素組みでガンプラ! 【その1-2】シールを貼るコツ ~失敗したシールのはがし方(ほか)~
ガンプラの楽しみ方は人それぞれ。合わせ目を消したり全塗装して“ガチ”で仕上げていくのも楽しいけれど、せっかく色分けが再現されているガンプラだから、そのまま組んで楽しむのもアリでしょう。
そこで本コーナーでは、プロモデラーの桜井信之氏に、充実した作業環境のない方にもガンプラ作りを楽しめるように、超基本からちょっとしたワザまで、素組みで作る際の“コツ”を紹介してもらうことにしました。少しの手間で十分楽しめる“素組み”の楽しさを、味わっていただければと思います。
前回は、「RG 1/144 ストライクフリーダムガンダム」のリアリスティックデカール貼り方の基本をお伝えしましたが、後編となる今回は、トラブルシューティングを中心にお届けします。
■隠れた敵、静電気
シールを貼る際、静電気によってシールがパーツに吸い寄せられてしまう現象がたびたび起こります。これが原因で真っ直ぐにシールが貼れなかった経験を持つ人も少なくないでしょう。
実は前回紹介した水貼りで、静電気による問題も解消できます。また、水貼りしない場合、何回かシールを近づけているうちに放電することもあるので、少し待ってみるのも手です。
■失敗したシールを剥がす
シール貼りに失敗してしまったら剥がして再度貼り直したいところ。
その際に、シールの端を爪で引っ掛けて剥がそうとしてはいけません。シールの端にシワが寄ってしまい、貼り直した時にキットに密着しなくなるばかりか、一度付いた折り目が目立ってしまいます。
こんな時はカッターナイフの先端を使い、キットとシールの合間に滑り込ませ、カッターの先端でシールを真上に引っ張るように“浮かせる”要領で、慎重に剥がしていきます。
決してまくり返すように剥がしてはいけません。シール全体に細かいシワが寄ってしまい、修復不能になるからです。
■シールがピンセットから離れない!
「シールをつかんだピンセットの先端にシールが貼り付いてしまい、作業が難航した」という話はよく聞きます。これはピンセットの先端に原因があるのです。
切手用のものが代表的ですが、広い面でホールドするタイプのピンセットの場合、その面にシールが密着してしまうからです。
今回のシール貼りに用いたピンセットは、先端が“点”でホールドするタイプ。実は同じ力でピンセットを閉じた場合、“点”と“面”では“点”でホールドするほうが、物体をホールドする力が強いのです。シールを“面”でしっかりと掴もうとせず、ピンセットの先端で“摘まむ”ような感覚でシールを持つことが大切です。
■完成!
リアリスティックデカールを全身に貼った「RG 1/144 ストライクフリーダムガンダム」
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