このマントは……?一番キャッチャーONLINEが放つ『機動戦士ガンダム00 PAREIDOLIA FIGURE -EXIA REPAIR-』新作フィギュアの全貌に迫る特別インタビュー【後編】

更新日:2018年9月28日 16:48
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現在もネットで稼働中の一番キャッチャーONLINE。今回、そのネットクレーンゲーム用の景品として『機動戦士ガンダム00』より、ガンダムエクシアリペアが参戦決定! “錯覚”を意味するブランド名、「PAREIDOLIA(パレイドリア)」を携えた野心作、原型は綿密な設定交渉に基づく、帰納法的な精度の高いモデリングで知られるstudioRECKLESSの小松原博之氏!

 

⇒一番キャッチャーONLINE 機動戦士ガンダム00 PAREIDOLIA FIGURE -EXIA REPAIR-

 

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今回はその小松原博之氏と、バンプレスト・開発担当の古田氏をお迎えして、この「機動戦士ガンダム00 PAREIDOLIA FIGURE -EXIA REPAIR-」の魅力を語っていただきました! 今回は後編! 「PAREIDOLIA(パレイドリア)」ブランド、その神髄に迫ります。

 

⇒インタビュー前編はこちら

 

pareidolia_interview_02_02小松原博之(こまつばら・ひろゆき)

クリエイティブチーム、studioRECKLESS代表。商業原型、造形プロデュース、コスチュームデザインなど、多岐にわたって活躍する。ガンダム系の立体も多く手がけ、その精緻な造形、帰納法的なモデリングで人気を博す。

 

pareidolia_interview_02_03古田剛(こだ・たけし)

バンプレストプライズディビジョン・開発担当。小松原氏とタッグを組んでさまざまなプライズを世に送り出してきた。

 

 

――改めまして、この「PAREIDOLIA(パレイドリア)」のブランドコンセプトはなんなのでしょう。

 

古田:トリックアートとか騙し絵とかみたいなものはいつかやりたいなと思っていて、他のキャラクターでもシルエットを活かす研究は何となくイメージしていたんですね。それで今回のお仕事で、小松原さんが「マントに刹那の顔を入れれば……」と言ってきたとき、「お、小松原さんから言ってきた!」と(笑)。原型師さんが言ってくれるんだったら、ここでやるしかないと。そこで「PAREIDOLIA(パレイドリア)」というブランド名から作り上げてやろうと思えたので、良いきっかけをもらえました。アングルによって違う動物に見える画像や、入道雲がネズミのキャラクターに見える有名なポスターがあるじゃないですか。それをまさかガンダムでやろうなんて、誰も思わなかったなと。ガチの造形物、そのプロダクトにネタを仕込むなんて(笑)。まさかそれを、小松原さんから提案してくれるとは、という。

 

▲パレイドリアのブランドロゴ。PとFの文字が顔に見えます。そういえば、バンプレストのロゴもBの文字が顔に見えるパレイドリアですね……?

▲パレイドリアのブランドロゴ。PとFの文字が顔に見えます。そういえば、バンプレストのロゴもBの文字が顔に見えるパレイドリアですね……?

 

古田:ロゴはPとFを使って実際にパレイドリア(錯覚)としてるんですよ。現象として。2次元ではこうしてできるけど、これを3次元の立体でやるというのはなかなか……しかも、そのパレイドリアが発動する条件をなるべく狭めたいんです。一点のみで発動する、ぐらいにしないと面白くなくなっちゃう。どこから見てもそう見える、というのはただの立体です。発動条件の範囲をなるべく狭めて、他の角度から見たときにはちゃんと造形的にも普通に格好いい、というメリハリは、すごく苦労されたんじゃないかなと。このブランドとしても、研究していく部分と思っています。

 

――エクシアリペアは二転三転して今回の「PAREIDOLIA(パレイドリア)」になったんですね。

 

小松原:まだブランドも決まっていないころ、実際に古田さんと打ち合わせして、「何か違うんですよね」といわれて。技量が足りないのではなく、違和感があると。……僕は古田さんと仕事のやり取りをするときに、「つまんないよね」となったら、その場で頭に思い浮かぶことを次々口にするんです。それが実現するかどうかは別として。で、そうして自分の口からハードルの高いアイデアが出て、自爆するときもある(笑)。今回のはまさに自爆ですよね。「刹那の横顔とか、マントに入れちゃったらいいんじゃない」って言ったら、「面白いですね!」ってゴーが出てしまって。でも実際に自分でやる段階になったら、「……無理だなこれ」って(笑)。

 

▲エクシアのマントは、ある角度から見ると刹那の顔に……!?

▲エクシアのマントは、ある角度から見ると刹那の顔に……!?

 

――だまし絵、というのは心惹かれるギミックです。

 

小松原:トリックアートみたいに持っていければいいなと。最初はパッケージのサイズ指定があったので、梱包できるサイズで構成していたんですが、本当に最後の最後、土壇場になって古田さんに「パッケージに入るサイズを意識していたら突き抜けられない」と言ったら、「じゃあパッケージは考えなくていいです」と言ってくださって。その結果、刹那を表現するマントはパーツも増えて、もうでかくなって。どうせ自立しないんだったらマントはがっつり広げちゃおう、と。気がつくと主役を食わんばかりのサイズになってしまいました。

 

古田:シュッとした造形と、マントに見える刹那の顔という、いわばネタの部分。ガンダム造形ファンからしてもちゃんとしているし、ライトなネタが好きな人からしても面白いという良いギャップが表現できているかなと。造形としてももちろん、新しく「パレイドリア」と言う現象を表現するところでも面白いものができつつあります。僕はお願いしただけですけど、よくやりましたよね、小松原さん……。

 

――こういったアイテムは古今例がないですよね。

 

小松原:そうですね、いや、大変でした。

 

――マントを刹那の顔に、という小松原さんのアイディアはどこから……?

 

小松原:古田さんが僕にものすごく気を遣ってくださったので、「得意な格好いい立ちポーズでエクシアリペアを見せられませんか」と言われたとき、格好いい立ちポーズはできるんだけれど、それだとつまらないよね、と思っちゃったんです。古田さんも何か面白いことをやろうとしてたはずで、ならば見せ場を作るしかないとなったときに、もう、エクシアリペアの見せ場はマントしかない。もうマントを1パーツで造形するのはやめて、複数パーツの重なりで表現しようと思い至って。違うポーズだったときは、マントのかたちで、エクシアリペアの存在しない左腕を表現できればいいかな、とも思ってたんですけど。

 

――そんなアイデアが!

 

小松原:そのときはパッケージのサイズなどもあって、踏ん切りがつかない、中途半端な状態だったんです。でも立ちポーズでマントを前に出して腕に見せて……、といっても、あまり面白くならなった。そのときにマントで刹那の心を表現する、という話が出て、心の表現といっても難しいからやっぱり顔かな、と。それが古田さんと打ち合わせをしている数分間で次から次へとバーッと出てきて。

 

古田:僕の役割は、僕が「こうしよう」と言うんじゃなくて僕がターゲットや商売として、商品としてやりたいイメージをクリエイターの方と話すことによって引き出す役割なので。少し偉そうなんですけど、その役割が今回はうまくいったのかなとは思っています。

 

――古田さんの発想にトリックアートがはまったんですね。

 

古田:面白いかなと。数あるガンダムの商品でもまだやられていないし、バンプレストらしさ、アミューズメントらしさも意識されている。先輩たちは常そういう商品づくりをしてきたんですよ。弊社らしい、いいテーマです。ただ、いいテーマだけど「ほんとにできるの?」というのは、僕はそうとう思っていたんですよ(笑)。

 

小松原:口にした本人も、家に帰って、粘土こねて「うん、無理っぽいな。どうしよう!」って(笑)。

 

――確かに立体で、といわれると大変なハードルですよね。

 

小松原:でもそこは逆転の発想で、「自分で口にしたんだし、できないこともないだろう。いけるいける、たかが人の顔だもんね」と自分に言いきかせて。刹那の全身を入れてくれと言われたらそのときにビビればいいので、顔1つぐらいなら頑張れる。マントがあるだけいいよね、と……。

 

▲こちらは小松原氏オススメのアングル。ふだんはひたすら格好いいエクシアリペアです。

▲こちらは小松原氏オススメのアングル。ふだんはひたすら格好いいエクシアリペアです。

 

――肝であるマント部分はどれくらい大変でしたか。

 

古田:大変でしたよね(笑)。

小松原:
ミニチュアみたいな試作をいくつか作って、小さなパーツを組み合わせてみたりとかそういう作業はどうしてもしましたね。僕の造形はいままでレギュレーションがガチガチで、この機体はこの時代に存在しない、バリエーションはこう、だからこの機体はこうでなくては、とそういう中で作るのが楽しい方なんですね。でも今回は、ややアーティスティックな表現です。そこで逆に商品としての制約があったり、設定の制約がなくなったりして、表現の幅が広がったというのはありましたね。

 

――お話を伺っていると、大変な労力です。本体造形に加えて、固定モデルながら複雑なギミックを内包している。

 

古田:僕は言うだけですけどね(笑)。僕の中での意識としては、いままでのたくさん出ているガンダム商品とどう差別化していくか、ユーザに喜んでいただくかということを、常に考えています。

 

▲赤や青など全体のカラートーンもドラマを意識したとのこと。製品版の仕上がりに期待です。

▲赤や青など全体のカラートーンもドラマを意識したとのこと。製品版の仕上がりに期待です。

 

――アイテムとしてイチオシの部分はどこになるのでしょうか。

 

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古田:造形的な部分は小松原さんがやっていただいたので、これ以上なく格好よくなっています。プラスして、今回の「パレイドリア」と言う新しい表現、この二面性を楽しんでいただければと。こちらもユーザーにそのネタ要素がどこまで喜んでいただけるかわからないのでドキドキです。特に『機動戦士ガンダム』シリーズのファンは物語や機体をガッチリ追いかけてらっしゃいます。でも、エクシアリぺア本体もフィギュアとして非常に高い完成度なので、そこの保険は効いているかな、と。「パレイドリア」というブランドにすることによって、小松原さんもスイッチが入ったというか、鎖が外れたというか。これが「studioRECKLESS」のガレージキットだったら、もっとカッチリしたものになっていたと思うんです。バンプレストの、新規ブランドだから遊んでもらえた。そんな遊びを、「studioRECKLESS」クオリティーで楽しめるという、非常に面白いものができつつあります。

 

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小松原:いまは、これがもし当たってシリーズになったとき、このパレイドリア現象というのを他の機会でどう表現するのかを考えています。ブルーディスティニー1号機のような、本体のシンプルな機体でどう見せていくのか。たとえば友軍機の残骸が、アングルを変えると悪魔の顔に見えたり……と、アイデアはあります。これで終わるんであれば最初で最後のいい思い出なんでしょうけど、シリーズ化と言うことであれば苦労の連続になっていくんだろうなとは思います(笑)。ただ、自分に何か新しいものを求めていただけると言う意味では、非常に嬉しい企画ですね。でも、もし困ってしまったら、またマントのある機体を選ぼうかと(笑)。

 

おふたりの意気込み、そしてアイテムの完成度が伝わる対談でした。「一番キャッチャーONLINE 機動戦士ガンダム00 PAREIDOLIA FIGURE -EXIA REPAIR-」は2018年9月30日まで稼働中ですので、ぜひゲットしてみてくださいね。

 

 

⇒「パレイドリア ガンダムエクシアリペア」開発者インタビュー前編

 

 

DATA

一番キャッチャーONLINE
「機動戦士ガンダム00 PAREIDOLIA FIGURE -EXIA REPAIR-」

  • ネットクレーンゲーム景品
  • 全1種
  • サイズ:全高約18センチ
  • 原型製作:小松原 博之(studioRECKLESS)
  • 製造元:バンプレスト
  • 1プレイ代金:200バナコイン
  • 配送料:500バナコイン
  • 稼働期間:2018年8月25日(土)10:00~2018年9月30日(日)23:59
  • 配送時期:2019年1月下旬より配送予定

<※>プレイするには、「バンダイナムコID(BNID)への会員登録」(無料)と「バナコイン」(バンダイナムコID対応の各種サービスで、使用可能なコイン)のチャージ(購入)が必要になります。

 

 

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