「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」にDub Mixの巨匠エイドリアン・シャーウッドが登場決定!

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先頃逝去した作曲家・世界的シンセサイザー・アーティスト冨田勲氏の追悼公演として、2016年11月11日(金)、12日(土)に東京・オーチャードホールで予定されている「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」。その第1部での追加の上演プログラムが発表に。

 

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英国出身のDub Mixの巨匠エイドリアン・シャーウッド氏が来日し、追悼特別プログラムとして、冨田勲氏が1977年に発表して世界的ヒットとなったシンセサイザー作品の代表作「惑星 Planets」のLive Dub Mixを披露することが発表されました。

 

「惑星 Planets」は、当時シンセサイザー・アーティストとして世界的名声を誇っていた冨田氏が、ホルストのオーケストラ組曲「惑星」をシンセサイザー作品として昇華させ、1977年にリリース。全世界で250万枚を超える大ヒットを記録した、冨田氏のシンセサイザー作品の代表作であり、宇宙を描いた音楽の代名詞ともいえる作品として、今なお色あせぬ魅力を放つ不朽の名作です。

 

そのすみずみまで精巧に作り込まれた内容ゆえに、これまでREMIX等で手を加えることが決して許可されなかった同作が、「理想のサウンドを追究するISAO TOMITAの想いを、次世代のアーティスト達に引き継いでもらいたい」という遺族の意向もふまえ、本公演にて追悼特別プログラムとして、史上初のオフィシャルREMIXでのパフォーマンスが行われることが決定しました。初のREMIXのパフォーマーとして白羽の矢がたったのが、英国ロンドン生まれ、現在58歳のDub Mixの巨匠エイドリアン・シャーウッド氏です。

 

リー・ペリー、マーク・スチュワート、プライマル・スクリーム、エイジアン・ダブ・ファウンデイション、ナイン・インチ・ネイルズ、ノイバウテン、ミニストリー、にせんねんもんだいなど、ジャンルを横断して世界のアーティストたちとコラボレーションを繰り広げる巨匠が、この電子音楽黎明期の不滅の金字塔に、リアルタイム・ダブミックスで挑みます。

 

本公演は、はじめに「イーハトーヴ交響曲」、そして最後にスペース・バレエ・シンフォニー「ドクター・コッペリウス」という、冨田勲氏が晩年に残したバーチャルシンガー初音ミクとオーケストラのコラボレーション作品2作を上演することがすでに発表されており、その2作に挟まれるかたちで、この「惑星 Live Dub Mix」が上演されます。

 

これまでに例のない、大オーケストラ作品と、Dub Mixパフォーマンスが一夜で上演されるという試みは、まさにオーケストラ作曲家であり、世界的なシンセサイザー・アーティストでもあるという両面をもっていた冨田勲氏の追悼特別公演にふさわしいプログラミングとなりそうです。

 

公演情報

冨田勲 追悼特別公演
冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』

■日時
2016年11月11日(金)開場18:00 / 開演19:00
2016年11月12日(土)開場12:30 / 開演13:30
2016年11月12日(土)開場17:00 / 開演18:00
■会場
Bunkamuraオーチャードホール
■曲目
第1部:『イーハトーヴ交響曲』 「惑星 Planets Live Dub Mix」
第2部:『ドクター・コッペリウス』
■キャスト
【第一部】
『イーハトーヴ交響曲』
作曲:冨田勲
リアルタイム3D映像投射技術:クリプトン・フューチャー・メディア
指揮:渡邊一正
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
バーチャル・シンガー:初音ミク

 

「惑星 Planets Live Dub Mix」
Dub Mix: エイドリアン・シャーウッド

 

【第二部】
スペース・バレエ・シンフォニー『ドクター・コッペリウス』
制作・ストーリー原案:冨田勲
リアルタイム3D映像投射技術:クリプトン・フューチャー・メディア
エレクトロニクス:ことぶき光
振付:辻本知彦
出演:初音ミク、風間無限
指揮:渡邊一正
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 

■料金
S席¥10,000 A席¥8,500(全席指定) ※未就学児童入場不可
■一般発売日
2016年5月28日(土)10:00~
キョードー東京 0570-550-799
オペレータ受付時間 平日11時~18時 土日祝10時~18時
■主催
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア
■協賛
日本カーバイド工業株式会社
■協力
東京フィルハーモニー交響楽団
■HP
⇒オフィシャルサイト

⇒日本コロムビアサイト

■問い合わせ先
キョードー東京0570-550-799 平日11:00~18:00 土日祝10:00~18:00

 

2012年初演:世界中で話題になった初音ミクとの初コラボレーション「イーハトーヴ交響曲」

 

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エイドリアン・シャーウッド|Adrian Sherwood
ロンドンを拠点に1970年代より活動を続けるプロデューサー/レコーディング・エンジニア。リー・ペリー、マーク・スチュワート、ザ・スリッツ、マキシマム・ジョイ、ザ・フォール、アフリカン・ヘッド・チャージ、プライマル・スクリーム、ナイン・インチ・ネイルズ、ニュー・エイジ・ステッパーズ、デペッシュ・モード、オーディオ・アクティブ等々、時代やジャンルを跨ぎ様々なアーティストたちの楽曲を手掛け、同時にイギリスでもっとも先鋭的なレゲエ~ダブを送り出してきた<ON-U SOUND>の主宰者として英国のダブ・シーンを牽引。21世紀に入ってからもソロ作品やコラボレーション作品、プロデュース、ライブ活動を通して精力的に活動を継続。2015年、2016年には多岐に渡るプロデュース・ワークをまとめたコンピレーション・シリーズ『Sherwood At The Controls』の第一弾と第二弾がリリースされた。

 

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冨田勲 作曲家、シンセサイザー・アーティスト
1932-2016。慶応義塾大学在学中から作曲家として多彩な分野で活躍をはじめ、74年にはシンセサイザーによる「月の光」を発表してビルボード誌の第1位を獲得し、さらに日本人として初めてグラミー賞にノミネート。以後発表するアルバムは次々に全世界で空前のヒットとなる。その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当。2011年からは「ISAO TOMITA PROJECT」が始動。「惑星」や「月の光」など、過去の名作をリメイク&サラウンド化した完全版が日本コロムビアより継続的にリリースされている。2011年1月に朝日賞受賞。11月には宮沢賢治の作品世界を題材にし“初音ミク”をソリストに起用した「イーハトーヴ交響曲」の世界初演が行われ大きな話題となる。14年には、REDBULLMUSIC ACADEMY東京2014に招かれ、世界の若きミュージック・クリエイターたちの前で講演を行い世界中で話題となった。15年5月には「イーハトーヴ交響曲」が中国・北京で上演された。平成28年5月5日、慢性心不全のため逝去。享年84歳。

 

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