素組みでガンプラ! ~シナンジュ チタニウムフィニッシュ~ 後編
ガンプラの楽しみ方は人それぞれ。合わせ目を消したり全塗装して“ガチ”で仕上げていくのも楽しいけれど、せっかく色分けが再現されているガンプラだから、そのまま組んで楽しむのもアリでしょう。
そこで本コーナーでは、プロモデラーの桜井信之氏に、充実した作業環境のない方にもガンプラ作りを楽しめるように、超基本からちょっとしたワザまで、素組みで作る際の“コツ”を紹介してもら うことにしました。少しの手間で十分楽しめる“素組み”の楽しさを、味わっていただければと思います。
プラモデルの中には通常版とは異なり、〈メッキ版〉と言われる特殊なコーティングを施したものがあります。限定版で販路が限られていることが多いのですが、主役級のアイテムは通常販売されているものもあります。今回も前編に続き、「HGUC シナンジュ チタニウムフィニッシュ」を使って、〈メッキ版〉プラモデルの製作方法をご紹介します。
■HGUC 1/144 MSN-06S シナンジュ チタニウムフィニッシュ (機動戦士ガンダムUC)
~メッキ版の製作方法~
●今回使った道具
筆
綿棒
9 今回はさらに一歩進めたメタリック塗装をご紹介します。まずはMr.カラー8番「シルバー」を塗ります。このシルバーは古くから発売されている銀塗料ですが、筆塗りからエアブラシ塗装まで対応できる、非常に優れた塗料で、筆で塗っても筆ムラがほとんど目立ちません。
10 「シルバー」が十分乾燥したら、次にMr.カラー47番「クリアーレッド」を上から塗ります。「クリアーレッド」は透過性のある塗料なので、先に塗った「シルバー」の輝きが透けて見えます。この方法での塗装が〈メッキ版〉プラモデルのコーティングに最も近いといえます。
11 赤の部分が美しいメタリック仕上げなので、他の部分もメタリックで部分塗装すると、より高級感のあるシナンジュに仕上がります。今回はバーニアや動力パイプなどガンメタルで成形されたパーツを塗装してみることにしました。
12 使用するのはMr.メタルカラーの「アイアン」です。この塗料は筆で塗っても筆ムラがほとんど発生しないので、今回の様な製作には大変適しています。この「アイアン」を筆で塗っていきます。Mr.メタルカラーは乾燥するとツヤ消し状態になります。
13 充分に乾燥したら綿棒などで表面を擦っていきます。粉のような粒子が取れ、下から輝く「アイアン」が出現します。乾燥後に磨くことで、メッキの様な効果を簡単に得られるのがMr.メタルカラーの特徴です。
14 磨き終わった状態です。メタリックレッドと同じ色調のガンメタルに仕上がりました。実際にキットを組み上げても、その輝きに遜色はありません。せっかくの〈メッキ版〉キットなのですから、もうひと工夫すると、より美しい「チタニウムフィニッシュ」のシナンジュが完成します。ぜひお試しください。
完成品写真はコチラ!
⇒素組みでガンプラ! ~組み立ての基本から簡易塗装まで! おすすめプラモデルをきれいに作るコツ~(目次) へ
<関連情報>
素組みでガンプラ! ~シナンジュ チタニウムフィニッシュ~ 前編
(C)創通・サンライズ