【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】シュツルム・ディアス以外にも存在!リック・ディアスのバリエーションを紹介!!
『月刊コミック電撃大王』で好評連載中のコミック、『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。第4話では“アクシズの騎士”アルノー・ワイゼンベルガーが駆るシュツルム・ディアスがジムⅢ・Dを圧倒、さらにガンダム[グリンブルスティ]を追い詰めます。
このシュツルム・ディアスはリック・ディアスの強化性能型にあたりますが、リック・ディアスには他にもいくつかのバリエーションが存在します。今回は、それらバリエーションに目を向けていきましょう。
▲アルノーの高い操縦技術があったからこそ、機体もその性能を十全に発揮しました。エースパイロットと高機動機の組み合わせの好例と言えます。
リック・ディアスのバリエーション機
他のMSと同じくリック・ディアスにもバリエーションが存在します。シュツルム・ディアス以外にも、カラバが運用したMSK-008 ディジェや、強化タイプであるMSA-099-2 リック・ディアスⅡが開発されました。
バリエーションの数こそ限られますが、リック・ディアスの装甲には新素材ガンダリウムγが初めて採用されており、これはU.C.0080年代後期以降のMSにとってのスタンダードとなります。MS開発史上でリック・ディアスが果たした役割は決して小さくないのです。
MSK-008 ディジェ
▲リック・ディアスをカラバが改修した機体。地上用の機体で、背部に放熱用のバインダーを備えるほか、ゲルググのような頭部、グリーンの機体色が特徴です。アムロ・レイが搭乗し、ティターンズのキリマンジャロ基地攻略戦などで戦果を挙げました。
MSA-099-2 リック・ディアスⅡ
▲敵MSの性能強化に対抗するために開発されたリック・ディアスの強化タイプ。全体的な性能はシュツルム・ディアスと同等ですが、武装などが異なっています。
プロトタイプ・リック・ディアス
▲リック・ディアスの試作原型機で、機動性やそれを活かした格闘性能を重視して設計されました。当初は基本構造からくる出力不足の問題を抱えていましたが、エゥーゴから新素材ガンダリウムγがもたらされたことで解決されました。
「ガンダム」として開発されていたリック・ディアス
リック・ディアスは当初、「γガンダム」と名付けられるはずでした。しかし、「ガンダム」とはあまりにもかけ離れた外見から、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉が他の名称を提案。これが「リック・ディアス」でした。このうち「リック」は旧ジオン公国軍の「リック・ドム」などと同じく“宇宙用”を、「ディアス」は大航海時代に喜望峰を発見したバーソロミュー・ディアスを意味するといわれています。特に後者はエゥーゴの活動が折り返し地点にきたという意味も込められていました。このように、リック・ディアスはエゥーゴにとっても単なる戦力として以上に重要な機体として認識されていたのです。
▲「リック・ディアス」の名付け親とも言えるクワトロ大尉。彼がもたらした「ガンダリウムγ」は画期的な装甲材質でした。
▲リック・ディアスは当初、クワトロ大尉機のみが赤、他が黒で塗られていました。しかし、後に多くの機体が赤に塗り替えられました。この色はパイロットに人気があったようです。
バリエーションや名付けられた経緯など、ひとつのMSにも多数の設定があるのがガンダムシリーズの魅力です。電撃ホビーウェブでは、MSの設定も掘り下げて解説していきますので、『月刊コミック電撃大王』で連載中の本編とも合わせてお楽しみください。
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