【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】コミックス発売記念!主人公・ヨーンが乗るあのMSを作る!!

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電撃ホビーウェブ読者の皆様、初めまして! 電撃大王編集部のナルルと申します。実は私、月刊コミック電撃大王で連載中のコミック『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』の担当編集を務めております。
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その『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』はコミックス1巻がただいま好評発売中です。原作者・神野淳一先生とサンライズ完全監修によるストーリーはもちろん、ガンダム大好きROHGUN先生による気合の入った作画がカッコイイのです!!

 

ph02 ph03劇中に登場するMSや用語、世界設定の解説も充実しているのでガンダム初心者にもオススメです。

 

 

「審判のメイス」劇中に登場したあのMSを作ってみよう!

さて、そんな「審判のメイス」ですが活躍するMSを見ると立体物が欲しくなってしまうのが私も含めたモデラーの性というもの。というわけで、今回は電撃ホビーウェブにお邪魔して、立体で再現できる「審判のメイス」MSをご紹介していきます。

 

ここはひとつ主人公機を作る!! ……といきたいところですが、ガンダム[グリンブルスティ]はキットが発売されていないため、全身をほぼスクラッチビルド(市販のキットを使わず、素材を組み合わせて部品を作っていくこと)することとなり、なかなかハードルが高いです。
ならば、主人公・ヨーンやヒロイン・アイリスが搭乗し、市販のキットで手軽に再現できるジムⅢ・ディフェンサー(以下、ジムⅢ・D)を今回は取り上げてみたいと思います。

 

ph04コミックス1巻の裏表紙に描かれたジムⅢ・D。カラーの画稿は現時点でこれが唯一のものになります。

 

 

ジムⅢ・Dとはその名の通り、ジムⅢをベースとし、背中にはガンダムMk-Ⅱのオプションとして開発されたディフェンサーユニットを装備したMSです。アニメ作品には登場していないため、これまで設定画などが起こされたことはなく、「審判のメイス」コミックにて初めてその全身が描かれました。

 

なお、作中でのジムⅢ・Dの設定については以下の記事で詳しく解説しています。

 

>>『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』コミック連載本格始動!第1話に登場したMSの設定をより詳細にお届け!

 

 

ジムⅢ・Dを観察する。

さて、プラモデルでジムⅢ・Dを作るにあたって、まずは作中に登場する絵をよ~く検証します。実は「審判のメイス」作中にはアイリス機とエスター機の2機のジムⅢ・Dが登場するのです。

 

ph05左のアイリス機には、第1話でヨーンも搭乗しました。右はデルフォイ隊のMS部隊長を務めるエスターの機体。

 

 

2機の見分け方は、頭部の塗装パターンの違いです。これはコミックで2機が同じ画面に入った際に読み手が混乱してしまうことを考慮し、ROHGUN先生が発案されたものです。今回はヒロインであるアイリスの乗機を作ることにしました。

 

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連載開始前に、ROHGUN先生が検討用に描いたスケッチを初公開。通常のジムⅢ(左)、アイリス機(中央)、エスター機(右)の違いがわかります。

 

 

プラモデルはどれを買う?

続いて、素材となるプラモデルを選びます。幸いなことに、ジムⅢもGディフェンサーもプラスチックモデルがバンダイより発売されているのでそれを活用します。
ジムⅢのキットは2011年に発売されたHGUCのみ。一方、ディフェンサーユニットすなわちGディフェンサーはアニメ『機動戦士Zガンダム』が放送されていた当時(1985年)のものと、HGUC スーパーガンダムの付属品として2006年に発売されたものの2種類があります。今回は組み立てやすさを優先し、「HGUC 1/144 RGM-86R ジムⅢ」と「HGUC 1/144 FXA-05D+RX-178 スーパーガンダム」を使用することにしました。

 

ph072017年7月時点では両キットとも模型店や通販サイトなどで購入することができました。机が汚いのはご愛嬌ということで……。

 

 

仮組みをしよう!

それではさっそく組み立てていきます。ただし、この時点ではまだ仮組みなので後から分解しやすいようにピンをナナメにカットしておきます。説明書通りに組み立てつつ、コミックの絵と見比べて追加で必要なパーツがないか確認したり、塗装する順番を考えたりします。

 

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パーツ同士を繋ぐピンを短くしたり、斜めに切っておくことで結合力が弱まります。

 

 

そうこうするうちに、ジムⅢは2時間、Gディフェンサーは1時間くらいで仮組みを終えることができました。“仮”とはいえ、組みあがると完成形のイメージが見えてきてグッとモチベーションが高まります。

 

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しかし、このまますぐに合体というわけにはいきません。

 

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ジムⅢのバックパックはガンダムMk-Ⅱの開発系譜を踏襲している――という設定に基づいてか、HGUCのキットには互換性があります。写真左がジムⅢのもの、その隣にある濃紺のものがガンダムMk-Ⅱのものです。ガンダムMk-Ⅱのバックパックにはポリキャップが仕込まれており、これを使ってディフェンサーユニットとの合体ができるのです。

 

ちなみにガンダムMk-Ⅱのバックパックのポリキャップは、普段はフタをして隠すことができるようになっています。

 

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また、ジムⅢが本来装備している肩と腰のミサイル・ポッドはディフェンサーユニットと干渉してしまうので外しておきます。同じく、作中では今のところ使用していないシールドも不要です。とはいえ、いずれも今後作中の任務によって使うシーンが出てくるかもしれない――ということで、パーツは捨てずにとっておきましょう。
ビームライフルは作中でも印象的なカットが多い武器なので一緒に製作します。

 

 

ひとまず完成。しかし……

仮組みが終わったのでさっそくジムⅢのバックパックを付け替え、さらにディフェンサーユニットを装備させてみました。

 

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この時点ではただ組み合わせただけの状態ですが、ジムⅢ本体とディフェンサーユニットのバランスは良好。パーツが干渉しあって可動が大きく妨げられることもないようです。大きなロング・ライフルもちゃんと保持できました。あとは、このまま各パーツを塗装していけば完成です。第1回の記事ながら非常に順調……と思いきや。

 

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画像の赤マルをつけた部分、ポリキャップがむき出しになっています。ポリキャップは素材の問題で、そのままでは塗料がなかなか食いつきません。なによりポリキャップが露出していることにより「プラモデルらしい」構造が見えてしまい、見る人にリアリティを与えるのが難しくなってしまうのです。(プラモデルなので矛盾した表現なんですけどね。)

 

逆に言えば、ポリキャップがそのままでも気にならなければ、このまま塗装して完成でも十分良い出来だと思います。ガンプラに限らずキットを作るときは、どこにどこまで手を加えるか、自分が持っている時間や道具などと相談して決めると良いでしょう。ともあれ、第2回の記事ではこのポリキャップ問題について考えてみたいと思います。

 

次回は、2017年8月12日更新予定です。

 

 

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