V2ガンダムをはじめウェザリングのプラスαアドバイススペシャル!電撃ガンプラアカデミー2018年11月編

更新日:2018年12月30日 14:51

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2018年の年の瀬迫る今回は、2018年に届いた作品の中から、「ここをこうすればもっとよくなる!」とサクライ総統がピックアップした5作品を紹介。全投稿作品はワンダースクールにて公開中です! どうすればより魅力的に作品を仕上げられるのか、というアドバイスは、初心者からベテランまできっと役立つはず!

 

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サクライ総統のピックアップの5作品

作品名:vガンダム マーク2(19283さん)

グラデーションが丁寧に施されていいと思います。塗料の希釈具合やエアー圧なども適切です。ひとつアドバイスするとしたら、各グラデーションのシャドー部が多いため、全体的にグラデーションがキツく、ケバい印象になっています。シャドーの面積をもう少し減らすと繊細なグラデーションになると思います。また白部分はエッジがダークグレーのシャドー色、青部分は逆にエッジが明るいハイライト色なので、ここを統一すると良いでしょう。通常はエッジがシャドー(暗い色)、面の中心がハイライト(明るい色)です。基本的な塗装スキルは十分にマスターされていると思いますので頑張ってください!

 

作品名:MS-07B グフ(eastさん)

他の作品を拝見していても、カラーリングの変更やウェザリングなど、毎回様々なチャレンジしているのが素晴らしいと思います。基本塗装は筆塗りだと思いますが、ムラが出た部分は2000番くらいのペーパーで軽く慣らせば軽減できるのでやってみてください。筆ムラを見えにくくするためにも、一度缶スプレーのツヤ消しトップコートを吹くと良いと思います。ツヤ消しを吹くとウォッシングやチッピングのノリも良くなります。チッピングも筆で書いていると思いますが、最近流行っているスポンジを使ってみるとよいと思います。特に1/144など小スケールキットにはスポンジの細かいテクスチャーが良い効果を生むと思います。頑張ってください!

 

作品名:ガンダム試作4号機(汚しあり)(daichi_1963さん)

小学6年生という若さでウェザリングにチャレンジする姿勢は素晴らしいと思います。MGということで成形色の上から、恐らくラッカー系(溶剤系アクリル塗料)で汚しているのだと思いますが、汚し塗料(本作の場合は茶色)を塗った後、うすめ液を含ませたティッシュや綿棒で、汚し塗料の半分~2/3くらいを落とし、エッジやモールド近辺に汚し色を残す用にすると、よりリアルに仕上がると思います。筆にうすめ液を付けて、塗料を溶かすように境目をボカすのも有効です。ウェザリングは汚し塗料を塗りっぱなしにするのではなく、塗った後にうすめ液で調整するのがコツです。頑張ってください!

 

作品名:応戦する陸戦型ジム(いりふんさん)

同時期にご投稿されている「雪原の戦い」と同様、迷彩塗装&ウェザリングに挑戦されています。迷彩塗装のコツはいきなり迷彩パターンを描きこまずに、まず色鉛筆などで迷彩パターンをキットに下描きをしてから塗るとカッコよく仕上げることができます。また冬季迷彩に関しては、本物の戦車などは全体に石灰の粉を使って迷彩(というより全体白のカムフラージュ)を施しているので、もっと大胆にまっしろにすると良いと思います。その後、白塗装を部分的に剥がしたり、全体にウォッシングをして塗装にメリハリを付けるとリアルな感じに仕上がります。頑張ってください!

 

作品名:哀・戦士(べーたーさん)

焼け・サビ・チッピングなどなかなかお上手だと思います。それぞれのウェザリングの色味もいろいろ研究して塗っているのが良くわかります。バトルダメージの工作もお上手だと思います。ただすべての技法を模型全体に施してしまうと、それぞれのウェザリングがお互いの効果を打ち消しあってしまうので、ウェザリングを施していない箇所をもう少し多く残すとメリハリがつき、むしろウェザリングが引き立つと思います。高校3年生という若さで悲哀を感じさせるポージングと、ベースの片側に寄せたレイアウトとシチュエーションがシブいと思います。頑張ってください!

 


サクライ総統の総評

今回はいつもとは趣向を変えて「あと一歩!」という作品にスポットを当てご紹介してみました。素組み(パチ組み)を楽しんでいる作品は“組み立てる”という工程を楽しまれているので、それでいいと思います。しかし「塗装やウェザリングにチャレンジしているが、今ひとつコツがつかめない」といった作品の投稿も多いのが本コーナーの特徴です。今回はそんな作品にワンポイントのアドバイスを添えてご紹介してみました。それにあたり対象作品を7月まで半年ほど遡り。改めて拝見させていただきました。通常は上手に仕上がっている作品を中心に選定しているのですが、作品選びをしている僕自身も視点を変えてみてみると、改めて力作が多いことに気付かせていただきました。どの作品も表現したい方向性やテーマはとても良く伝わってきます。しかし実際に「どんな塗料でどんな方法・工程で作業をすればいいのか?」、「この塗装方法や仕上がりで正解なのか?」に迷われている方も多いと思います。それぞれのテクニックについては、僕が電撃ホビーウェブに連載している〈素組みでガンプラ〉などを参考にしてほしいと思いますが、実際に拝見させていただいた作品を例に、簡単ではありますがアドバイスさせていただいたのでご本人はもちろんのこと、同じような壁にぶつかっている方も参考にしてみてください。

 

今月はイレギュラーなことを行ってみましたが、今回のような事は今後も定期的にやってみたいと思います。なお次回はいつものように優秀作をご紹介いたしますが、それに際し11月・12月エントリー分から選考させていただきます。
さて今年ももう終わりですね。本年も電撃ホビーウェブならびにガンプラアカデミーをご覧いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。では皆さま良いお年をお迎えください!


 

電撃ガンプラアカデミーへの応募はワンダースクールにて受け付けています。

 

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