ダダ生誕100周年!フェスティバルで盛り上がる東京に あの三面怪人が襲来!?
アートの潮流、ダダが1916年に誕生してから今年2016年はちょうど100年。ヨーロッパの移民、亡命者によって産み出されたダダは、ナンセンスであることによって時代に対していこうというスタンスの現れです。現代にいたるも定義の困難な、しかし主張として存在し得ているダダは、私たちが思っている以上にさまざまなアート、あるいはエンターテインメントの分野に潜り込み、その概念をほのめかします。
去る2016年5月19日、スイス大使館で行われたダダ100周年フェスティバルのプレスカンファレンスでは、現代に息づくダダの作品群、そして改めてダダというアート・ムーブメントを盛り上げていこうという意気込みを込め、ウルス・ブーヘル駐日スイス大使の挨拶を皮切りに、さまざまなイベントが発表となりました。大使官邸内の会場は、華やかで熱気ある雰囲気です。
日本においてもダダから影響を受けた「マヴォ」運動がありました。グローバルな影響とは、ダダのようかたちでこそ自然に達成しうるのかもしれません。定義の難しいダダですが、本カンファレンスでは「ダダとは姿勢である」といった解説もいただけました。ことホビー、立体造形においてもダダは無縁ではありません。我々が普段から目にしているデザインにも、さまざまなモチーフとしてダダが入り込んで……。
名前のとおりダダイズムがモチーフのひとつであるダダ。『ウルトラマン』第28話、「人間標本5・6」に登場し、その強烈なビジュアルで“トラウマ”怪獣と呼ばれることも多い、人気の怪人です。成田亨のデザインと、高山良策の造形。ともに芸術に造詣の深いふたりの手を経て完成し、“ダダ”と名付けられたその存在自体が、ウルトラ怪獣におけるダダイズムの発露とも言えるのではないでしょうか。
さておき、ウルス・ブーヘル大使とも仲良しのダダ。握手を交わして親交を深めていました。そんなダダも応援するダダ100周年フェスティバル、下部関連情報より気になったイベントに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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