冨田勲氏追悼特別公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」公演情報&メインビジュアル発表!
2016年11月に予定されている、先頃逝去した作曲家・世界的シンセサイザー・アーティスト冨田勲氏の追悼公演「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」。その最新の公演情報とメインビジュアルが発表されました。
「ドクター・コッペリウス」は、2016年5月5日(木)に他界した世界的作曲家・シンセサイザー・アーティストの冨田勲氏が、上演を夢見て他界直前まで創作を続けていた舞台作品。2016年11月11日(金)・12日(土)に、東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールで公演が実施されることが決定しています。
他界前にストーリー原案と音楽の構想のほとんどを遺しており、冨田氏が長年追い求めてきた「宇宙への夢と希望」に満ち溢れた巨大なストーリーが、オーケストラとシンセサイザー、そしてバレエと3DCGを伴いながら展開されます。
宇宙へ飛び立つことを夢想する主人公コッペリウスと、それを叶えるべく異界からやってきた初音ミクが織りなすストーリーとなっており、小惑星イトカワ、そしてその先の未知なる星へ、宇宙を自在に行き来しながら展開される、時空を超えたスペースバレエシンフォニー。
バーチャル・シンガーの初音ミクを展開するクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が全面協力し、3DCGの初音ミクと生身のダンサーを共演させ、冨田氏の集大成の舞台を彩ります。
初音ミクと共演するコッペリウス役は、ドイツ名門ジョン・クランコバレエ学校で学び、アメリカのタルサバレエ団を経て日本に活動の場を移した、新進気鋭のダンサー・風間無限氏に決定。振付は辻本知彦氏が担当。コンテンポラリーダンサーとしても活躍し、日本人で初めてシルク・ドゥ・ソレイユにダンサーとして出演した経歴を持つ辻本氏。ミュージカルの振付・演出でも活躍する、世界レベルのアーティストが、この未知なる世界を演出します。
指揮はオペラ、バレエの分野で目覚ましい活躍を繰り広げる渡邊一正氏。演奏は、渡邊氏が2015年4月からレジデント・コンダクターを務めている、東京フィルハーモニー交響楽団が担当。
さらに本公演では、「ドクター・コッペリウス」とともに、同じく初音ミクをソリストに起用したことで大きな話題となった、2012年初演の冨田勲氏の代表作「イーハトーヴ交響曲」も演奏することが発表されています。冨田勲氏、晩年の大作2作品を同時に演奏する貴重な公演となります。
DATA
【ドクター・コッペリウス公演情報】
冨田勲 追悼特別公演
冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』
■日時
・2016年11月11日(金)開場18:00 / 開演19:00
・2016年11月12日(土)開場12:30 / 開演13:30
・2016年11月12日(土)開場17:00 / 開演18:00
■会場
Bunkamuraオーチャードホール
■曲目
第1部:『イーハトーヴ交響曲』
第2部:『ドクター・コッペリウス』
■キャスト
指揮:渡辺一正
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:調整中
◇第2部『ドクター・コッペリウス』
エレクロトニクス:ことぶき光
振付:辻本知彦
出演:初音ミク、風間無限
■料金
S席¥10,000 A席¥8,500(全席指定) ※未就学児童入場不可
■一般発売日
2016年5月28日(土)10:00~
キョードー東京 0570-550-799
オペレータ受付時間 平日11時~18時 土日祝10時~18時
■主催
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア、チケットぴあ
■企画
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア
■制作・ストーリー原案
冨田勲
■初音ミク3DCG技術
クリプトン・フューチャー・メディア
■HP
Dr.Coppelius 2016オフィシャルサイト
日本コロムビアサイト
■問い合わせ先
キョードー東京0570-550-799
平日11:00~18:00 土日祝10:00~18:00
●2012年初演:世界中で話題になった初音ミクとの初コラボレーション「イーハトーヴ交響曲」
【冨田勲(作曲家/シンセサイザー・アーティスト)】
1932-2016。慶応義塾大学在学中から作曲家として多彩な分野で活躍をはじめ、74年にはシンセサイザーによる「月の光」を発表してビルボード誌の第1位を獲得し、さらに日本人として初めてグラミー賞にノミネート。以後発表するアルバムは次々に全世界で空前のヒットとなる。その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当。2011年からは「ISAO TOMITA PROJECT」が始動。「惑星」や「月の光」など、過去の名作をリメイク&サラウンド化した完全版が日本コロムビアより継続的にリリースされている。2011年1月に朝日賞受賞。11月には宮沢賢治の作品世界を題材にし“初音ミク”をソリストに起用した「イーハトーヴ交響曲」の世界初演が行われ大きな話題となる。14年には、REDBULLMUSIC ACADEMY東京2014に招かれ、世界の若きミュージック・クリエイターたちの前で講演を行い世界中で話題となった。15年5月には「イーハトーヴ交響曲」が中国・北京で上演された。平成28年5月5日、慢性心不全のため逝去。享年84歳。
【初音ミク】
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」。大勢のクリエイターが初音ミクで音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなった。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっている。
【渡邊一正 指揮】
東京フィルハーモニー交響楽団レジデント・コンダクター。広島交響楽団正指揮者、東京フィルハーモニー交響楽団指揮者を歴任。NHK交響楽団を始め、日本国内の主要オーケストラへ定期的に客演している。オペラ、バレエでは新国立劇場で歌劇「友人フリッツ」、同劇場バレエ団「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」などを指揮。海外公演ではサンクトペテルブルグ交響楽団定期演奏会に客演するなど、海外でも活躍している。ピアニストとしても8歳の時に東京交響楽団、東京フィルと協演。ハンス・ライグラフ教授に師事。オーケストラと弾き振りを含むプログラを行なうなど、ピアニストとしての才能も評価されている。
【東京フィルハーモニー交響楽団】
1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもつ。メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。桂冠名誉指揮者チョン・ミョンフン、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ、首席客演指揮者アンドレア・バッティストーニ。定期演奏会等の自主公演、新国立劇場などでのオペラ・バレエ演奏、放送演奏、教育プログラムのほか海外公演でも高い評価を得る。2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してソウルと東京の2都市でチョン・ミョンフン指揮ソウル・フィルと合同演奏会を行い国内外の注目を集めた。
【辻本知彦 振付】
大阪府出身。21歳からクラシックバレエをはじめる、25歳で金森穣と出会いコンテンポラリーダンスを学ぶ、翌年noism04の創立メンバーとして参加。これまでに服部有吉、大島早紀子、山崎広太、ローラン・プティなど多数の振付家の作品に出演。振付では31歳で東宝ミュージカルRENTの振付を経験。女優土屋太鳳(MV sia,alive)、満島ひかり(NHK トットてれび)、俳優でダンサー森山未來(素晴らしい偶然を求めて)など他多数の役者にも振付、ダンスレッスンも担当する。
自身活動としてはシルクドソレイユにて日本人男性ダンサー初めての出演を果たし、2011-14年シルクドソレイユのツアーにて485公演27カ国を周る。帰国後は自ら出演オファーしてH.アール.カオス 白河直子氏と(透き通った夢)デュエットを踊るなど夢のような共演を実現、その作品は自分自身で振付も担う。蜷川幸雄演出、寺山修司作(青い種子は太陽の中にある)に役者としても出演するなどダンスのみならず演劇にも活躍の幅を広げる。日本、世界のトップダンサーと共演、またダンスジャンルの垣根を越えるブリッジ(架け橋)となり出演すること多数、その経験を武器に振付も多岐に渡って挑戦し続けている。
【風間無限 バレエダンサー】
1986年、東京生まれ。16歳で単身渡米し、1年間のNY生活の後、国際バレエコンクール「Youth American GrandPrix」銀賞、スカラシップ賞受賞。その後ドイツ「John Cranko-Schule」にてクラシックバレエを学ぶ。
2006年、アメリカオクラホマ州タルサバレエ団に入団。プロバレエダンサーとして活動しつつ、アメリカ大陸横断やヨーロッパを放浪するなど、海外生活を満喫する。2010年、帰国。日本を拠点にバレエやミュージカル、様々な舞台にて活躍。2016年、芸術家の仲間と共にアートカンパニーを立ち上げ、企画・演出・振付等、日本文化芸術発展の為、精力的に活動を開始する。
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