『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』コミック連載本格始動!第1話に登場したMSの設定をより詳細にお届け!
本日11月26日発売の『月刊コミック電撃大王』2016年1月号から『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』の本格連載がスタート!!
フォローアップ連載の第3回は、第1話に登場するRGM-86R ジムⅢ・D(ディフェンサー)を解説。さらに機体が装備するディフェンサーユニットについても、その進化を紹介していきます。MS(モビルスーツ)の設定は「ガンダム・シリーズ」の重要な要素のひとつ。電撃大王本誌と合わせて読めば、MSの設定がより深く理解できます!!
RGM-86R ジムⅢ・D
RGM-86R ジムⅢ・D は、ジムⅢにディフェンサーユニットを装備した強化タイプ。ディフェンサーユニットはバックパックを覆う形で装備しています。通常のジムⅢが持つシールドは有していません。原型機の汎用性に加え、ディフェンサーユニットによって攻撃力や航続距離など、総合的な性能向上が図られています。
第一次ネオ・ジオン戦争直後のMS
第一次ネオ・ジオン戦争が終わった直後、地球連邦軍の主力機はジム系の直系機であるRGM-86R ジムⅢが中心だったようです。本機はカラバでも使用されており、アフリカ大陸などでその姿を見ることができます。一方、グリプス戦役時に実用化された第三世代MS――可変MSについては、新型機はほとんど普及せず、地球連邦軍とカラバで一部の機体が開発・運用されたことが知られるのみです。
「恐竜的進化と遂げた」といわれる第一次ネオ・ジオン戦争期を経て、戦後、MSはシンプルな構造へと原点回帰しつつありました。そのため特殊装備などはオプション化されることがほとんどで、ジムⅢ・Dのディフェンサーユニットも一例といえるでしょう。
■ディフェンサーユニットの系譜
ジムⅢ・Dが装備したディフェンサーユニットは、元はRX-178 ガンダムMk-Ⅱ用のサポートメカとして開発・運用されたFXA-05D Gディフェンサーをベースとしたものです。本オプションを装備したガンダムMk-Ⅱは「スーパーガンダム」(形式番号はRX-178+FXA-05D)と呼ばれ、Gディフェンサーが有するミサイル・ポッドやロング・ライフルなどにより、グリプス戦役中期以降に投入されたティターンズの新型MSと戦うだけの戦闘能力を獲得しました。
またGディフェンサーは、ガンダムMk-ⅡだけではなくMSA-003 ネモも装備可能でした。このネモ・ディフェンサーは試験的な運用だったようですが、レドーム装備による早期警戒やロング・ライフルを併用した狙撃任務に当たりました。
このディフェンサーユニットの系譜は以降も続いていき、U.C.0096の『ラプラスの箱』を巡る争乱に投入されたRGZ-95 リゼル用として2タイプが運用されました。これらは、近・中距離、中・遠距離での運用に特化したもので、機体の運用性を大幅に向上させるオプションとして極めて有用なものでした。
第一次ネオ・ジオン戦争後、地球連邦軍では再編に合わせてMSなどの装備の見直しも行われていました。汎用性を重視したMSの配備とオプションによる性能特化が、その表れともいえます。こういったMSの装備に着目して作品を見ていくと、新たな発見があるかもしれません。
本編をより楽しむための設定なども電撃ホビーウェブで紹介していきますので、今後もお見逃しなく!!
関連情報
関連記事
(C)創通・サンライズ