【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】「審判のメイス」に繋がるもうひとつの物語『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』を紹介!

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『月刊コミック電撃大王』で好評連載中のコミック、『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。今回は「審判のメイス」と深い関係にある作品、『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』について紹介しましょう。作品の繋がりを知れば、「審判のメイス」に登場する設定の数々をより楽しめます。

 

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『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』とは――?

『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』とは、『審判のメイス』と同じく『機動戦士Zガンダム』の外伝となる作品です。本作は電撃ホビーマガジンから誕生した企画で、神野淳一氏による小説をベースにプラモデル作例やフォトストーリーが連載されました。

 

物語ではグリプス戦役以前のU.C.0085から、戦役が終結するU.C.0088までの3年間が描かれます。偶然、30バンチ事件の記録を入手したためにティターンズから追われた少年・ヴァンは、反連邦組織ケラウノスに身を寄せ、ティターンズとの戦いに身を投じます。さらにヴァンと共にケラウノスに所属することとなったダニカ、彼女の兄でティターンズに入隊したアーネストの3人は、戦争という「刻」の流れに抗うのでした……。

 

『刻に抗いし者』は、「地上編」と「宇宙編」の大きく2部に分かれています。特に「地上編」はこれまで語られることの少なかったグリプス戦役勃発以前や、勃発後の地上での戦いを中心に進展します。「宇宙編」ではアポロ作戦直前から、グリプス戦役終結までが描かれます。このように本作は、『機動戦士Zガンダム』の外伝でありながら、極めて長い期間を取り扱った作品となっています。

 

もちろんガンダムシリーズの魅力のひとつであるMSも、本作オリジナル機が多数登場し、設定面もサポートされています。

 

 

『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』の登場人物

物語の中心となるのはヴァンと、アーネストとダニカのマクガイア兄妹の3人です。彼ら以外にも、ティターンズやエゥーゴ、ケラウノスなど、様々な組織とそこに所属する人々が織りなす複雑な人間模様も魅力となっています。

 

■ヴァン・アシリアイノ

ph01地球連邦軍の士官学校に通う士官候補生でしたが、30バンチ事件の記録を入手したことでその運命は一変。反連邦活動に身を投じた彼は、ケラウノスに所属し、ワグテイルやガンダム[ケストレル]を駆って戦いました。

 

■ダニカ・マクガイア

ph02ヴァンの幼なじで、同い年の少女。ティターンズに追われるヴァンを助けるべく、ケラウノスに協力を要請します。その後、自身もケラノウスの一員としてティターンズと戦うことになりますが……。RMS-106 ハイザック[アイリス]などに搭乗。

 

■アーネスト・マクガイア

ph03ダニカの兄で、宇宙世紀以前から続く名門軍人家系の長男。ヴァンとダニカが通う士官学校の教官助手でしたが、後にティターンズに入隊、ふたりを追う立場となります。RMS-108 マラサイやRX-110C ガブスレイ[フギン]など多くの機体を使用しました。

 

 

『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』に登場するMS

本作で主人公のヴァン・アシリアイノが登場する機体が、MSW-004 ガンダム[ケストレル]です。ヨーンの乗機となったORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]に連なる機体で、コミック「審判のメイス」第6話ラストでヨーンが対峙した機体でもあります。

 

そのほか、前回紹介したRGM-79C ジム改[ワグテイル]やMSK-003 ワグテイルⅡなど、本作独自の機体も多数登場するので、MSファンには見逃せない要素が満載の作品です。これらMSはプロモデラーの手により立体化され、電撃ホビーマガジンの誌面を飾りました。

 

■MSW-004 ガンダム[ケストレル]

ph04もとはティターンズに配備される予定だったものを、エゥーゴが鹵獲・改修した機体。ベース機が強化人間用の機体のため、高い耐G能力を持つパイロットでないと乗りこなせないMSでした。機動ユニットであるマニューバー・エクステリアや、追加兵装・装甲ユニットのアーマー・エクステリアなどのオプションが開発されました。

 

 

『審判のメイス』との関連は?

第一次ネオ・ジオン戦争後を描く「審判のメイス」は、『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』より後の時系列に位置し、設定面でも多々繋がりが見られます。

 

実は、「審判のメイス」の主人公であるヨーンは『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』の掌編で初登場したキャラクターであり、彼は新兵としてヴァンからワグテイルⅡexを受け継ぎ戦っていました。

 

また、「審判のメイス」でヨーンが駆るガンダム[グリンブルスティ]は、開発プラン上でガンダム[ケストレス]の前身となった機体であり、いわば2機のMSは兄弟のような関係にあります。さらに、かつてはヴァンが母艦としていた戦艦“デルフォイ”が登場する点も作品間の繋がりを感じさせます。

 

ph05「審判のメイス」第6話ラストで、ヨーンの前に姿を現したガンダム[ケストレル]。ガンダム[グリンブルスティ]とほぼ同格の機動性を誇るMSを相手に、ヨーンはどう対抗するのでしょうか……?

 

『ADVANCE OF Z 刻に抗いし者』は、小説全8巻が紙の本と電子書籍の両方で発売中。また、作例や設定画などが掲載されたビジュアルブックも発売されています。この記事を読んで興味が沸いた方は、ぜひ手にとってみてください。

 

年表が整理され、時系列の繋がりによって世界観の奥深さを構築している点が、ガンダムシリーズの魅力といえます。電撃ホビーウェブでは、関連情報を徹底紹介していきますので、お楽しみください。

 

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