【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】宇宙世紀のターニングポイントとなった「30バンチ事件」に運命を翻弄された人々とは?

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「月刊コミック電撃大王」で連載中のコミック『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。ヨーンたちの前に立ちはだかるハンマ・ハンマのパイロット、ハンスの過去には「30バンチ事件」がとても大きく暗い影を落としていました……。「30バンチ事件」はその規模の大きゆえに、事件に携わった者や偶然からその真相を知った者など、全滅したコロニーの住人のほかにも多くの人に影響を与えていたのです。

 

前回の『審判のメイス』の記事では事件発生の経緯などを紹介しましたが、今回は事件に関わったり影響を受けたりした人物を紹介していきます。

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▲かつてハンスがコロニーで見た光景とは? そして彼のその後の運命はどのように変化?

 

 

事件に影響を受けた人々

●ティターンズ

サイド1・30バンチで行われていたデモ鎮圧に投入されたティターンズは、コロニー内に毒ガスを注入。後に「30バンチ事件」と呼ばれる作戦の指揮をとった人物がバスク・オム大佐です。事件の全貌は大佐のほか限られた者しか把握しておらず、ティターンズの一般将兵には何も知らされていませんでした。

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作戦を指揮したバスク・オム大佐はスペースノイドを嫌悪しており、その弾圧のためには手段を選びませんでした。

 

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ティターンズの兵士であり後にエゥーゴに転向するエマ・シーンも、事件の真相は知りませんでした。

 

●地球連邦政府/軍

30バンチのデモ鎮圧をティターンズに依頼した地球連邦軍は、報道規制が敷いたことでその行為を事実上黙認した状態に。一方で、事件の真相を知った人々のなかにはそうした連邦の姿勢に反発する者もまた多くいました。士官候補生のヴァン・アシリアイノもそのひとりで、事件のデータを偶然入手したことから、反連邦活動に身を投じます。

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連邦軍の士官候補生だったヴァン・アシリアイノ。反連邦活動に身を投じ、やがてはガンダム[ケストレル]に搭乗してグリプス戦役を戦い抜きました。

 

 

ティターンズによるコロニーへの攻撃

「30バンチ事件」以外にもティターンズは幾度かコロニーへの攻撃を行っています。そのどれもグリプス戦役末期のことでした。この時期、ティターンズはその非道な行いが暴露されたことで支持を失っており、その反動として極端な手法を採ったのでした。しかし、それらの作戦は状況の混乱を招いただけではなく、より組織の立場を悪化させる結果に。

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宇宙世紀0087年12月7日には、サイド2・18バンチに向け、コロニー・レーザーを発射。さらに12月14日には同じくサイド2の21バンチに毒ガスを注入、作戦の指揮はバスク・オム大佐がとりました。両コロニーともに住民は全滅。

 

コロニーへの攻撃という非人道的な手法は、その住民だけではなく、関わった人物のその後の運命も大きく変化させるものでした。そして複雑に絡み合った状況が、『ガンダム』シリーズのストーリーに深みを与えています。こうしたドラマを読みとくことも、物語を楽しむ重要な要素となっているのです。

 

 

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