には垂直の合わせ目が出ます。ここは丁寧に処理したい所です。
説明書にも注釈がありますが、艦橋内部の「双眼鏡など諸々細かい部品を接着せよ」という指示はスキップしても大丈夫です。上の2枚目の写真の通り、艦橋の天蓋がついてしまうと、ほとんど中は見えなくなってしまいます。部品が小さく、それでいてわりと複雑な形状のため、結構簡単にピンセットで飛ばしてしまいそうになります。自信がない、手間を省きたい、と思う場合は、内部の部品は完全にオミットした上で、中を黒一色で塗り潰しても良いかもしれません。
次回は塗装に進みます。
<DATA>
PLAMAX KC-01 駆逐艦×艦娘 島風
【艦隊これくしょん -艦これ-】
■PS・ABS組み立て式プラスチックモデル
■艦娘:1/20スケール、駆逐艦:1/350スケール
■サイズ:
艦娘全高:約100mm、駆逐艦・全長:約370mm
■艦娘原型:浅井真紀
■制作協力:ハセガワ
■発売元:マックスファクトリー
■販売元:グッドスマイルカンパニー
■商品仕様:水転写デカール、ホイルシール付属
■価格:7,800円(税別)
■発売中
※組み立てにはニッパーとプラスチックモデル用接着剤が必要となります。別途お買い求めください。
※塗装には市販のプラモデル用塗料をお使いください。
※掲載している作例にはテストショットを使用しておりますので、実際の製品とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
<関連情報>
MAX FACTORY
http://www.maxfactory.jp/ja/mxf/
GOODSMILE ONLINE SHOP
http://goodsmile.ecq.sc/
株式会社ハセガワ
http://www.hasegawa-model.co.jp/
艦隊これくしょん -艦これ- 公式サイト
http://www.dmm.com/netgame/feature/kancolle.html
「PLAMAX KC-01 駆逐艦×艦娘 島風」(マックスファクトリー)を作る<その1>
https://hobby.dengeki.com/news/137938/
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