「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その5>

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フレームアームズ・ガール (以下FA:G)スティレットの制作記事最終回。

FAGU2015締め切りも過ぎましたが皆さん思い思いの『FA:G』は完成しましたでしょうか?
第1回から約3ヶ月と、長かった電撃ホビーウェブのスティレット作例も遂に最終回。
ちいた氏流の『FA:G』、塗装と完成状態をご紹介します。

 

 

 

■モデラー:ちいたわからし……電撃ホビーマガジン2015年7月号ではフレームアームズ・ガール 轟雷の作例も担当した、フレームアームズ大好きモデラー。

 

■第1回記事:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その1>

■第2回記事:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その2>

■第3回記事:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その3>

■第4回記事:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その4>

 

 

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ちいた:明けましておめでとうございます!

 

編集部:そろそろワンフェス(2月)なんじゃが……。

 

ちいた:『FA:G』マテリアも発売されましたね。

 

ちいた編集部:……。

 

ちいた:と、ともかく! 冒頭にも画像ありますが、まずは完成画像を紹介しますね。

 

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編集部:『FA:G』は派手目、フレームアームズ(以下、FA)はミリタリーチックと、対照的な仕上がりになりましたね。

 

ちいた:『FA』は設定の通りサンドカラーにすると決めていたのですが、折角の女の子プラモなのに地味な感じにするのも可哀想な気がして、逆に派手に「硬い機械と柔らかい女の子」というギャップを大事にしてみました。

 

編集部:もっともらしいこと言ってますけど、新しい塗料試してみたかっただけなのでは? ちいたさんのマジョーラ作例とか見たことないですし。

 

ちいた:そ、そんなことないですよ~(何故バレたし)。
それはそれとして、塗装手順を紹介していきましょう。

 

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ちいた:まずは下地処理として全体をサーフェイサー(以下、サフ)などで塗装していきます。

 

編集部:「などで」ってことはサフだけではないのですね。

 

ちいた:肌や髪は明るい透明感のある塗装をしたかったので、パーツの継ぎ目が消える程度にサフではなくホワイトを軽く吹いてるだけです。

 

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編集部:「ホワイトサーフェイサー」もありますよね?
塗料の食いつきを考えるならそのほうが良いのでは?

 

ちいた:「ホワイトサーフェイサー」だと隠ぺい力が強いので、明るいプラスチックの持つ透明感がなくなって硬そうな肌になりがちなので、あまり隠ぺい力の強くないホワイトを使用してます。

 

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ちいた:これから色を乗せるので、継ぎ目が無いパーツも軽く白くしておきます。

 

編集部:ヤスリ傷が残っていないかの確認にもなりそうですね。

 

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ちいた:パテで造形した胸は消せてない傷が残りがちです。
ホラ、大丈夫だとおもってたのにこんなに傷が……これも処理しておきます。
ここはプラの色とパテの色で色の差が出るのでしっかり白くして色を統一します。

 

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ちいた:さて、ここから塗っていきます。
使用している塗料はコレです。

 

クリアー 80% (ガイアカラー Ex-03 クリアー)
クリアーオレンジ 15% (Mr.クリアカラーGX GXクリアオレンジ)
蛍光ピンク 5% (ガイアカラー 102 蛍光ピンク)

 

くらいの比率で、ほとんどクリアの薄い色です。

 

編集部:塗料皿を見ると結構濃い色に見えますね

 

ちいた:確かに濃く見えますが、エアブラシを吹いてみるとほとんど色が乗りません。

 

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ちいた:なので何回かバランスを見ながら塗り重ねて好みの色に仕上げていきます。影になる部分など、陰影をつけたいところはピンポイントで吹き重ねます。

 

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編集部:簡単仕上げのときもですが、お尻と太モモのラインは効果が顕著に出るので楽しそうですね。

 

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ちいた:髪の毛も同じようにクリアーカラーで着色していきます。
アニメキャラ等に見られる輪っかのようなハイライトを入れるとそれっぽく仕上がるようです。

 

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編集部:グリーンに塗ったんですね……ツインテールでグリーンに……してやんよ?

 

ちいた:ん? どうかしました?

 

編集部:いえ、なんでもないです。

 

ちいた:次は服と装甲を塗っていきます。
クファンジャルの元カラーが黒とオレンジですが、そのまま塗ってしまうと味気ない感じがしたので、オレンジはメッキシルバーの上からクリアーオレンジ、黒はガイアノーツの黒いサーフェイサーの上にクリアーをかけてエナメル素材のような質感に。グレーの部分はメッキシルバーで仕上げました。

 

編集部:こうして聞くと、工程が多くて大変そうですね。

 

ちいた:順番の問題なんですけどね。

 

①最初に黒いサフで全体を真っ黒にする
②全パーツにクリアーをかけてツヤありにする→ここでエナメル素材風の部分は完成
③残ったパーツにメッキシルバーを塗装→銀パーツの部分完成
④残ったパーツにクリアーオレンジを塗装→オレンジのパーツ完成

 

という順番で塗っていけば効率よく仕上がっていきます。

 

編集部:だんだん塗るパーツが少なくなって完成していく様子は、テンションも上がりそうですね。

 

ちいた:実際はマスキング作業とかも挟むのでこれだけで終わるわけではないですが、順番を整理するだけでも作業効率はグンっと上がるのでオススメです。

さて、次は全体のマジョーラ塗装の説明です。

 

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ちいた:ウエムラ塗料店のマジョッコを使用します。

 

※参照:ウエムラ塗装店ホームページ マジョッコ

 

編集部:あまり見慣れない塗料ですね。

 

ちいた:昔はクレオスさんでも売ってたんですけどね。
顔料が高騰したらしく、今は模型店で入手できるマジョーラ塗料も少なくなりました。
ちなみに20mlで3,500円(税抜)します。

 

編集部:おぉ……結構いい値段しますね。

 

ちいた:他の塗料では得られない質感にできるので、効果に対する費用としては不相応な値段ではないのですが、気軽に手を出すにはややハードルが高いのは確かです。

 

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ちいた:パール系の塗料は下地が透けるイメージがあったので、マジョッコを塗る部分はグラデーションであらかじめ陰影をつけてみました……が。

 

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編集部:見事に陰影は消えてますね。

 

ちいた:はい、粒子が細かく綺麗に整列するので「下地が黒」というのはわかるのですが、多少の陰影では全く効果がありませんでした……。
でも想定していたよりも偏光の効果が高いので結果オーライです。
ちなみに排気ノズル部分は焼け色塗装を施しました。

 

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ちいた:手前が『FA:G』、奥が『FA』の排気ノズルです。

 

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ちいた:クリアーオレンジとクリアーブラウンを混ぜた、くすんだクリアーオレンジを最初に吹きます。

 

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ちいた::次に、クリアーブルーを先のクリアーオレンジに若干重なるように吹きます。
クリアーオレンジ+クリアーブルーが重なった部分はグリーンっぽい色になります。

 

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ちいた:最後にクリアーレッドをバランスを見ながら吹き重ねます。
ブルーとレッドが重なった箇所はパープルに、グリーン+レッドのところはブラックに変化して色に奥行がでます。

 

編集部:ピントの問題もありますが、『FA』の排気ノズルの方が効果が顕著に出ていますね。

 

ちいた:さて、ここまでで『FA:G』の塗装は全部完了したので仕上がりを見ていきましょう。

 

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編集部:簡単仕上げのときとはガラっとイメージが変わりましたね。

顔の造形もほぼ元のままですが、毒々しいというか、蠱惑的と言うか?

 

ちいた:改造しているってこともありますが、やはり色の違いによるイメージの変化が大きいですね。
キットの状態から今回のスティレット作例を並べてみましょう。

 

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編集部:うわっ! 大人しく解説していたと思ったら、また意味のわからないポーズで写真撮って!

 

ちいた:なんでしょうね、フィギュアだと思うとなんか遊びたくなってしまいます。
あ、ポーズの意味はボクもわかりません。

 

編集部:おいいいいいい?! しかし、ダンスポーズみたいなの好きですね、ちいた氏。

 

ちいた:気を取り直して比較画像を。

 

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▲左から、簡単仕上げ、今回の作例、素組み

 

編集部:おぉ!やっぱり並べるとそれぞれの特徴が出ますね。

 

ちいた:マジョーラのスティレットは派手な色を選択した分、化粧も派手目にしたのでやや大人びた雰囲気になったかと思います。
さて、次はクファンジャルの完成画像を。

 

編集部:あれ? 塗装過程の解説はしないのですか?

 

ちいた:いや、焼け色塗装の部分以外は、特に変わったことしてないので省略してもいいかなと。

 

編集部:お、おう……。

 

ちいた:では、クファンジャルの全身写真から。

 

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ちいた:使用した塗料も、サッと記載していきますね~

 

・全体のブラウン
201番ダークイエロー1+223番インテリアカラーの混色

・太モモ、上腕などのブルーグレー部
073番ニュートラルグレーIII+063 ブルーグレー+223番インテリアカラーの混色

・アーキテクト等のグレー部
074番 ニュートラルグレーIV

・足先などの濃いグレー部
221番 ジャーマングレー

※全て「ガイアノーツ ミリタリーカラー」

 

以上となります。
基本的には前回紹介したモデリングサポートマニュアルに掲載されてるクファンジャルのイメージから外れないように塗装しています。

※関連:フレームアームズ FRAME ARMS コトブキヤ (ページ右下リンクより)

 

編集部:コレに前回紹介していたシートやハンドルなどのパーツを組み込んでいくんですね。

※関連:「フレームアームズ・ガール スティレット」(コトブキヤ)を作る<その4>

 

ちいた:はい。とりあえず組み込んだ単体の画像です。

 

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ちいた:おまけに、こちらはイチオシの決めカットです!

 

画像31-

 

編集部:なんかニョーンと体を伸ばした猫みたいですね。

 

ちいた:おふっ、逆脚で胴長という条件は満たしてますがね(汗)。
冒頭で画像が出ていますが、騎乗するとちょうどいい感じになるかと。

 

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編集部:おぉ! 騎乗するとニョーンと体を伸ばしたカッコイイ猫ですね!

 

ちいた:いや、素直に褒めてくださいよ……。

 

編集部:そうですね、“騎乗”って言う通り、機械に“乗る”と言うより馬とか「意志のあるもの」に乗ってるって感じがします。

 

ちいた:『FA:G』と『FA』、二つの顔があるから、キャラクター性を各々に感じられるんでしょうね。

 

編集部:さて、これで『FA:G』スティレット作例が完成となったわけですがどうでしたか?

 

ちいた:確かスティレットをいただいたのが発売日と同じだったので、図らずもFAGU2015参加の皆さんと同時進行みたいな感じで製作できたのは楽しかったですね。
ネタ被りとかしないかドキドキハラハラもしましたが。

 

編集部:こちらとしても3体も製作されるとは思わなかったので、やや困惑しました。

 

ちいた:や、そこは本当にスイマセンでした。
第二回まで簡単フィニッシュやって、その間に世間では色々な完成品が出てきて、「普通に作っても面白みがないから何かやらなきゃ!」という強迫観念から作るものが増えていきました(汗)。

 

編集部:いや、こちらも自由にやらせすぎたと反省してますので次から覚悟してくださいね!

 

ちいた:むむ? キッチリしたスケジュール組まれるとそれはそれで困りますな!

 

編集部:アンタ、さては反省してねぇだろ!

 

ちいた:そんなお前にラ◯ダーキーーーック!!!

 

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編集部:だから画像を貼り逃げするのをヤメロォ!

 

あ、ちなみに本日この『FA:G』スティレットの再生産の案内(2016年3月再生産予定)がされましたので、買い逃していた方は今度こそゲットですよ。

 

 

<DATA>

フレームアームズ・ガール スティレット

■NONスケールプラスチックキット

■全高:約150ミリ

■価格:4,800円(税抜)

■発売日:2016年3月再生産予定

■原型製作:清水 康智

■発売元:コトブキヤ

 

<関連情報>

フレームアームズ・ガール スティレット コトブキヤ製品ページ

フレームアームズブログ

アーキテクトマン公式twitter @faman_type001

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「XFA-CnV バルチャー」(コトブキヤ)を作る<その5・完結編> 電撃ホビーウェブ

 

 

(C) KOTOBUKIYA


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