【閲覧注意!!!】『死霊館 エンフィールド事件』有名超常現象研究家夫妻、第2の挑戦!

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蒸し暑い季節にふさわしい映画がやってまいりました。『ソウ』シリーズでホラー映画の新境地を開いたジェームズ・ワン監督の最新作! あの超常現象研究家夫妻が再び登場します! 果たして今度の敵(?)はいかなるものなのか? 前作を予習して見れば面白さ倍増、もちろん、いきなり見てもOK! クラシックな題材に最新ホラーテイストを加えた超コワ映像は必見です!

※一部解説にネタバレを含んでます。

 

01

 

ストーリー

ロードアイランド州での過酷な体験から6年後、心霊研究家のウォーレン夫妻はいまやテレビやマスコミでひっぱりだこ。しかし実は“詐欺師”“妄想癖”などと夫妻を揶揄する陰湿な偏見に満ちた扱いを受ける日々だった。

 

一方、遠く離れたロンドン郊外エンフィールド。シングルマザーのペギーは、貧しいながらも4人の子供たちを抱えて日々を生き抜いていた。ある日、長女と次女が交霊ボードで遊んでいるのを叱ったその夜から、不可思議なことが起こり始めるようになった。しかも、ますますエスカレートしていく現象のため、隣家に逃げ出すことも。

 

マスコミの追及と妻ロレインの体調を危惧したウォーレンは、しばらく休養することにしていたが、エンフィールドで起こっている現象の調査を依頼される。ロレインは、自分が幻視する光景がまさにエンフィールドであり、そこでウォーレンの身に危険が迫ることを予知したため反対する。しかし、霊現象の専門家としての使命感からウォーレンはロンドン行きを決意してしまう。

 

エンフィールドに到着したウォーレン夫妻は、早速家の調査を始める。不吉な幻視の舞台がまさにここだと確信するロレイン。そして、家に憑いた霊も夫妻の問いに応じて謎の言葉を語る。

 

家に憑き、次女を通して語りかけてくる霊。しかし、ロレインが感じる不安は、この事件が容易に終わらないことを予感していた……。

 

02

 

解説

『ソウ』シリーズなどでホラーファンを歓喜させたジェームズ・ワン監督が、実話を基に映像化し大ヒットした『死霊館』の続編。前作から6年後という設定だ。今回の舞台は心霊事件史上名高い「エンフィールド事件」。

 

警察やマスコミなどの第三者が目撃してたり、数多くの写真、録音なども残されており、もっとも信頼できるポルターガイスト現象と言われているらしい。本作でもエンフィールドでの事件が有名になったきっかけとして、警官がポルターガイスト現象を目撃する様子が描かれる。

 

そういうわけで、その有名なエンフィールド事件を題材にした映画なので、基本ポルターガイスト現象中心の描写となり、その実際の写真などもエンドロールで紹介されるので、本編と比較しながら楽しむこともできる。心霊現象ファンにはたまらない作品なのだ。

 

しかし、ここで描かれるのはただ実際のエンフィールド事件の再現だけではない。ウォーレン夫妻の夫婦愛と彼らを襲う試練も合わせて描かれるのだ。

 

そこで問題となるのが、尼さんの姿をした奇怪な人物。妻ロレインの夢や幻視にたびたび登場する恐怖の象徴。果たして、これが何者なのか!? それが本作のクライマックスへ向けての大きなポイントとなっていく。

 

とにかく、この映画でのホラー描写はなかなか秀逸。さすが『ソウ』や『インシディアス』シリーズなどハリウッドホラーの第一人者ならでは。“出そう”な予感をさせておいてスカしたり、スカした次の瞬間に仰天させたりと飽きさせない。とりあえず常に身構えておいたほうがいいぞ。

 

ところで、本作の舞台は70年代のロンドン。ロンドンに限ったことではないけど、当時の大ヒットドラマといえば、『刑事スタスキー&ハッチ』!! 1975年から4シーズンに渡って好評を得た痛快刑事ドラマだ。主演はデビッド・ソウルとポール・マイケル・グレイザーの2人。2004年にはリメイク映画『スタスキー&ハッチ』も公開されたわけだが、その原作となった伝説の作品だ。この『死霊館 エンフィールド事件』の舞台となったエンフィールドの家、その娘たちの部屋には、この『刑事スタスキー&ハッチ』はもちろん、デビッド・ソウルのポスターが壁から天井まで貼りつくされているのだ。いや、見ようによってはこのほうが余程ホラーなわけだが、この部屋で怖さを紛らすために長女が聴くのがデビッド・ソウルの世界的大ヒットソング『やすらぎの季節』。『Don’t Give Up On Us』の原題のこの曲は1976年リリースされるや、アメリカはもちろんのこと、全英でも第1位となったメガヒット曲なのだ。

 

ほかにもエルヴィス・プレスリーの『好きにならずにいられない“Can’t Help Falling In Love”』も本作でのもっとも重要な歌曲のひとつ。61年にリリースされ、その後70年代にかけて、世界中で大ヒットしたラブソングの代表曲。

 

ウォーレンがこの歌を唄うシーンは、まさに本作の一番の見どころのひとつ。ウォーレン夫妻の愛の行方を描いた、まさにこの映画のメインテーマともいうべき歌なのだ。
他にも、本作では70年代の空気感を彷彿させる音楽や風俗が随所に描かれるので、このあたりも大きな魅力のホラー映画なのだ。

 

03“主人公”のウォーレン夫妻。妻のロレインは霊媒体質で、予知夢的なものを見てしまうことがあり、そこで今回の事件に関係して、夫エドが尼の姿をした黒衣の亡霊によって悲惨な運命をたどるという幻視をする。この幻視の正体が一体なんだったのか、それがクライマックスで明かされる時、夫妻に最大の危機が訪れることになるのだ。

 

ところで、本作でもウォーレン夫妻の家が描かれるのだが、その“収蔵庫”には、あの人形-アナベルちゃんももちろん収蔵されている。さらに、その他にもいろいろ気になる“お宝”が映ってたりするようなので、ホラー好きな人は、このシーンは瞬き禁止なのだ。

 

DATA

死霊館 エンフィールド事件

  • 監督・原案:ジェームズ・ワン/原案・脚本:チャド・ヘイズ、他/出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、フランシス・オコナー、マディソン・ウルフ、サイモン・マクバーニー、他
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画
  • 上映時間:134分
  • 7月9日全国ロードショー

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関連情報

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