空戦か?陸戦か!? トゥランファムバリエーションについての考察3【連載】電撃ロボラボPLUS Vol.20

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プレミアムバンダイにて受注中のROBOT魂<SIDE RV>トゥランファム。電撃ロボラボPLUSでは、いっしょに飾りたくなるようなトゥランファムバリエーションについて考察してきました。

 

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前回の議論で大まかな機体コンセプト等が固まり、トゥランファムバリエーション展開は新たなステップへ。今回は、海老川兼武さんがこれまで出された各種アイデアを、具体的にデザイン画としてまとめ上げました。それを見ながら、ロボラボ研究員一同で運用シチュエーションやカラーリングなどを考えていきます。

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

 


 

オプションプランをどう考える?

 

海老川兼武さん(以下:海老川):これまで幾度も大河原さんの初期ラフ案を見ながら進めていますけど、今回もデザインラインを拾わせていただきました。資料本として用意している「パーフェクトメモリー」。それと「MJマテリアル2 RVバイファム スーパーメカニックガイド」に掲載されているRVオプション系の画を参考に。このテイストをトゥランファム用にアレンジしてみました。サイズは通常のタイプよりも一回りくらい大きくしていますので、かなりのボリュームになりました。この後、作例を製作してもらいますが、スリング・パニアーの接続基部くらいしか流用できないかな~と(苦笑)。

 

メカニックガイド

▲デザインの参考にされたという、「MJマテリアル2 RVバイファム スーパーメカニックガイド」にあるバリエーションイラスト。

 

NAOKIさん(以下:NAOKI):ハハハ……。それはそうと、カラーリングは今回用意した画のイメージで行く感じですかね? 前にもちょっと話しましたけど、大河原さんの準備稿などに見られるホワイト系も捨てがたい魅力が。

 

海老川:まずは見てもらって意見を聞こうと思い、暫定版を用意してみました。基本としてノーマルカラーというかベタな感じと、MJに掲載されていた重戦……のカラーリングもいいんじゃないという話が出たので、それっぽいカラーリングも。スリング・パニアーは本体と色味を合わせたので、統一感もすごく出ているかと。目を引く配色、差し色もまあ、いくつかやりようがあるとは思いますので。これからまた詰めていければと。

 

ノーマルカラー

▲海老川氏によるトゥランファムバリエーション機の第1案。カラーリングは劇中のトゥランファムのものを踏襲しつつ、前回の議論で固まりつつあった「拠点強襲用」という役割を、スリング・パ二アーの装備部分で表現している。

 

当時サンライズ企画室井上さん(以下:井上):こちらのグリーン系の配色は、密林の上とか飛んでいると似合いそうですね~。

 

海老川:地面をスレスレで飛んでいくのであれば、こういう迷彩的なカラーもあるのかなと思いますね。前回、大気圏外からの強襲という話をしていたので、例えばもっと航空迷彩みたいな配色も似合うのかな~と考えていました。スリング・パニアーを強化しているのなら仕様が空戦寄りになっているとも思われますので、カラーも空戦向きな感じになるのでは……といいますか。まあこの、陸戦カラーにするのであれば、それこそ地上攻撃に合わせた装備になっていくのではないかと。

 

陸戦カラー

▲海老川氏によるトゥランファムバリエーション機の別カラー.Ver。グリーン系になると「地上攻撃」をメインとした役割が浮かびあがります。

 

NAOKI:そうですね、重爆撃用の装備とかに換装されているみたいな。

 

サンライズ渋谷さん(以下:渋谷):例えば空対空なのか、それとも空対地みたいなものなのか……。そのイメージが湧くと、オプションなりカラーリングなりをどう設定したらフィットするのか、といった案がスパっと出てくるのではないかと。

 

海老川:武装メニューは空対地ですね。前回の拠点を奇襲する……という話から想定しています。このロケットランチャーですが、『バイファム』一話に出てくるラピッドファイター同系の武装です。他のメカにも見られて、意外とバイファム世界では標準的な装備ではないかと。

 

井上:この頃の流行りで、ハリアーとかもこういうのが付いていて。それこそ単発のミサイルですと一発撃ったら外さないといけなくて、アニメでは作画が大変だから(苦笑)。

 

渋谷:そういうことですか!?

 

井上:そうそう、ロケットランチャーだと撃っても中身が見えませんからね(笑)。

 

海老川:デザイン的にもっとこういう風に……といったところはありますか?

 

NAOKI:増槽とか? 付けると一気に航空機らしさが出るとは思います。

 

海老川:一応、パイロンを装着する箇所は追加してあるんですよ。本編の描写を見るとかなりの航続距離がありそうなのですが設定的にはバイファムのスリングパニアーでも320㎞(アフターバーナー使用時)しかないんですよね。

 

NAOKI:立体化を意識し、「航続距離が延長されてます」ということが視覚的にもわかりやすい記号として増槽などを追加するのも良いか、とも考えたのですが。

 

海老川:今回の新パニアーは見た感じに分かるくらいの大型化なので、内部燃料タンクの容量も増えて相当に航続距離は延びているはずです。前回の考察でも案が出ていたシールドも付けてみました。機体と同じ番号が入るイメージです。

シールド

 

井上:爆撃……という話から行けば、オプションで投下型の爆弾を用意するとか。パイロンがあるのだから、ランチャーの他に装着する余裕も考えられるかなと。

 

といった感じで基本デザインは固まりました。ここからは運用シチュエーションを想定しつつ、各種資料も参考にしながら配色の方向性をフィックスしていこうという流れになりました。

 

フィットするカラー案を考えてみる

NAOKI:グリーン系もいいのですが、グレー系の米軍機カラーみたいなトゥランファムというのもカッコイイかも。海兵仕様みたいな機体とか。水色系も合いそうですね。

 

渋谷:ちなみに軍用機の色って、目視した場合に見難い色味なんですか?

 

海老川:そうですね。用途に応じて色の差が視認し難いものになっていますね。例えば洋上迷彩とかありますけど、これは海面を飛ぶときに上面は視認されにくい色で底面は空の色に同化するような色で、上と下でカラーを分ける方向もありかもしれませんね。

 

NAOKI:個人的にトゥランファムは陸軍というよりは海軍的なイメージのほうが強い印象を受けるので、グレー系の戦闘機的なカラーのほうが映えそうかなと。

 

海老川:現用機のミリタリーテイストも良いのですが、大河原さんのイラストに見られる配色やアニメでの色指定というのも、この世界におけるミリタリー感みたいな部分があると思うんです。なのでちょっと資料を見返しつつ、話し合ったアイデアも参考にしながらカラーは再考してみようかなと。今回のグリーン系のモチーフにしたバイファムのバリエーション色とか、面白い配色が結構あるんですよね。

 

という訳で今回は海老川さんのデザイン案を見ながら、トゥランファムバリエーションの仕様についてより突き詰める展開となりました。次回更新では決定カラーの公開を予定しております。お楽しみに!

 


<ROBOT魂担当コメント>

こんにちは、オカモトです!

 

今回はいよいよ海老川さんによる「拠点強襲用」トゥランファムの設定イラストが公開されました~!

大型の翼を持つスリング・パニアーにロケットランチャー装備!
トゥランファムに奇襲専用機としての新しい魅力がプラスされたスタイルになっていて、うお~ッ! めっちゃカッコイイ!
設定を見せていただいてすぐにテンション上がりました!

今後、カラーリング等はまた詰められる予定とのことで、さらにNAOKIさんによる作例も控えていて今から楽しみですね~。

 

そして現在、好評受注中なのがROBOT魂<SIDE RV>トゥランファム!

 

こちらのスリング・パニアーはアニメ設定の「FAM-SP-11T」ですが、造形やギミックをしっかり再現しています(もちろん本体もしっかり作っていますよ!)。
お届けはまだ先の話となりますが、ぜひともバイファムやネオファムと並べていただいて、ロボラボで語られてきた機体毎の個性を感じてもらえれば嬉しいです!!


 

次回「電撃ロボラボPLUS」は、2016年8月19日(金)更新予定です!

⇒電撃ロボラボまとめページ

 

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