第21回「電撃大賞」贈呈式が行われました!

更新日:2014年11月17日 20:59

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<電撃コミック大賞>

応募総数423作品

 

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【金賞】
『さよならオルタ』(※オリジナルコミック作品)/仲谷鳰(26歳)

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『裏世界コミュニケーション』(※オリジナルコミック作品)/春場ねぎ(22歳)

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【銀賞】
『ちゅうふれ。』(※オリジナルコミック作品)/きあま紀一(29歳)

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『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(※コミカライズ作品)/安岳(20歳)

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【選考委員奨励賞】
『あなたの恋文代行します。』(※オリジナルコミック作品)/坂本小夜(26歳)

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『約束の遠』(※オリジナルコミック作品)/星粉屑のおと(26歳)

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『探偵・日暮旅人の探し物』(※コミカライズ作品)/ゆうき莉子(36歳)

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『初恋は過去形、失恋は進行形』(※コミック原作作品)/空屋巡(33歳)

 

※大賞は該当作品なし

 

■選考委員

高河ゆん(漫画家)、綱島志朗(漫画家)、大河内一楼(アニメーション脚本家)、吉積 信(株式会社バンダイナムコゲームス『テイルズ オブ』シリーズ統括プロデューサー)、鈴木一智(アスキー・メディアワークス副BC長、第2編集局統括編集長)、梅澤 淳(アスキー・メディアワークス 第1編集局担当局長)

 

選考委員を代表し、大河内一楼氏から総評が述べられました。

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~総評~

今回この賞は電撃コミックグランプリから電撃コミック大賞となり、通常のコミックスだけでなく、コミカライズ、コミック原作というものを合わせて募集する形となりました。お陰で選考では様々な作品が集まり、とても刺激的でした。と同時に、評価する難しさも感じた選考でした。

コミック原作部門は、コミックスとしては未完成なものをどのように評価するかという点で、選考委員も最も悩んだ部門でした。残念だったのは、多くの作品がコミック原作というよりは小説のようなものだったことです。確かにコミック原作というのはほどんど見ることができないので、そこにアジャストさせるのは難しいとは思うのですが、小説とコミック原作はやはり違うものなので、それについては一段階深く考えてもらえればよかったのではないかと思います。そういった中で、『初恋は過去形、失恋は進行形』(空屋巡/選考委員奨励賞受賞)は、キャラクターの心理描写や会話のテンポなど、まだ荒削りなところもありながらも、楽しく読むことができました。

コミカライズ部門では、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(安岳/銀賞受賞)は、心理描写も巧みで、キャラクターも魅力的に描かれていました。『探偵・日暮旅人の探し物』(ゆうき莉子/選考委員奨励賞受賞)では、原作部門と比べると、コミカライズ部門はゴールが見えているからか、完成度が全体的に高かったです。

コミックス部門では、とてもいい才能の持ち主に出会えたなと感じた楽しい選考でした。『裏世界コミュニケーション』(春場ねぎ/金賞受賞)は、絵も話もすばらしく、総合力が高く、個性も魅力もしっかりある作品だったので、次に期待しています。『さよならオルタ』(仲谷鳰/金賞受賞)はとても綺麗にまとまった作品なのですが、フェティッシュなところもしっかり入っているほか、オチに誘導するためのミスリードなどもしっかり描かれていて、こちらも次回作を見たいと思う作品でした。『ちゅうふれ。』(きあま紀一/銀賞受賞)は、登場人物がたった2人だけにもかかわらず、全く退屈せず、面白く読むことができ、力のある方だと感じました。『あなたの恋文代行します。』(坂本小夜/選考委員奨励賞受賞)、『約束の遠』(星粉屑のおと/選考委員奨励賞受賞)いずれも、奨励賞という形ではあるのですが、強く才能があると感じた方ですので、この後も描き続けてください。

今回受賞した方は、選考委員が「この人達の次の作品が見たい」と思った人たちばかりです。ぜひ、なるべく早く、そしてなるべくたくさん作品を描いてください。応援しています。

 

 

~受賞者コメント~

 

【金賞】仲谷鳰『さよならオルタ』(※オリジナルコミック作品)

――マンガを描き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?

物心ついた頃からイラストを描いたりキャラクターの設定を考えたりはしていました。RPGの影響と、保育園で絵が上手いとほめられたのがきっかけだと思います。初めてコマを割って描いたのは小学6年生のときのクラブ活動で、1本完成させたのはずっと後の大学3年生で雑誌に投稿するためでした。子供の頃からずっと自分はマンガ家になるのだと根拠もなく思い込んでいました。

 

――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?

全く区別のつかない入れ替わり可能な双子という設定がとにかく描きたいと思っていました、時間の制約もあったので、できるだけ短いページ数でその設定を一番端的に見せる話を作ろうとだけ考えました。

 

――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?

たしか自宅にいたと思いますが、何をしていたかは思い出せません、すみません……。担当編集さんのほうが結果発表に緊張していらしたので、私は逆に落ち着いて受賞報告を聞くことができました。自分のマンガがどうやら通用するらしいという安心感が強かったです。

 

――今後の目標・抱負を教えてください。

現在準備中の連載を成功させたいです。賞をいただいた分を働いてお応えできるようになりたいと思っています。自分が描きたいものを描くことと、商業的により価値のある仕事をすることのどちらも諦めずに両立できるマンガ家になれれば理想です。

 

 

【金賞】春場ねぎ『裏世界コミュニケーション』(※オリジナルコミック作品)

――マンガを描き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?

小学生の頃から漫画を書いては友達に回し読みしたりしていましたが、漫画家は貧乏という情報を得てその夢は諦めてしまいました。高校1年生の頃友達が手描きの漫画を読んでほしいと持ってきたのが今に繋がるきっかけです。その漫画を読んでいるうちに自分も描きたくなり、大学ノートに、当時はまっていた「灼眼のシャナ」みたいな漫画を描いていました。

 

――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?

自分の中にあった描きたい話を読み切りとして成立させるためにネームを何回も修正しました。結果、主人公以外の全員のキャラが最初の案から変わってしまいましたが、一つの話としてまとめることができました。漫画の舞台はほとんど同じ地球なのだから、漫画のキャラと別の漫画のキャラが鉢合わせしてしまうのではないか?という疑問をこの作品に込めました。

 

――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?

受賞の連絡は家で次の漫画を書いている時に電話で教えてもらいました。最終審査まで残っていることはわかっていたのでそわそわしながら過ごしていました。それなので受賞の結果を聞いたときは喜ぶというより逆に緊張が無くなってほっと落ち着いた感じです。きっと賞にかかわらず何も無くても同じような感じだったと思います。

 

――今後の目標・抱負を教えてください。

このまま漫画家になり、その職を死ぬまで引退しなくてもいいような生活ができたらいいと考えています。自分の描いた絵やストーリーで誰かの気持ちを揺さぶれたら最高です。欲を言えばアニメ化やドラマ化ができるような漫画を描いて一般的にも広く知れ渡る漫画を描きたいです。サボらず毎日描き続けて目標を叶えていきたいです。

 

 

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第21回の受賞作品・受賞者については、小説部門は2015年2月以降の文庫発表、イラスト部門は文庫のカバーイラストなどでの起用、コミック部門は電撃コミック各誌への掲載などを予定しているとのことです。

 

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▲「第21回 電撃大賞」受賞者、並びに選考委員

 

また、すでに「第22回 電撃大賞」の作品募集を開始しており、最終締め切りは2015年4月10日(金)(当日消印有効)となっています。

詳しい応募要項は「電撃大賞」公式サイトに掲載されているので、要チェックです!

 

 

さらに、贈呈式後の祝賀パーティー会場では、今回入賞した作品のあらすじやイラストを掲載したパネルの他、歴代の「電撃大賞」受賞作品の展示や電撃文庫関連の展示がされていました!

 

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<関連情報>

電撃大賞 公式サイト

電撃文庫 – 電撃ドットコム

電撃大賞公式Twitter:@dengeki_taisho

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