見逃してはいけない5つのポイントとは?『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』本編冒頭12分が無料公開!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ライター●小林徹也/取材・文 ●電撃ホビー編集部

2017年2月25日(土)からの第一章の上映がいよいよ間近に迫った『宇宙戦艦ヤマト2202  愛の戦士たち』。その本編冒頭12分の映像がバンダイビジュアルの公式アカウントから無料で公開されています。まずはその迫力の映像をご覧いただきましょう!

 

https://www.youtube.com/watch?v=sInxYM3v9QI&feature=youtu.be

 

迫力の戦闘シーンと圧倒的な情報密度で冒頭から出し惜しみなし! ここではその魅力をさらに深掘りすべく、目逃してはいけない5つのポイントを、以前のインタビュー時にうかがった福井晴敏氏による解説を交えながら紹介していきます。

 

その1:ズォーダー大帝の元祖「湖川アングル」に感涙!

I201702SSYPV12_001

名優・手塚秀彰氏による重厚なズォーダー大帝の「愛」についての語りから始まる冒頭部。本作の「愛」というテーマに対する本気度がひしひしと伝わってきます。そして旧作にも参加した湖川友謙氏の原画によるズォーダー大帝のカットは問答無用の本物感! 本作への湖川氏の参加は、羽原信義監督が『宇宙戦艦ヤマト  復活編』にスタッフとして参加した際に、共に参加していた湖川氏と親交を持ったことから実現しました。

 

その2:3年の歳月を経て成長したキャラクターたち

I201702SSYPV12_002
キャラクターは前作『宇宙戦艦ヤマト2199』(以降:『2199』)とは影のつけ方が変更され、より硬派な印象の絵柄となっています。旧作の肌触りに寄せた結果でもありますが、『2199』から苦節の3年を経たキャラクターたちの変化としても納得のいくラインに収められているのが絶妙ですね。

 


福井:戦闘シーンに関しても戦闘中のキャラのカットバックなどを入れ込んで、戦闘シークエンスの中でもキャラクターたちの心情が浮き彫りになって来る描き方をしています。よく映画でアクションシーンの間ドラマが止まるということがありますが、本作はそれが同時に進行する感じですね。


 

 

その3:圧倒的かつ重厚な艦隊戦に痺れろ!!

I201702SSYPV12_003

「SFアニメ」といえばロボットものが主流の時代が長かっただけに、重厚なタッチで描かかれる艦隊戦はそれだけで新鮮。戦艦の巨大感や艦隊規模の大きさが伝わる回り込むようなカットでは、アングルを自由に変えられる3DCGモデルの真価が発揮されています。

 

I201702SSYPV12_004

艦体に描かれた細かい紋様やマーキングといったテクスチャーをつけたまま動かせるのもCG表現の強み。

 


福井:今回は羽原監督とも相談して、艦船の見せ方については重量感を優先させることを徹底してもらっています。艦船はあくまで重々しくジリジリと動く。そしてそういった描写はやはりCG表現と親和性が高いですね。その中で古代が乗る「ゆうなぎ」だけは少し異質な描かれ方をしています。これは古代が元々戦闘機乗りだったことと、新政府へのわだかまりからやや捨て鉢になり、本来の艦体運用から少し離れた動きをしていることからくるものです。


 

 

その4:「火焔直撃砲」への備えは万全!? これぞ『ヤマト』な直球ギミック!

I201702SSYPV12_005

友軍として轡を並べるガミラス艦隊のなんと頼もしいことか! その中でもひときわ目を引くのが、ゼルグート級一等航宙戦闘艦の「装甲突入型」と呼ばれる前面に装甲を展開したタイプ。『星巡る方舟』で印象的に登場したガトランティス艦隊の超兵器「火焔直撃砲」をどうやって防ぐかというお題に対して出されたあまりにド直球な解答……「板で防ぐ」! 思えば旧『ヤマト』でも巨大ドリルや反射衛星砲といったトンデモ兵器が見る者の心を躍らせていたわけで、そう考えると奇想天外に思えるこの防御板も実に『ヤマト』らしいガジェットだといえます。しかも本作が『宇宙戦艦ヤマト  星巡る方舟』よりも後の時間軸であることを明確に伝えるという設定説明の役割も果たしているのです。

 


福井:あれを最初に絵コンテで見た時はたまげましたね。「なんだこりゃ!?」って(笑)。ああいうことを思いついてくれる小林誠氏という天才がいるんです。そういう部分ではおまかせです。


 

 

その5:驚異の存在感、新型戦艦アンドロメダ!!

I201702SSYPV12_006

『2199』の結末で、故・沖田十三艦長はイスカンダルの女王・スターシャと波動兵器を封印する約束を交わしました。しかし復興後の地球新政府はその約束を無視して、アンドロメダ級の集中配備を中核とした波動砲艦隊構想を推し進めます。沖田艦長の遺志を踏みにじる新政府の方針と、それに抗えない自分たちの現状に、やり切れない想いを抱く古代たち。そんな状況下で拡散波動砲の圧倒的な戦闘力を見せつけながら登場するのはこの新型戦艦アンドロメダ! そこに立ち上がる禁忌の兵器としての存在感、キャラクター性はまさに圧倒的……!

 

I201702SSYPV12_007

アンドロメダの拡散波動砲は細かく分かれる散弾ではなく、波動砲が太いまま降り注ぐ広域殲滅兵器として描かれています。まさに宇宙が震撼するほどのその絶大な威力に注目!

 


福井:私たちの世代はアンドロメダの拡散波動砲を見た時に印象があまり良くなかったんです。ヤマトは波動砲で勝てているんだから拡散させたのがそもそも間違いなんじゃないかっていうね(笑)。そのあたりはスタッフもみんな念頭にあったことなので、今作では拡散することが決して間違いではないということをまずは登場時にしっかりと示そうと思いました。そういう意味では、これまでにないほど「運用上正しい拡散波動砲」が描けたんじゃないかと自負していますので、そこはぜひ注目して見ていただきたいですね。ちゃんと「パキーン!」と割れるところのSEも完全再現しています!


 

いかがだったでしょうか? たった12分ながら懐かしい肌触りの中に、驚きの展開が続く盛りだくさんな内容です。本編はこの後もこの圧倒的な情報密度のまま怒涛の展開を迎えます。その全貌はぜひ劇場に足を運んでご覧ください!

I201702SYKEYV_001

 

DATA

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章(全七章)

  • 上映日:2017年2月25日(土)全国15館にて2週間限定劇場上映
  • スタッフ:製作総指揮:西﨑彰司/原作:西﨑義展/監督:羽原信義/シリーズ構成:福井晴敏/副監督:小林 誠/キャラクターデザイン:結城信輝/ゲストキャラクター・プロップデザイン:山岡信一/メカニカルデザイン:玉盛順一朗・石津泰志/美術監督:谷岡善王/色彩設計:福谷直樹/撮影監督:堀野大輔/編集:小野寺絵美/音楽:宮川彬良/音響監督:吉田知弘/音響効果:西村睦弘/オリジナルサウンドエフェクト:柏原 満/CGディレクター:木村太一/アニメーション制作:XEBEC/製作:宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

I201701SYH_002

 

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 1

Blu-ray特別限定版(初回限定生産盤)

  • 上映劇場にて2017年2月25日(土)より先行発売
  • バンダイビジュアルクラブ(BVC)&プレミアムバンダイ支店にて2017年3月4日(土)より先行発売
  • 価格:9,259円(税別)
  • 【2話収録】収録分数:74分(本編50分+映像特典24分)
  • 特別限定版特典:第一話絵コンテ集(新規描き下ろし表紙[結城信輝])、第一話シナリオ集
  • 特典:特製記録集
  • 映像特典:ノンテロップオープニング、ノンテロップエンディング、宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 製作発表会、宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特報 第一弾、宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特報 第二弾、第一章 嚆矢篇 劇場予告編 第一弾、第一章 嚆矢篇 劇場予告編 第二弾
  • 音声特典:第一話オーディオコメンタリー[出演:小野大輔・福井晴敏・羽原信義]、第二話オーディオコメンタリー[出演:岡秀樹・福井晴敏・羽原信義]

 

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 1

  • 2017年3月24日発売
  • 価格:Blu-ray:7,800円(税別)、DVD:6,800円(税別)

 

関連情報

 

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

上に戻る