TVアニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』声優のぐちゆりさん&大和田仁美さんインタビュー!!「ゲームとアニメでゴールは同じでもそこに至る道筋が違うこともあります」

更新日:2023年7月3日 11:04

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コーエーテクモゲームスがおくるRPG『ライザのアトリエ』は、シリーズ3作を通して全世界累計出荷本数が200万本を超える人気シリーズ。その1作目である『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』がついにアニメ化されることとなりました! 2023年7月1日より放送開始されるこの注目作から、ライザ役・のぐちゆりさんとクラウディア役・大和田仁美さんにお話をうかがいました。

 

▲ライザリン・シュタウト(ライザ)役:のぐちゆりさん

 

▲クラウディア・バレンツ役・大和田仁美さん

 

ライザのフィギュア開発進行中!
まずはイメージイラストをご本人たちがチェック!!

 

――今、アニプレックスさんでライザのフィギュアを鋭意開発中で、こちらのイラストが立体化される予定です。

 

のぐちさん:すごいね、めっちゃ可愛い!

 

大和田さん:口が、ウニュッてなってる!

 

のぐちさん:私が推してる口ですね。アニメでも結構出てきます。ライザってすごく表情豊かな子なので、それがこの少し眠そうな顔に表れていて素敵ですね。

 

大和田さん:「気持ちいい~」って顔してるよね。

 

のぐちさん:お外で太陽浴びてね。そして表情もですけど、ライザらしい一コマを切り取ってフィギュア化していただけるのが嬉しいですね。「は~疲れたぁ」とか、「ちょっと休もうかな」みたいな、ラフな雰囲気が出てるライザって私が好きな部分でもあるので。

 

大和田さん:確かに、決めポーズとかめっちゃ笑顔とかじゃなくて、伸びしてる一コマを切り取ってるっていうのがライザらしい!

 

のぐちさん:あとライザっておしゃれなんですよね。グローブも片方だけ着けて、もう一方はブレスレットを付けているところとか。

 

大和田さん:あの辺境の島のどこで入手してるんだろう(笑)。

 

のぐちさん:ゲーム2作目だと、自分が持っていた服をリメイクしているので、錬金術に出会う前からいろんなものを自作するのが好きだったのかもしれませんね。バンダナも自分でつけたんじゃないかな?

 

大和田さん:このバンダナのウサ耳みたいな部分も私が好きなポイントです!

 

のぐちさん:あとはやっぱり太モモが光ってますね。素晴らしい!

 

――ムッチリとした太モモはライザのチャームポイントだと評判です。アニメのPVでもこれでもかと太モモを推すカットが……

 

のぐちさん:最初のキャラクターデザインのラフの絵だとそこまで太ももはムチムチじゃなかったんですよね。可愛くはあったけど、そこまで「太もも推し!」って感じではなかったですね。

 

大和田さん:どこで推され出したんだろう?(笑)

 

 

キャラクターの成長を見守る気持ちはほとんど親目線!?

 

――ゲームの第1作目『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』の発売は2019年と、もう4年近く前ですが、ゲームへの出演が決まった時はどういったお気持ちだったのでしょうか?

 

のぐちさん:台本をいただいて「めっちゃしゃべる! って言うか主人公だ!」と驚いた記憶がありますね。主役は初めてでしたし、たくさんのセリフをしゃべるのも初めてのことだったので、とにかく目の前のセリフひとつひとつに精一杯向き合って演じていました。役作りの面では、最初の収録の時にスタッフさんたちとキャラクター感をすり合わせました。まず私が思うライザ像を演じてみて、ディレクターさんから「ちょっと男の子っぽすぎるかな」といった具合に指示があり、そこから調整して今のライザが出来上がっていきました。

 

大和田さん:私も台本読んで、主人公の親友ポジションになる子なんだというのがわかり嬉しかったです。イラストで受ける印象はお嬢様のようだと思いましたが、クラウディアの好奇心旺盛なところやお転婆なところを等身大に演じようという気持ちで収録に臨みました。

 

――お2人が演じるキャラクターはそれぞれどんな子でしょうか?

 

のぐちさん:ライザは天真爛漫で明るく、自分がやると決めたことを一生懸命に突き進んでいく情熱を持った女の子です。一方で家の畑仕事のお手伝いや、やりたくないことに対してのモチベーションの下がり方は、いい意味でも悪い意味でもはっきりしていますね。さっぱりとした性格で、親しみやすい子だと思います。

 

大和田さん:クラウディアは、商人のお父さんと一緒に各地を転々としているので、友達ができなくて結構寂しい想いをしてたのかなって思うんです。見た目はおっとりしたお嬢様という雰囲気なんですけど、勝手にどこかへ行ったりとか、案外お転婆で好奇心旺盛なところがあったり、そのギャップが面白い子だと思っています。一見自信なさげには見えますが、結局最後には思ったことをちゃんと口に出したり、貫き通したりするので頑固な面もありますよね。そのコントロールがうまくいっていなかったのを、ライザとの出会いを通して「自分の意思を通していいんだ」と気づいて、芯の強さが表に出て行くキャラクターだと思っています。

 

のぐちさん:ライザにとってクラウディアは、きっと初めてできた同年代の仲の良い女の子の友達なんでしょうね。だから「大事にしたい」という気持ちが強くて、クラウディアの頼みには弱いというか、お願いされちゃうと断れないところがありますね。

 

大和田さん:クラウディアの押しに弱いよね(笑)。

 

のぐちさん:そう、幼なじみの男の子のレントやタオにはなんでも押し付けることができるのに(笑)。

 

大和田さん:2人の関係のそういうところが可愛いですよね。

 

▲初めての主演だったというゲーム1作目の収録を振り返るのぐちさん。

 

――そしてゲームシリーズは人気となり、3作目まで作られることとなりました。

 

のぐちさん:ゲームが2作目、3作目と続いたうえに、その間にアプリゲームのコラボ企画もあったので、定期的にライザを演じさせて頂いているという感覚がありますね。演じているうちに1作目の時にも増して愛おしい存在になっていきました。作品を重ねるごとにライザがどんどん成長していって、明らかに1作目の時とは言い回しが違ったりしていく中で、「こんな風に考えるようになったのか」と、子どもの成長ってすごいなあと改めて思いました。なので収録も、自分が意識的に何かを変えるというよりは、ライザの成長に私が合わせて乗っていくという気持ちでやらせていただきました。

 

大和田さん:クラウディアもどんどんたくましくなっていって、自信を持って自分の意見を言えるようになったり、商人としても覚醒し始めたり――。それを見て私自身も嬉しかったですね。「ううっ、こんなに大きくなって……」みたいな(笑)。

 

のぐちさん:親心みたいなね。ホントそれを感じます。

 

大和田さん:ライザとの関係も形を変えていって、ゲーム2作目では離れていたぶん、気持ちが大きくなって、ライザに対して不安な気持ちをぶつけてしまったりしていましたね。“倦怠期”じゃないですけど(笑)。

 

のぐちさん:感情が大きすぎてね(笑)。

 

大和田さん:「不安だよ!」って。それが3作目になると確固たる関係になったのか、「離れてても平気」みたいな貫録が出てきました(笑)。

 

のぐちさん:「何も言わなくても私たちわかり合える…!」みたいな(笑)。

 

大和田さん:その移り変わりもいいなあ、この2人って可愛いなあと思いながら演じました。

 

▲取材や撮影の合間もお互いの写真をチェックし合い、ライザとクラウディアのように仲の良いお2人の姿が印象的でした。

 

ついにアニメ化へ!悲願のキャスト集合!!

 

――アニメ化と聞いた時の感想をお聞かせください。

 

のぐちさん:マネージャーさんから聞いた時には、驚きすぎて喜ぶより先に「いいんですか……?」みたいな(笑)。だって最初のゲームを出した時点では誰もそこまで考えてなかったでしょう?
「続いていったらいいよね」「いつかアニメ化できたらいいよね」といろいろなところで話はしていましたが、それは願望というか、士気を上げるために言い合っていた部分もあったので、現実になると喜びよりもやっぱり驚きの方が大きかったです。

 

大和田さん:私もすごいビックリしました。1作目が終わって、「もうこれでクラウディアを演じることはないのかな……」と寂しく思ってたんですけど、ゲーム2作目、3作目と短いスパンで決まっていったんです。怒涛の展開で驚きの連続だったのに、まさかアニメにまでなるとは。

 

――アニメではゲーム1作目の世界観を改めて演じられるわけですが、ゲームアフレコ時と演技的に変わった部分はありますか? それともあの時の感じでやろうとされたのでしょうか?

 

のぐちさん:ゲーム1作目の時の感じでやろうとは思いましたけど、現実の私たちは約4年という歳月を経ているので、ニュアンスの違いは出てくるかもしれません。またゲームとアニメで世界観は一緒なんですけど、視点の切り取られ方は違うので、そういった意味でのニュアンスの違いは私たちのお芝居にも出てきているのかなと思います。

 

大和田さん:私も最初はゲーム3作目までの記憶をいったん置いて、ゲーム1作目の時のクラウディアに戻さなきゃって思っていたんです。でも最初はそれが難しくって、ディレクションしていただきながらすり合わせていきました。やっぱり私自身も4年の経験を経て積み上げたものもあるので、ゲームの頃の演技を再現しようというよりは、またイチからアニメのクラウディアを新鮮に演じていこうという気持ちで臨みました。

 

――ゲームのボイスは基本的にはお1人ずつ個別に収録されるんですよね。アニメのアフレコもコロナ禍の期間中は人数制限があったようですが、今はどのような感じなのでしょうか?

 

のぐちさん:『ライザ』の収録も最初の方は分散収録でしたが、後半はみんなで収録しました。

 

――では4年近く続く長いシリーズで共演されていても、声優さん同士が実際に顔を合わせる機会はこれまでほとんどなかったわけですか?

 

のぐちさん:そうですね。私と仁美ちゃんはよく顔を合わせていたのですが、ほかの方とはアニメの収録現場で「初めまして」という感じでした。

 

大和田さん:だからみなさんと会えた時は感動しました。4年前から聞いているなじみのある声だったので、「本物だあ!」みたいな(笑)。

 

のぐちさん:お互いに「嬉しいですね!」と言い合いましたね。ライザとレント、タオ、クラウディアの4人で話すシーンが多いので、本当に私たち4人がかけ合うセリフがアニメでは生きていると思います。そこも楽しんでいただきたいです。

 

▲“冒険の仲間”との出会いに感激したという大和田さん。

 

――完成したアニメの第1話をご覧になった感想はいかがでしたか?

 

大和田さん:ライザたちが生き生き動いているのに感動しました! あとゲームで見ていたクーケン島、ラーゼンボーデン村の景色が見られて――。

 

のぐちさん:景色がキレイだったね。

 

大和田さん:そこでみんな生きているんだなって改めて感じました。

 

のぐちさん:一足先に見させていただいた時に、私ずっと口角上がってたんですよ。鏡が前にあったんですけど、ふと自分の顔を見たら「めっちゃ笑顔!」って(笑)。

 

大和田さん:(笑)

 

のぐちさん:そういう不思議な魅力があるんですよね。なんかいちいち可愛らしいんですよ。

 

大和田さん:演じてる渦中にいる時と、改めて完成映像を客観的に見る時とはまたちょっと感覚が違うんですよね。例えば、レントのことは、クラウディアを演じている時は頼もしいお兄さんという気持ちで見ていましたが、現実の私から見ればまだまだ子どもだと感じます。

 

のぐちさん:そう、ライザたちは「子どもだなぁ」「子どもじゃあるまいし」など、ちょっと背伸びをするような発言をするんですよね。そんなシーンを観ていると「そんなこと言っているアナタたちもまだまだ子ども」だなぁと、微笑ましくなりました。

 

大和田さん:アフレコの時には見えなかったことが完成映像では改めて可愛く見えたりして楽しかったです。

 

のぐちさん:あとは魔物の「ぷに」がめっちゃ可愛い!

 

大和田さん:可愛すぎて魔物とは思えない(笑)。

 

のぐちさん:動く時の効果音や鳴き声が可愛いので、こちらもぜひ注目してください。

 

――世界を救う大作指向のRPGが多い中で、「ひと夏の冒険」というサイズ感もこの作品の魅力ですよね。

 

のぐちさん:そうなんですよね。『ライザのアトリエ』は「なんてことない日常」というのもテーマのひとつで、そこにいろんなことが詰め込まれているんです。

 

大和田さん:世界を救うわけじゃなくても、ライザたちにとっては勇気を振り絞った、驚きに満ちた大冒険なんですよね。その新鮮なワクワク感がいいなと思います。

 

――ゲームのファンへ、またゲームは未プレイだけどこれからアニメを見るというファンの方へ、メッセージや意気込みをお願いします。

 

のぐちさん:ゲームのファンのみなさんはこのアニメを見ていただくと随所で「これゲームでもあったセリフだ!」というシーンが結構出てくると思います。ただゲームとアニメでゴールは同じでもそこに至る道筋が違うこともあるので、同じセリフでもニュアンスが違うこともあって、ゲームをプレイされた方はそういった違いも楽しんでいただけるのではないかと思います。

これからアニメで初めて見る方は、とにかくこのクーケン島の夏の風景、どこか懐かしい、心が温まるような世界観にきっと惹き込まれると思います。本当に何気ない会話の中に、「このやり取りいいな」とか「この4人の関係っていいな」と思ってもらえる箇所がたくさんあると思うんです。とにかく「なんてことない」というテーマに見えてくるものがきっとたくさんあるので、毎回楽しんでいただければ嬉しいです。そして「ゲームもやりたくなった」と思ってもらえればさらに嬉しいです!

 

大和田さん:ゲームをずっとプレイしてくださったみなさま、本当にありがとうございます。みなさまが応援して愛してくださったからこそ、こうやってアニメ化が実現したのだと思います。ぜひ楽しみにしてください。ゲームで描かれているストーリーはもちろんのこと、アニメならではの見せ方で、ライザとクラウディアとの関係性がより丁寧に描かれていると感じています。それが嬉しかったですし、みなさまにも早くお届けしたいですね。

そしてゲーム未プレイの方も安心してください。アニメからでも肩肘張らず見られる作品だと思います。ライザたちの一つ一つの出来事への挑戦から勇気をもらえて、なんてことのない目の前のことを大切にしようと思わせてくれる作品だと思います。アニメを通してそういうエネルギーを感じとってもらえたら嬉しいです。ぜひぜひアニメ『ライザのアトリエ』を最後まで見届けてください!

 

――本日はありがとうございました。

 

▲等身大の「グリムクォーツ(ライザの杖)」を持ったのぐちゆりさんと、大きな「ぷに」のぬいぐるみを抱えた大和田仁美さん。「ぷに」の可愛い姿はアニメでも注目ポイントとのこと。

 

DATA

アニメ『ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』

  • TOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11:2023年7月1日(土)より毎週土曜24時~
  • 読売テレビ:2023年7月3日(月)より毎週月曜26時29分~
  • テレビ愛知:2023年7月3日(月)より毎週月曜26時05分~
  • AT-X:2023年7月4日(火)より20時~(※再放送:毎週木曜8時~/月曜14時~)

※放送日時は変更となる場合があります。
※初回は1時間拡大スペシャルにて放送決定。

 

配信情報

  • dアニメストア、DMM TV:7月1日(土)より初回土曜25時~(以降毎週土曜24時30分~)
  • 先行配信ほか各配信サービスでも7月4日(火)12時より順次配信開始
  • 配信先一覧:dアニメストア・dアニメストア ニコニコ支店・dアニメストア for Prime Video・DMM TV・U-NEXT・アニメ放題・ABEMA・バンダイチャンネル・Hulu・FOD・Amazon Prime Video・ニコニコ・Lemino・TELASA(見放題プラン)・J:COMオンデマンドメガパック・auスマートパスプレミアム・milplus見放題パックプライム

 

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会

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