素組みでガンプラ! ~ユニコーンガンダム(デストロイモード)~
ガンプラの楽しみ方は人それぞれ。合わせ目を消したり全塗装して“ガチ”で仕上げていくのも楽しいけれど、せっかく色分けが再現されているガンプラだから、そのまま組んで楽しむのもアリでしょう。
そこで本コーナーでは、プロモデラーの桜井信之氏に、充実した作業環境のない方にもガンプラ作りを楽しめるように、超基本からちょっとしたワザまで、素組みで作る際の“コツ”を紹介してもらうことにしました。少しの手間で十分楽しめる“素組み”の楽しさを、味わっていただければと思います。
今回は、話題の「RX-0 フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)」を例に、ちょっとした塗装方法をご紹介!
■RX-0 フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)
~クリアーパーツへの塗装方法~
●今回使った道具
塗料
筆
ピンセット
1 バンシィも含めデストロイモードのユニコーンガンダムは、装甲の隙間からクリアーパーツが見えています。今回はフルアーマー・ユニコーンを使用し、このクリアーグリーンのパーツにひと工夫加えてみましょう。
2 これはクラチ(ピカエース)の「レインボーピース」。ホビーからネイルにまで使えるラメパウダーでDIYショップやネイル関係のお店のほか、通販でも入手できます。
粒子の大きさは3種類発売されており、今回は粒子が最も細かいものを使います。この「レインボーピース」をMr.カラー46番「クリアー」に適量混入し、レインボーの“ラメ入りクリアー”を作成しましょう。
3 これをクリアーグリーンのパーツに塗っていきます。ラメの粒子が大きくエアブラシでは吹けないので、筆で塗布しましょう。筆塗りが苦手な人は、少々乱暴な方法ですが、ビンの中にパーツを浸けてもいいです。
4 クリアーグリーンのパーツにラメが乗った状態。塗料(液体)の特性上、スジボリ逆エッジ周辺にラメの粒子が集まりやすいので、筆でラメ粒子が均一になるように調製しましょう。均一に塗装するコツとしては、クリアー塗料を溶剤で薄めすぎないことです。通常の筆塗りよりも濃い状態で塗ると上手くいくでしょう。
5 乾燥後、「クリアー」を上塗りするとパーツ表面がなめらかになるだけでなく、パーツ自体の輝度が上がり、より華やかな印象になります。あまり厚塗りしすぎると、組み立て時に塗膜の厚さでパーツがハメ込むことができなくなるので、塗りすぎないようにしましょう。
6 ノーマルパーツと“ラメ入り塗料”を塗ったものの比較。クリアーグリーンのパーツにラメの輝きが加わるだけで印象はかなり変化します。パーツを裏から見ると七色の輝きは消えますが、最初からプラスチック樹脂にラメが混入されているように見えます。パーツの形状や使用場所にもよりますが、パーツの裏側から塗装しても変わった効果を得られます。
7 写真左はラメの量をかなり増やしたもの。「クリアー」に混入する「レインボーピース」の量によって雰囲気が大きく変化するので、好みで「レインボーピース」の量を調整しましょう。アップで見ると七色に輝いているのがわかります。光の当る方向によって輝き方が変化するのも「レインボーピース」の特性ですよ。
8 クリアーグリーンのパーツ全てに“ラメ入り塗料”を塗った状態。装甲の隙間から見えるパーツに七色の輝きが加わり、サイコフレームが謎の輝きを放つ状態を手軽に再現してみました。ちなみに、“ラメ入り塗料”の塗装にかけた時間は約1時間。同じ素組みでも、少しの手間で完成品の印象は大きく異なってきますので、ぜひお試しください!
完成写真はコチラ!
⇒素組みでガンプラ! ~組み立ての基本から簡易塗装まで! おすすめプラモデルをきれいに作るコツ~(目次) へ
<関連情報>
素組みでガンプラ! 【その1-1】シールを貼るコツ ~RG ストライクフリーダムガンダム~
素組みでガンプラ! 【その1-2】シールを貼るコツ ~失敗したシールのはがし方(ほか)~
素組みでガンプラ! ~HG スタービルドストライクガンダム前編~
素組みでガンプラ! ~HG スタービルドストライクガンダム後編~
(C)創通・サンライズ