映画『トランスフォーマー』公開10周年&新作映画2017年夏公開!タカラトミーが世界に誇る「ムービートイシリーズ」の歴史を振り返る!!
「トランスフォーマー ムービートイ」誕生10周年特別企画
【連載第1回】 トランスフォーマーを超えるのは、
トランスフォーマーだけ!
1984年に誕生した“変形ロボット・トイ”トランスフォーマーは、2014年で誕生30周年を迎え、これまで130以上の国と地域で販売された玩具の出荷数は累計で5億個以上!
2007年には、ハリウッドを代表するヒットメーカー、マイケル・ベイ監督とスティーブン・スピルバーグ監督によって実写映画化され、全世界でメガヒット! これまでに4作品が作られ、原点となるシリーズ1作目『トランスフォーマー』の登場から10周年を迎える今夏、待望の新作映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』の劇場公開が決定しました。
驚異のハリウッドデザイン(未知なる巨大な“金属生命体”というイメージを質感高く表現している)を完全玩具化したタカラトミーの「トランスフォーマームービートイシリーズ」も同じく、2017年で10周年を迎えます。そこで、10年間にわたって展開された商品ラインナップの中から代表的なアイテムを選りすぐり、「トランスフォーマームービートイシリーズ」の魅力と歴史を振り返ってみたいと思います。
1984年、日本の玩具メーカーのタカラトミー(当時:タカラ)が、それまで国内で販売していたオリジナル玩具シリーズ「ミクロマン」と「ダイアクロン」をアメリカの大手玩具メーカーのハスブロ社に輸出。日本で人気を博した2大玩具コンテンツが融合し、新たな世界観によって構築された「THE TRANSFORMERS」は、アメリカの玩具史上空前の大ヒットを記録し、アニメーションやコミック展開も行われました。加熱するトランスフォーマー現象に影響され、日本にも逆輸入された「トランスフォーマー」。さまざまな能力と変身形態を持ったロボットキャラクターたちが敵と味方に分かれて、軍団で戦うというストーリーは、児童層を中心に玩具もアニメも大人気となり、ブーム化しました。
地球上のあらゆるテクノロジーをトレースして擬態し、必要に応じてロボットへと変身(トランスフォーム)する“金属生命体”トランスフォーマーの活躍は、2007年に劇場公開された実写映画「トランスフォーマー」の登場によってさらなる飛躍を遂げます。2009年公開「トランスフォーマー/リベンジ」、2011年公開「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」、2014年公開「トランスフォーマー/ロストエイジ」と続いたシリーズの原点となる第1作の「ムービートイシリーズ」最大の特徴は、劇中で各トランスフォーマーたちが披露する複雑で連動的な変形を再現した新ギミック、「オートモーフ機構」を搭載していること(一部搭載していない商品もあります)です。ひとつの変形過程で、隣接するパーツも同時に連動変形するこの機構は、その後のトランスフォーマー商品の定番にもなっています。
玩具用としてのアレンジを加えたプロポーションは、ロボットモード時の各キャラクターの身長差まで再現。各関節が可動するので、さまざまなポージングが楽しめます。当時のタカラトミーの海外担当者の話によると、トランスフォーマーの玩具開発にあたっては、タカラトミーとハスブロ社の間にひとつの大きなチームが形成されており、充分な情報提供が行われる中で商品化が進められているのだそうです。ところが「ムービートイシリーズ」に関しては、映画情報の機密保持といった事情もあり、映画のシナリオが届かないという特殊な状況で商品開発が行われたとのこと。登場するキャラクターのデザインを見れば、どの様なことが起こるのかはある程度想像ができたようですが、どういった内容になっているのか分からないまま、数多くのキャラクターを立体化(それぞれのキャラクターの変形プロセスまで考えなくてはならない)したタカラトミーの玩具デザイナーたちの卓越した技量と才能には驚かされるばかり。トランスフォーマーの進歩は、即ちタカラトミーの玩具デザイナーの進歩でもあるのです。
トランスフォーマームービー
MA-01 オプティマスプライム
人類の味方である正義のロボット戦士“オートボット”のリーダー、オプティマスプライムの変形フィギュア。劇中の変形アクションをイメージした連動変形(オートモーフ機構)ギミックを組み込んでいるのが大きな特徴です。ロボットモード(全高約260ミリ)の胸のロックを押すことでライト&サウンドギミックが発動! 透明パーツを使用した目は、胸部パーツの自動変形と連動して発光します。右手にセットした武器の先端からミサイルを発射。トレーラートラックに変形します。
トランスフォーマームービー
MA-10 ニューバンブルビー
主人公キャラクターで、主人公サムのボディガードとして活躍するバンブルビー。物語の前半ではゼネラルモーターズ社製1974年式のカマロに擬態していましたが、これはNEWモデル(本編撮影では当時最先端のコンセプトモデルを使用)をスキャニングし直して転生した姿を再現した完全変形フィギュア。窓にはクリアパーツを使用し、質感を高めています。
「MA-10 ニューバンブルビー」脚部の「オートモーフ機構」による変形動作一連。後輪の周囲のパーツが連動して変形している様子がお分かりいただけるだろうか……。
トランスフォーマームービー
MA-02 オートボットラチェット
オートボットの軍医、ラチェットの変形フィギュアです。ハマーH2レスキュー車に変形し、車のルーフ部分は、ロボットモードでは腕のシールド(盾)になります。
トランスフォーマームービー
MA-04 オートボットジャズ
GM社製のスポーツカー、ポンティアック・ソルスティスからロボットに変形するオートボットの作戦参謀・ジャズの変形フィギュア。トランスフォーマーの玩具開発チームが作り上げた初のムービートイで、原作アニメでは副官(日本名はマイスター)として活躍した人気キャラクターです。
トランスフォーマームービー
MA-09 アイアンハイド
両腕の巨大なキャノン砲がご自慢! 最古参で歴戦の勇士、アイアンハイドの変形フィギュア。GM社製のトップキックCM4500に変形します。オートモーフ機構搭載、キャノン砲からはミサイルを発射できます。
映画の吹替版と字幕版の統一を図るため、日本のトランスフォーマーファンにとってなじみ深い「サイバトロン」と「デストロン」という名称は、「オートボット」と「ディセプティコン」、総司令官「コンボイ」は「オプティマスプライム」に、各キャラクター名称、用語、玩具も英語版になりました。多くのファンが期待半分、不安半分で発売日を待ち続けた「ムービートイシリーズ」は、予想を上回るクオリティと斬新なギミックが盛り込まれて誕生しました。
トランスフォーマームービー
MD-07 メガトロン
ディセプティコン軍団のリーダー、破壊大帝メガトロンの変形フィギュアです。オートモーフ機構、ライト&サウンドギミック搭載。全宇宙の支配を目論む邪悪なトランスフォーマーであることを知らしめるようなデザインのエイリアンジェットに変形します。
トランスフォーマームービー
MD-08 スタースクリーム
メガトロンの座を隙あらば狙っているディセプティコン軍団の副司令官、スタースクリームの変形フィギュアです。両腕のガトリング砲は、回転させることによりミサイルの連射が可能! 米軍の多用途戦闘機「F-22」(ラプター)に変形します。
トランスフォーマームービー
MD-02 ディセプティコンバリケード
主人公の青年・サムを執拗に追走してバンブルビーと激突したシーンが印象深い、悪のトランスフォーマーも玩具化。サリーン社製のパトカーに変形、小型トランスフォーマーのフレンジーが付属。劇中同様、フレンジーはパトカーのフロントグリル部分に収納することができます。
トランスフォーマームービー
MD-04 スコルポノック
中東・カタールの砂漠に出現し、アメリカ空軍基地の特殊部隊を急襲したディセプティコン軍団のトランスフォーマー。メカサソリからロボットに変形! 両腕のドリルが連動回転するギミックも楽しいアイテムです。
トランスフォーマームービー
MA-14 ファイナルバトルジャズ
これは、メガトロンとの決戦で絶命! その傷付きながらも戦う彼の姿をイメージした完全変形フィギュア。「MA-14 オートボットジャズ」をベースに、頭部はバトルダメージ表現を行った新規パーツに変更。同じく新規造形による武器パーツも付属しています。こういったイレギュラー的なアイテムが出てくるのも本シリーズの魅力のひとつです。
ご参考までに「MA-14 オートボットジャズ」の頭部アップもお見せします。
作品の世界観を統一した、美麗なパッケージ。それぞれの商品サイズに合わせ、BOXタイプとブリスタータイプに分かれています。パッケージに貼られたロゴ(カタカナ表記)や同梱されている説明書が日本語表記となっている以外、海外版と国内版に大差はありません。
「トランスフォーマームービートイシリーズ」の各商品を初めて手にして感動するのがこれらのパッケージ。クールなデザイン故に、開封することを一度躊躇してしまう人も思いのではないでしょうか……。
もうひとつ、珍しいアイテムをご紹介しましょう。2007年のタカラトミー株主優待トミカ(非売品)も映画「トランスフォーマー」のキャラクターとロゴを使った“トランスフォーマー仕様”となっており、これも当時の同社の意気込みが感じられる出来事のひとつだといえるでしょう。
世界を変え続けたトランスフォーマーの新時代はまだスタートしたばかり! タカラトミーの玩具デザイナーは、さらに進化した商品への開発を目指します。
第2回に続く――!!!
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