『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』ストーリー始めの情勢を詳しく解説!
11月26日(土)発売の『電撃大王』1月号からいよいよ連載がスタートするコミック『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。
※バックナンバーも併せてご覧ください。
ここでは、ヨーンたちの戦いの舞台となる第一次ネオ・ジオン戦争直後の情勢と、各勢力の状況を詳しく解説していきます。コミックを読むのに必ずしも必須な知識ではありませんが、知っているとより深く物語を楽しめますよ!!
第一次ネオ・ジオン戦争直後の地球圏
第一次ネオ・ジオン戦争は表面だけ見れば地球連邦とネオ・ジオンの争いです。
宇宙世紀(U.C.)0089.01.17、ネオ・ジオンの実質的指導者たるハマーン・カーンの戦死によって第一次ネオ・ジオン戦争は終結。ネオ・ジオンの敗北は内紛による部分も大きく、ある意味「自滅」に近い状態でした。
勝利したはずの地球連邦軍ですが、実態としてほとんど活躍しておらず、地球連邦政府に至ってはネオ・ジオンと政治取引を行っていました。地球連邦軍に代わりネオ・ジオンと対峙していたエゥーゴは地球連邦軍に組み入れられ、共闘関係にあったカラバも同様の状態。このように第一次ネオ・ジオン戦争直後は、地球連邦軍にとってはある種の再編期であったといえます。
一方、敗北したネオ・ジオンの将兵は多くが地球連邦軍に投降しましたが、一部は各地に潜伏し、ゲリラ活動を開始。ネオ・ジオンという当面の敵が消滅したとはいえ、残党や反連邦組織は活動を続けており、地球圏は戦乱の火種を内包し続けた状態にあったのです。
各勢力の状況
それでは、第一次ネオ・ジオン戦争に関わった主たる組織について戦後の状況を個別に見ていきましょう。
エゥーゴ
グリプス戦役でティターンズとの争いに勝利したエゥーゴは、対ネオ・ジオン戦争の前線に立ち続けていました。しかし、組織はグリプス戦役での損耗から回復しておらず、指導者もいない状態でした。実際に対応した部隊はアーガマ(後にネェル・アーガマ)のみで、パイロットを含めた兵員もほとんどが地球連邦軍出身でした。地球連邦軍上層部高官からは疎まれていましたが、戦争終結後は地球連邦軍に編入されています。
カラバ
グリプス戦役、第一次ネオ・ジオン戦争で戦力の大半を喪失。さらに組織の中心人物であったハヤト・コバヤシが戦死したこともあって、求心力を失い戦後は地球連邦軍に吸収されたと考えられます。
地球連邦政府・軍
地球連邦政府は、敵対しているはずのネオ・ジオンに対しサイド3の割譲を認めています。これは地球連邦議会がネオ・ジオンに制圧されていたことなども理由ですが、それ以上に懐柔の意味が強かったといえます。併せて地球連邦軍も疲弊しており、ネオ・ジオンの侵攻を押しとどめられませんでした。
ネオ・ジオン
グリプス戦役では戦力を温存していたこともあり、戦役終結直後に各コロニーへの艦隊を派遣、さらには地球降下を行いました。第一次ネオ・ジオン戦争で終始、地球連邦政府・軍を圧倒していたネオ・ジオンでしたが戦争末期に内乱が勃発。組織が二分されたうえにエゥーゴとの交戦でハマーン・カーンを含む指導者が戦死したことで敗北。地球連邦軍に投降した部隊もありましたが、反連邦勢力に合流しゲリラ化した部隊も多かったようです。
これまで見てきたように、第一次ネオ・ジオン戦争直後は、地球連邦系組織は再編期に、ネオ・ジオンは潜伏期にあったといえます。かりそめの平和の中でヨーンたちが、直面する事件、そして敵の姿とは……?
気になる展開は11月26日(土)発売の『電撃大王』をチェック!! そして電撃ホビーウェブでは、同日に「審判のメイス」をより楽しむための記事を公開予定です。こちらもお楽しみに!
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