【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】ガンダム[グリンブルスティ]にも採用されたコア・ブロック・システムを徹底解説!!
『月刊コミック電撃大王』で好評連載中のコミック、『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。ここでは、本作の主役機たるガンダム[グリンブルスティ]にも採用されている「コア・ブロック・システム」を紹介します。
RX-78 ガンダムをはじめとする「RXシリーズ」に採用されて以降、いくつかのガンダムタイプMSに導入されてきた本システム。ガンダムの象徴ともいえるコア・ブロック・システムについて、その機能や採用されたガンダムを見ていきます。
コア・ブロック・システムとは?
コア・ブロック・システムとは、コア・ファイターと呼ばれる小型戦闘機がブロック状に変形しMSに合体することで、小型戦闘機のコクピットがそのままMSのコクピットを兼ねる機構の全般を指します。
コア・ブロック・システムが開発された目的は、MS本体が損傷してもコア・ファイターのみで脱出・帰還できることから、戦闘データの回収やパイロットの生存率を向上させることにあります。地球連邦軍が初の試作MSとなるRXシリーズ(ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク)の開発にあたって考案、採用されました。
▲ガンダム[グリンブルスティ]は、コア・ファイターの機首が胸部にドッキング、スラスターがMSのバックパックを構成します。
RXシリーズに採用されたコア・ブロック・システムは目的に沿った有用性を示しましたが、機体構造の複雑化や開発コストの高騰などの理由によって量産機には採用されず、ガンダムタイプMSでも限られた機体にだけ搭載される機構となっています。
コア・ブロック・システムを搭載したガンダムたち
それではコア・ブロック・システムを採用しているガンダムタイプMSについて見ていきましょう。ここでは各時代順に、代表的な機体を解説していきます。
●RX-78 ガンダム/コア・ファイター
宇宙世紀0079年にロールアウトしたRX-78 ガンダムは、コア・ブロック・システムの祖と言えます。コア・ファイターには教育型コンピューターが搭載されており、MSの運用ノウハウに乏しい当時の地球連邦軍にとって、戦闘データの回収は何よりの課題でした。また、ガンキャノンやガンタンクといった他のRXシリーズにも同型のコア・ブロック・システムが搭載されており、互換性を持ちます。
●RX-78GP01 ガンダム試作1号機/コア・ファイターⅡ
宇宙世紀0083年に勃発したデラーズ紛争で、戦乱の渦中にあった機体です。コア・ファイターはRX-78 ガンダムと同じ目的で採用されたものですが、戦闘機としての機能はより強化されています。また、MSとの合体時もコア・ファイターのスラスターや武装が背面に露出することから、それら機構を活用できるのが特徴です。
●RX-78GP01Fb ガンダム試作1号機フルバーニアン/コア・ファイターⅡFb
RX-78GP01を宇宙で運用するために改修した機体で、コア・ファイターの翼部分も可動式の「ユニバーサル・ブースト・ポッド」に換装されています。これはMSの主推進器としても使用され、機体に突出した機動性をもたらしました。
●MSZ-010 ZZガンダム/ネオ・コア・ファイター
宇宙世紀0088年にロールアウトし、対ネオ・ジオンの最前線で活躍しました。MSとの合体時にはコア・ファイターがブロック状に変形するなど、RX-78 ガンダムとの類似点が見てとれます。コア・ファイターは複雑な合体機構の中核をなし、通常はMSの頭部などに搭載される各種プロセッサーが内蔵されるといった高い演算能力を有しています。
●ORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]/コア・ファイター(コア・ビグレット)
ヨーンがパイロットを務めるガンダム[グリンブルスティ]も、コア・ブロック・システムを採用しています。「審判のメイス」の舞台となるのは宇宙世紀0089年と、コア・ブロック・システムの誕生から10年が経過していますが、その有用性は健在です。通常のコア・ファイターとは異なるバランスの形状が特徴で、コア・ビグレットと呼ばれます。
▲技術の発達によりコア・ピグレットにはMSの武装が装備可能なっており、高い攻撃力と運用性を獲得しました。
紹介してきたように、コア・ブロック・システムはひとつの技術が世代を超えて継承されていったものです。こうして開発史を辿ることで新たな発見があるのも、ガンダムシリーズの楽しみ方のひとつ。『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』に登場するMSの設定を掘りさげていく予定なので、本編と合わせてお楽しみください!!
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