マイスター関田の★実験!超音波カッターLABO(その1)

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文・実験/マイスター関田

 

電撃ホビーマガジンにて、連載「実験プラモLABO」を連載中のマイスター関田が、超音波カッターの使い方を紹介! 第1回目となる今回は、電撃ホビーマガジン2013年12月号での反省点を踏まえつつ、超音波カッターの正しい使い方を紹介する。

 

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2013年1月号での反省点と

超音波カッターの正しい使い方

 

 

電撃ホビーマガジン2013年12月号掲載の「マイスター関田の実験プラモLABO」における、切断工具の比較実験において、超音波カッターの切断時間が長すぎ、さらに切断面が荒れているを見て「?」と思われた読者の方もいたのではないだろうか?

 

実際、編集部にて検証をしたところ、切断実験の際、刃に過度の負荷がかかる切り方をしてしまった結果であることが分かった。

 

通常の使い方では、切断面のキレイさは損なわれず、切断時間も圧倒的に短い。

 

そのことを踏まえたうえで、刃に負担をかけない適切な切り方で、改めて切断実験をしたところ、下の写真のような結果となった。

 

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超音波カッターの仕組みと
その力を引き出す使い方

 

今回の再実験で、改めて超音波カッターの便利さに気づいたが、この記事では基礎に立ち返って、超音波カッターの仕組みと有効な活用シーンを説明していきたい。

 

通常のカッターやデザインナイフでプラスチックを切ろうとする場合、刃による切断に対して抵抗がかかることになる。そして、その抵抗を上回らない限り対象が切断されることはないが、刃先に超音波振動を伝達することで、その抵抗を極限まで提言することができ、容易な切断が可能になる。

 

これが、超音波カッターがプラスチックを簡単に切断することができるメカニズムだ。なお、超音波振動は目に見えないほど微細なものなので、刃先が震えるなど振動による作業の妨げはない。

 

そして、その超音波カッターを使えば、これまでにないスピードでの切削加工が可能になる。使用時のコツとして、パーツに刃を入れるときに、そぎ取るようにすると機械への負担も少なくスムーズで、切断面もキレイになりやすい。垂直に立てて両断しようとするよりも、格段に良いのだ。

 

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▲両断するように刃を入れる。刃と振動機構への負担が大きくなりがち。

 

 

▲削ぎ取るように刃を入れる。刃と振動機構への負担が少なくおすすめの使い方だ。

▲削ぎ取るように刃を入れる。刃と振動機構への負担が少なくおすすめの使い方だ。

 

超音波カッターの実力を
改めて検証!

 

●ポリスチロール板を切る

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0.5ミリ厚程度のプラ板なら紙を切るように切断できる。さらに多少の厚みがあってもスイスイ刃を進めることができるぞ。

 

 

●ポリスチロールパーツを切る

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パーツから一部分を切り取ったり、延長、幅詰めのためにパーツを切断することも簡単だ。

 

さいごに

さいごに、超音波カッターを使う際の注意点をお届けする。刃物だけに、怪我には十分注意して作業してほしい。

次回は、超音波カッターの世界を、さらに深く紹介したい。

 

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