第21回「電撃大賞」贈呈式が行われました!
<電撃イラスト大賞>
応募総数753作品
【金賞】
加藤いつわ(23歳)
岡谷(29歳)
【銀賞】
Minoru(26歳)
ユウナラ(29歳)
nanna(20歳)
【選考委員奨励賞】
シロジ(25歳)
英和(30歳)
※大賞は該当作品なし
■選考委員
天野喜孝(画家、イラストレーター)、出渕 裕(デザイナー、イラストレーター、アニメーション監督)、衣谷 遊(漫画家)、緒方剛志(イラストレーター)、いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)、和田 敦(電撃文庫プロデュース室室長、電撃文庫編集長代理)
選考委員を代表し、いとうのいぢ氏より総評が述べられました。
~総評~
今回選考委員を務めるのは2度目なのですが、最終選考に残った作品群のクオリティはいつも目を見張るほどすばらしく、今回も難しい選考となりました。選考中に挙がった話としては、前回と比べて水準は上がっていると感じつつも、欲を言えば全体的に斬新さや驚きがほしかったという印象があり、それがあれば、今回大賞が出たのではないかなと思います。しかし、それでも商業で発表するレベルには達していると思いますので、またさらにすごいものが見られることを楽しみにしています。これから、同じ舞台で一緒に頑張っていく仲間として、私も頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
~受賞者コメント~
【金賞】加藤いつわ
――イラストを描き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?
専門学校入学とほぼ同時期から描き始めました。高校三年時に友人から勧められて美少女ゲームをやったことが大きなきっかけだったと思います。その時プレイしたゲームの開発会社を目指して、専門学校に行くことにしました。
――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?
色々自分なりに試したことは覚えていますが、強いて挙げるとすれば構図だと思います。キャラが何の動きもなく立っていてカメラも横から撮ったようなイラストは描いていて面白くないので、それを意識的に避けたことが良い方向に働いたような気がします。
――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?
自宅でイラストの仕事をしていました。「一次選考を何とか突破して、二次選考以降でどうにか編集さんの目に触れればいいな…」程度の意気込みでしたし、公式の選考結果発表も確認を怠っていたので本当に驚きました。連絡を頂いた際はどこか他人事のようで、逆に落ち着いていたように思います。
――今後の目標・抱負を教えてください。
書籍関係をメインに、なるべく自分の描いたものが何らかの形で『実物』になるようなお仕事をしていきたいです。立体物だったり、グッズだったり……。現在でもノベルの挿絵を幾つかやらせていただいていますが、今後もこれをメインに色々な所でイラストを描いていけたら良いな、と思っています。
【金賞】岡谷
――イラストを描き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?
幼児の頃から落書きをずっと続けていて今日まで、という感じなので、どこかでスタートを切ったという意識はあまりなかった気がします。少しでも上手になりたいと意識して描き始めたのは中学生くらいからでした。同級生の何人かとスケッチブックを回すイラスト交換会をやっていて、前のページの人たちより何か違うことをやって、へぇーと言わせたい、と意識した時期が、きっかけといえばきっかけだったと思います。
――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?
全体的には、自分が描けそうなテイストとタッチをなるべくたくさん書いてみよう、奥行き感に興味があることをアピールしようと思いました。想定作のイラストは、文庫の表紙になったら帯とタイトルがこう入って……や、オリジナルのカラーは、新しく始まるアニメのメインビジュアルがどんなだったら観たいかな……など想像を膨らませてとても楽しく描きました。
――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?
駅で会社の同僚と立ち話をしていました。最終選考に残ったという連絡を頂いた時に伺っていた最終選考日から少し時間が経っていて、そわそわし過ぎてその時間がすごく長く感じたので、これはもう駄目かな~と諦めかけていたところでした。とてもびっくりしましたが、光栄なことだととても嬉しかったです。同僚には絵を描いていることを伝えていなかったので、電話が終わった後口元が緩んでとても不自然な感じでした。
――今後の目標・抱負を教えてください。
受賞作の載ったページで、自分のイラストと他の受賞者の方のイラストを一緒に拝見して、1人で描いているだけではわからなかった自分の課題をたくさん見つけることができました。まずはその課題の克服が今後の目標です。
ここ数年仕事に夢中になり過ぎて、色々なことを先送りにしてきてしまっていました。この賞に背中を押していただいて、ひとつひとつチャレンジしていきたいです。
続いて、「電撃コミック大賞」の入賞者を、イラストとともに大公開!