【タミヤ新商品】モーター搭載位置で特性が変わる「TA07 PRO」!最速のモーター位置はどこだ?
2016年7月2日に発売された、タミヤ1/10電動RCカーシリーズの最新ベルトドライブ4WDツーリングカー「TA07 PROシャーシキット」(価格:28,800円)。先代モデルTA06から5年ぶりに登場する待望の新シャーシ最大の特徴は、モーター搭載位置によるハンドリング特性の変更が行なえる点です。
TA07 PROをアカザーが試乗
6月29日にタミヤサーキットで開催されたメディア試乗会では、モーター位置の違う3台のTA07 PROが用意され、「モーターがどの位置に搭載されているのか?」を当てるクイズも行なわれた。まずは、ラジコン大好きアカザーの走行動画&モータ当てクイズをどうぞ。ちなみにアカザーのコメントは、全くアテにならない模様(笑)。
【モーター位置を当てろ!TA07 PRO体験走行】
3ヵ所からモーター位置を選べる新世代ツーリングカー
TA07 PROの生みの親であるタミヤ企画開発部の青木孝憲氏によると、TA07 PROの開発コンセプトは以下の3つ。
①「先代を越える戦闘力」
②「他車にない、新しい機能やデザイン」
③「ミドルクラスマシンとしてあるべき要素」
①の「先代を越える戦闘力」を越えるために実現したのは、シンメトリカルデザインのフレーム設計。これにより、加速に必要な縦のピッチング方向の捻れを押さえ、路面追従性に必要な横方向のしなやかなロールを実現したとのこと。
②の「他車にない、新しい機能やデザイン」のネタ元になったのは、1996年に発売されたTA03シリーズ。TA03はモーター位置の変更により走行特性を換えることができて大ヒットしたシャーシ。フロントにモーターを搭載したものが、リアにモーターを搭載したものより、高速レイアウトのサーキットでは安定して速いラップタイムを刻んだデータもあるという。ただ、TA05以降の世界のツーリングカーシーンでは、モーター搭載位置はある程度決まってきており、TA07 PROではこの位置から大きく逸脱することなく、競技性と探求心をかき立てるレイアウトとして、シャーシセンターからリアにかけて26ミリピッチで3ヵ所の搭載位置を決めたとのこと。
③の「ミドルクラスマシンとしてあるべき要素」としては、価格をエントリーモデルのTT-02(12,000円前後)と、ハイエンドモデルのTRF419X(72,800円)の中間である28,800円として、幅広くユーザーのニーズに応えるために、TA07専用オプションパーツはもとより、これまでの約100種類のオプションパーツが使用可能とした。
TA07 PRO最速のモーター搭載位置はどこだ?
最後に青木氏は、3つのモーター位置によるドライブ特性を語ってくれました。
「先ほどのメディア試乗会で皆さんに感じていただいた乗り味の違いは、重量物としてのモーターの位置というよりも、モーターの発生するジャイロ効果をどの位置にするか?によるものです。ジャイロ効果を発生させるモーターがどの位置にあるかで、シャーシのドライブ特性や安定感が変わります。」
「より腕に自信がある競技志向の方には、蹴り出しがいちばん強い後ろがオススメですが、路面グリップが悪い場合はいちばん前が安定します。そして中間は比較的軽快に曲がる特性です。ドライバー1本でカップラーメンをつくるよりはやく、簡単にモーター位置を変えることが可能ですので、いろいろとモーター位置を変えて楽しんでみてください」
DATA
1/10 電動RCカーシリーズ No.636 TA07 PRO シャーシキット
- 発売日:2016年7月2日
- 価格:28,800円(税抜)
- 発売元:タミヤ
関連情報
- 「1/10 電動RCカーシリーズ No.636 TA07 PRO シャーシキット」製品ページ
- TAMIYA INC. 株式会社タミヤ
- 1/10 電動RCカーシリーズ No.636 TA07 PRO シャーシキット 58636