ミキシングしたバーザムのifバリエーションに、ロールアウト直前をイメージした格納庫での一幕など、電撃ガンプラアカデミー2021年10月投稿分
長らく間が空いてしまいまい大変申し訳ございません！ 今回のガンプラアカデミーは2021年10月に投稿作品された作品から、吉本プラモデル部部長 佐藤哲夫氏、吉本プラモデル部 アイバー氏注目の作品をピックアップします。全投稿作品はワンダースクールにて公開中です！ 今月選ばれた10作品は以下のとおりです！
吉本プラモデル部 アイバー氏選出作品
作品名：誰も乗らなくなったハンブラビ（つ〜さん工房@24さん）
単純に好みのど真ん中の作品です！ 彩度！ 適度なディテール！ 清潔なのに経年を感じる暖色系の墨入れ！ ご自身で考えられた設定とこれらの工作が見事にマッチしてる感じが素晴らしいです！ そのアウトプット力の高さは羨ましい!!! ジオラマでなく、MS単体作品からもシチュエーションを感じさせることはできるのだな～と勉強になりました！
渋すぎます。Ｖシネの一場面かと思いました。勝者のハズのザクの方がボロボロに汚れているところに哀愁を感じます！ また、ザク単体でもポーズを変えて投稿しておられるところからジオラマとして固定せず気分で展示を変えられるのも遊び心があって自分好みです！
いやもう正統派にカッコいい！ ミキシングによるだるだるDさんのオリジナル機ですが、公式設定にありそうなほどのまとまりの良さ!! 劇場版『機動戦士Ζガンダム』の後ろの方にいたよね!? ね!? と強めに言われたら納得してしまうほどの組み合わせは脱帽です。宇宙世紀キットではなくビルド系からのチョイスも新鮮で、明るめのティターンズブルーは主人公機のようでもあり、新たな物語を想起させる仕上がりですね！ だるだるＤさん世界のエース機の雄姿、堪能させていただきました！
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の機体をリアルタイプ化とは！ 確かに一年戦争の機体ですし、ダークカラーが似合ってて渋いです！ モノアイも眼力が凄い！ 多分このサイクロプス隊なら一話の北極基地襲撃が成功して話が終わるでしょうね、強い。もちろん色を塗り替えや電飾だけでなく、繊細な塗装表現もスケール感が狂う仕上がりですし、リベットやベルトの追加でしっかり独自の世界観を作られているのも凄いです！
作品名：BB戦士 青竜ガンダム・レコンカスタム（月影TAKAさん）
これぞSDガンダム！ な楽しさが詰まった作品ですね！ 武者頑星刃のような異なる世界観を併せ持つキャラはSDガンダムにおいても少ないので、個性豊かな「オリジナルSDガンダム」内でもかなりインパクトがありました！ しかもレコンカスタム！ 渋いですね～!! ブルーに黄色の差し色がご自身のパーソナルカラーのようにお見受けするのですが、そういった拘り含めて確固たる世界観を感じました！ 俺のプラリーガーハートも燃えた～！
吉本プラモデル部部長 佐藤哲夫選出作品
良いですねー！ 自分がどういう作品を作りたいのかはっきりとイメージされて作られてるのが伝わります！ 桜の花びらのマスキングテープの配置も大胆で勢いがあるからこそ見る人にそのテーマを強く印象付けていると思います！ たぶん、こういうテーマで製作する場合「スケール感がくずれないか？」とか「オモチャっぽくならないか？」とか色々臆病になってしまうポイントがあると思うのですが、そんなことは感じさせない力強さがありますね！ 可愛さもありつつカッコいいです！
作品名：ウイングガンダムニパス（オリジナルスノーホワイト）（グリリバPT240さん）
異素材を使ったマントがぐっと目を惹きますね！ カラーリングは丁寧にホワイトと淡いブルーで統一感を出しつつ、違った素材を使うことで単調にならずにインパクトを持たせてるのが凄い！ 自分の色を出しつつも、世界観を崩さずにまとまっているのは同系でのミキシングにこだわった賜かな！ まだ完成形ではないということなのでここからどう発展していくのか楽しみです！
躍動感溢れる構図がとてもカッコいい作品なのですが、ポージングだけではこの勢いは出せない！ スピード感を演出する水面のエフェクト、そして散りばめられた黒い羽根の効果がとても良く出てますね！ 止まっているものを動いてるように見せる演出には私もよく頭を悩ませますが、水飛沫の加減や羽根の配置などで見事に「動き」を見せています！ まさに臨戦態勢！
ガンプラビルダーの誰もが一度はやってみたくなるジオラマ「格納庫」！ でも、手軽に出来そうで案外難しいのが格納庫！ そんな格納庫でもこの方の場合はライティングが絶妙！ しっかりと「影」を演出として活かしてます！ 機体全体にライトをあてるのではなく、あえて影をつくり最終調整の空気感を作り出しています！ お見事！
ホントに清々しいくらいな思いきりの良いカラーリング！ 目を惹くシルバーもそうなんですが、なんといってもブラックとホワイトの配置！ これ、計算でなかなか出せるバランスじゃないと思うんですがどうなんでしょう!? 作者さんも「3機目になると無茶できますね」とコメントされてるとおり、カッコいいイメージは頭の中に湧いてるからあとは細かいことは考えずにそのイメージになるようにドンドン塗ってみたら上手くいった！ って感じなのではないでしょうか？ いや、カッコいい！
吉本プラモデル部 アイバー総評
たくさんの投稿ありがとうございました！ またまた楽しませていただきました！
いつもながらガンプラの楽しみ方は千差万別で作品はどれもそれぞれの魅力があり、選考させていただくときはいつも、何をどう選んでいいやら、頭を抱える日々が続き食事ものどを通らずフォウ・ムラサメばりの錯乱をかまして家族を困らせています。
そんな中で選ばせていただいた5作品ですが、振り返ると今回は「オリジナル設定」のある作品を選考ポイントにさせていただいていました！ シルエットの斬新さや色味の微妙な調整など、表現の仕方はそれぞれなんですが、ガンダムという世界に自分だけの一ページを加えよう！という熱量に引き寄せられたような気がします！
ではまた、皆様の作品が見れることを楽しみにしております！
吉本プラモデル部 部長 佐藤哲夫総評
さあ、今回の選出のテーマは「勢い」です！
作品作りにおいて「勢い」って凄く大事！
もちろん緻密な計算や、考察など積み重ねるからこそ出せる凄みもあるのですが、時として自分の作りたいイメージに向かって一心不乱に手を動かした結果、理想とした完成形をさらに越えてくることがあります！
今回選出させていただいた5作品はどれも作者さんのそんな「勢い」を感じた作品です！
やっぱりどの作品もテクニックもさることながら、言葉に言い表せないパワーを持ってますね！
今回もドキドキわくわくさせてもらいありがとうございました！
素敵な作品お待ちしておりますー！
今月もたくさんの力作をご投稿くださりありがとうございました。
電撃ガンプラアカデミーへの応募はワンダースクールにて受け付けています。
(C)創通・サンライズ
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