トヨタ博物館に「クルマ文化資料室」がオープン!ミニカーやカーマスコットなど約4,000点の資料を展示!入館料が半額の期間も!!
トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)の2階にて、「クルマ文化資料室」が2019年4月17日(水)よりオープン! また2019年4月17日(水)~4月26日(金)の期間は、30周年謝恩ウィークとして入館料が半額となります。
9つのゾーンで文化資料を展示
トヨタ博物館は、1989年4月の開館以来、自動車(実車)だけではなく、国内外の自動車文化の関連資料も収集。収集数は、書籍、雑誌、カタログが約20万点、その他の文化資料は約1万5千点にのぼります。
この収蔵資料から「移動は文化」をテーマに、約4,000点の文化資料が一堂に展示されます! 展示室中央にヨーロッパ、アメリカ、日本の約800台のミニチュアカー(1/43模型)をタイムライン軸として紹介。それに沿って9つのゾーンで文化資料が展示されます。
1.昔の出版物に見る乗り物文化(錦絵、引札、うちわ絵、すごろく)<約40点>
日本では開国そして明治維新により、江戸時代までにはなかった馬車や人力車、鉄道などの乗り物が登場。交通手段が近代化していく様子を色鮮やかに描いている錦絵などが紹介されます。
※錦絵は作品保護のため1カ月ごとに作品を入替展示。
2.自動車と出版物(自動車雑誌・カタログ)<約300点>
世界初の自動車雑誌「La Locomotion Automobile」を始まりとし、1894年から2000年頃までにヨーロッパ、アメリカ、日本で創刊した自動車雑誌64冊の表紙でその変遷が紹介されます。カタログは年代ごとに約150冊展示。
3.自動車ポスター<約30点>
所蔵されている約300点のポスターから、自動車メーカー、自動車部品・用品メーカー、モーターショーなどのテーマごとに紹介。世界初のモーターショーのポスターをはじめ約30点展示。
※作品保護のため3カ月ごとにテーマに沿って作品を入替展示。
4.カーバッジ<約400点>
自動車の誕生以降、数多くの自動車メーカーが創業し、ピーク時には欧米でそれぞれ500社ほどが名を連ねていましたが、1929年世界大恐慌で半分以上のメーカーが消滅。カーバッジは自動車メーカーにとってブランドイメージそのものであり、自動車生産に関わった人々の情熱がこめられた約400点を展示します。
5.カーマスコット<約180点>
1910年頃から1930年代前半にかけて、目印、お守り、ファッション、自己表現の一環として、車を飾るアクセサリーとして流行。特にフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックが製作したガラス製カーマスコット全29種類の常設展示は世界でも珍しいとのこと。
6.自動車切手<約1,200点>
切手は収集を楽しむコレクターも多く、日本でも1950年代から60年代にかけて大流行。自動車をテーマにした切手収集が盛んになると、名車や人気車種が美しく描かれたものも増え、自動車切手は現在までに世界で1万5千種以上発行されています。世界初の自動車切手を含む約1,200点が展示。
7.自動車玩具・ゲーム<約640点>
1950年代に欧米に輸出された日本製のティントイ(ブリキ製玩具)、プラスチックモデルキット、スロットカー、ミニ四駆、ビデオゲームなど約640点が展示。世界初のダイキャストミニチュアカーや世界初のラジコンカーなども紹介されます。
8.世界のライセンスプレート<約100点>
19世紀末にガソリン自動車が発明され、自動車が普及していくと、クルマを識別するライセンスプレートも世界各国で採用されるようになりました。世界各国で走るクルマに取り付けられているライセンスプレートが紹介されます。
9.文学、マンガ、映画、音楽<約130点>
クルマは、移動手段、シンボル、ステイタス、ライフスタイル、モータースポーツなど、さまざまな意味を持って形を変え表現されます。クルマが重要な存在として描かれている文学、マンガ、映画、音楽が展示・紹介。
※作品保護のため、展示入替えされます。そのため展示物・展示数は変更されます。
DATA
トヨタ博物館
- 所在地:愛知県長久手市横道41-100(名古屋瀬戸道路・長久手ICより西へ400メートル)
- 開館時間:9時30分~17時00分(入館受付は閉館30分前まで)
- 休館日:曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 入館料:大人1,000円(税込)、シルバー※65歳以上500円(税込)、中高生600円(税込)、小学生400円(税込)団体割引あり
※2019年4月17日(水)~4月26日(金)の期間は、30周年謝恩ウィークとして入館料半額 - TEL:0561-63-5151
- FAX:0561-63-5159
※文化館の1階、3階は無料ゾーン。
※2019年5月3日、4日、5日は18時まで開館時間を延長。
クルマ文化資料室オープン関連展示
「馬なし馬車から自動車へ」
- 期間:2019年4月17日(水)~6月30日(日)
- 場所:文化館2階企画展示室
- 内容:馬なし馬車は誕生当初、好奇の目にさらされたものの、次第に人々の暮らしに入り込み、独自の自動車文化を醸成。その様子を実車と雑誌、ポスター等のクルマ文化資料によって紹介
- 台数:8台
- 車両:ドディオン・ブートン(1899・仏)、ロコモビル・スチーマー(1899・米)、キャデラック・モデルA(1902・米)、パナール・ルヴァッソール(1906・仏)、ルノー タイプDJ(1913・仏)、ルノー 6CV(1925・仏)、フォード モデルT(1927・米)、人力車(明治後期・日)
走行披露「60s ライトウェイトスポーツカー」
- 日時:2019年5月25日(土)、6月1日(土)/1回目11時15分~、2回目15時15分~
- 場所:P1駐車場(無料ゾーン)
- 走行車両:ホンダS800(1967・日)、トヨタ スポーツ800(1965・日)、ロータス エリート(1961・英)
※天候等の理由により、やむをえず中止、または内容の変更がされる場合があります。
●クルマ文化資料室について
「クルマ館」での自動車約140台による展示が自動車の「作り手(メーカー)」が紡いできた歴史であるのに対し、「クルマ文化資料室」は実物の「クルマ」は1台もありません。世に送り出された「クルマ」がどのように社会に受容され、どのようなイメージで表現されていったのか、その軌跡をたどることができます。約800台のミニチュアカーから構成されるタイムラインを軸として、世界初のモーターショーのポスターや、世界初のダイキャストミニチュアカーなど多様に織りなされた自動車文化のありようが紹介されます。なお、今回のリニューアルを機にトヨタ博物館は、自動車の歴史を紹介する「クルマ館」、新館はクルマ文化資料室や企画展示室、図書室などを備えた「文化館」に名称が変更されます。
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