東京国際映画祭にウルトラセブンが登場!

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10月23日(木)~31日(金)の9日間開催されている第27回東京国際映画祭。10月26日(日)には、放映から半世紀を経ても色褪せることのない名作『ウルトラセブン』のHDリマスター・Blu-ray BOX発売を記念したジャパンプレミア上映&トークショーが、TOHO シネマズ日本橋で開催されました。

 

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トークショーに先駆けて行われたプレス向けの取材では、モロボシ・ダン隊員役・森次晃嗣さん、アンヌ隊員役・ひし美ゆり子さんが登壇され、放映から47年を迎える「ウルトラセブン」に対しての今のお気持ちについて、森次さんは、未だにウルトラセブンが盛り上がり、小学生や中学生のファンが増え続けているのは感慨深い、ということでした。一方、ひし美さんは、『ウルトラセブン』は内容が奥深くて、大人になっても色褪せない作品に出演できて本当に光栄、というお話を伺いました。

 

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また、森次さんは、『ウルトラセブン』の内容は、緑の問題や兵器の問題など、現代で起こっている様々な問題に重なる内容が多く、振り返ってみると「子供番組として当時作っていたのかな?」と思うと語られていました。さらに、Blu-ray化されることで、背景の小さなものまで鮮明になり、今までにない映像になっているので、ぜひBlu-rayを買って新たな「ウルトラセブン」を堪能してほしいとのことでした。

 

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▲左からひし美ゆり子さん、森次晃嗣さん、ウルトラセブン

 

その後に行われたジャパンプレミアでは、取材に登壇されたお二人に加え、アマギ隊員役・古谷敏さん、『ウルトラセブン』監督の満田かずほさん、実写版『進撃の巨人』監督の樋口真嗣さんが登壇されました。劇場内も、プレス向け取材で森次さんが話されていたように、幅広い年齢層の入場者で満席となりました。

 

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▲左から古谷敏さん、ひし美ゆり子さん、森次晃嗣さん、満田かずほ監督、樋口真嗣監督

 

まず、今回のジャパンプレミアで上映される第14話、15話「ウルトラ警備隊西へ」について、スポンサーでもある武田薬品のキャンペーンとして、同社の本社・工場がある関西でロケをした、という話が満田監督から挙がりました。また、せっかくの関西までロケに来たということもあるので、夜は飲み会をしたいということで、脚本家に頼んで夜のシーンはなくしてもらったという裏話も(笑)。さらに森次さんからは、このロケで泊まった旅館の門限が夜の10時だったので、こっそりみんなで夜に抜けだして出かけていたということや、ひし美さんからは飲み会専用の部屋があったなど、撮影に関するエピソードよりも、お酒に関する裏話が続々と挙がり、盛り上がっていました。

 

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続いて、この話以外で印象に残っている作品について、満田監督は第42話「ノンマルトの使者」で、脚本を担当された金城哲夫さんとすれ違いがあり原稿の第1稿が読めず、しかも金城さんがそれを「おもしろくなかった」という理由で書きなおしてしまったため、その第1稿がどんなストーリーだったのか未だに気になっているということを挙げていました。森次さんは、第26話「超兵器R1号」、第42話「ノンマルトの使者」、第43話「第四惑星の悪夢」、そして最終話を挙げ、特に最終話のダンとアンヌの名シーンは今でも見ると涙がでるという話をされていました。

 

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ひし美さんはどの話も印象に残っているけれども、第9話「アンドロイド0指令」、第11話「魔の山へ飛べ」、第13話「V3から来た男」が、出演がなかったため、逆に印象に残っていないという話に対し、満田監督は「男だけのドラマにしたかったんだよね…」というエピソードも。そして古谷さんはダンと一緒にラリーを繰り広げた第28話「700キロを突っ走れ! 」と、ソガ隊員一緒に泥沼で戦った第32話「散歩する惑星」が印象に残っているとのことでした。

 

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また、樋口監督が放送を見ていた時に、アンヌ隊員の髪型が長くなったり短くなったりしていたのが非常に気になっていたという話に対して、満田監督が実は長い髪の女性が好きということもあり、「アンヌ隊員が自分のウィッグを付けている」という設定があったので、そうなっていたということでした。しかも、なんとこのウィッグはわざわざひし美さんが自腹で用意していたということも発覚しました。

 

続いて、ここでフルハシ隊員役・毒蝮三太夫さんがビデオ出演され、円谷英二さんの「(地球には)ウルトラマンもいない。ウルトラセブンもいない。帰ってきたウルトラマンもいない。地球は地球人で守れ」という言葉を挙げ、この精神を広めるためにも、まだまだウルトラ警備隊として頑張っていきたいと思っているという熱いメッセージを送られました。

 

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そして、トークショーもいよいよ終盤に差し掛かった時、会場に突如ゴース星人が乱入! 『ウルトラセブン』本編さながら、古谷さんを拉致。それを追いかけ森次さんが「ウルトラアイ」を装着すると、

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会場にウルトラセブンが登場! 激しい戦闘の末、古谷さんを救い出しました。このサプライズに会場は大盛り上がりでした。スクリーン前に座っていた樋口監督も思わずご自身のスマートフォンで必死に撮影されていました(笑)。

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そして、ジャパンプレミア最後には登壇者の方からメッセージが。満田監督は、「Blu-rayになることで47年前のオンエア時よりも良質な映像で楽しめると思うので、もう一度見なおして楽しんでほしい」ということです。ひし美さんからは、「『ウルトラセブン』50周年まで頑張ります!」という意気込みが。そして森次さんは、「モロボシ・ダンの役を引き受けた時、宇宙人であるモロボシ・ダンをどう演じようかと思っていたけれども、当時24歳の森次さんがそのまま突っ走れば、モロボシ・ダンになるのではないかと演じた、思い出深い作品ですので、Blu-rayでまた『ウルトラセブン』を堪能してほしい」とのことでした。

 

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また、劇場内にはキングジョーやミニチュアなど、『ウルトラセブン』にまつわるミニチュア展示もされており、注目を集めていました。

 

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<商品情報>

■『ウルトラセブン』Blu-ray BOXⅠ

第1話~第25話を収録(第12話欠番)

734分(本編ディスク:608分+特典ディスク:126分)

発売元:円谷プロダクション

販売元:バンダイビジュアル

発売日:2014年11月21日(金)

価格:29,500円(税別)

【封入特典】

・解説書

・特典映像

『ウルトラセブン』HDリマスター版完全放送スペシャルトークコーナー(ひし美ゆり子×出渕 裕/森次晃嗣×古川 聡/満田 かずほ×宮台信司/藤川桂介×桂 正和/池谷仙克×原口智生)、未放映版「緑の恐怖」「湖のひみつ」、『ウルトラセブン』企画資料集(デジタルギャラリー)、ウルトラマン創世紀展 森次晃嗣トークショー in 浜松市美術館

・音声特典

5.1ch版音声…第4話、7話、10話、15話、21話、25話

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■『ウルトラセブン』Blu-ray BOXⅡ

第26話~第49話まで収録

(予)659分(本編ディスク:599分+特典ディスク:60分)

発売元:円谷プロダクション

販売元:バンダイビジュアル

発売日:2015年1月28日(水)

価格:29,500円(税別)

【封入特典】

・解説書

・特典映像

ウルトラセブン特撮検証~未使用のフィルムから当時の撮影プロセスを紐解く~、「金城哲夫」最終話生原稿(デジタルギャラリー) 他

・音声特典

5.1ch版音声…第26話、32話、36話、41話、42話、48話

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※パッケージの内容は予告なく変更になる可能性がございます。

 

<関連情報>

円谷ステーション

第27回東京国際映画祭

 

(C)円谷プロ

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