完全脱着可能なフルアーマーレッドウォーリアにマット仕上げのガンダムシナンジュなど、電撃ガンプラアカデミー2019年5月編

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

2019年5月に投稿された作品から、サクライ総統がピックアップした作品を紹介。全投稿作品はワンダースクールにて公開中です! 今月選ばれた5作品は以下のとおりです!

 

>>電撃ホビーウェブ presents 電撃ガンプラアカデミー

 

 

サクライ総統のピックアップの5作品

作品名:SDリハビリ・ザクⅡ(やっすおうさん)

非常に丁寧な仕上げで大変好感が持てる作品です。グラデーションの加減も淡過ぎず、ケバ過ぎず清潔感のある階調です。色味やツヤ感もよく塗料の特性を十分認識している事がわかります。半ツヤ仕上げは表面処理の具合がダイレクトに塗膜表面に現れるのですが、これだけ美しく仕上がっているという事は、大変丁寧に仕上げている証拠です。リハビリ作品でこれだけお上手なのですから、完全回復しで作った作品が楽しみです。またご投稿ください!

 

作品名:フルアーマーレッドウォーリア(ヤクトさん)

久しぶりに完全脱着可能なフルアーマー作品を拝見して大変興奮しました。装甲脱着は誰もが夢見て、チャレンジしたいと思うのですが、バランス・強度・取り付けシステムを構想しているうちに、多くのモデラーが諦めてしまうアイテムです。高度な製作技術が必要な作品にチャレンジ姿勢にも脱帽です。皆さんからも多くの支持を集めていますが、文句なしの入選だと思います。お見事です。

 

作品名:偵察型ザク(すなめりさん)

偵察ザクは、一見したフォルムは“ザク”そのものなのですが(特に設定画では)、実際に立体物に落としこんでいくと、各部のボリューム感や胸の増加装備部分の収め方が難しい機体です。特にモモの形状が影響し、ボディとの組み合わせに難儀する機体です。しかしHGUCと旧キットの長所をうまくチョイスし見事にまとめあげていると思います。カラーリングも落ち着いたトーンで、とてもMSVらしいリアルな仕上がりだと思います。この調子で他のザクバリエーションも立体化してください!

 

作品名:ファーストガンダム(ターボ卍さん)

とても面白く、素敵なシチュエーションですね。プラモデルのパーツがランナーから外れて飛び出し、本体に吸いつくように集合して行く感じがよく出ています。ターボ卍さんはオリジン版ザクも同時に製作し投稿いただいているのですが、どちらを選ぶか本当に迷ってしまいました。通常展示に困ってしまう武器もこのスタイルなら全て展示できるのでよいアイディアですね。僕も真似てみたくなりました。

 

作品名:ガンダムシナンジュ(コウスケさん)

ミキシング時の各部パーツ選択だけでなく、ディテール・赤のトーンやツヤ感、全てが見事にマッチしたミキシング作品だと思います。シナンジュと言うと、色味は真紅、質感はメタリックやグロス仕上げを選びがちですが、朱に近いトーンとマット仕上げという点に個人的にノックアウトされました。各部の工作精度や仕上げも丁寧なのですが、何より見た瞬間のインパクトが凄いです。拝見して3秒で入選を選ばせていただきました。それくらい見た人への破壊力がある作品だと思います!

 


サクライ総統の総評

今月もたくさんのご投稿ありがとうございました。先月プロモデラーのPOOH熊谷さんとお話ししている時に「どうやらガンプラモデラーの8割が無塗装、成形色フィニッシュ派らしい」という話になりました。公私ともに当たり前のように全塗装仕上げをしている僕としては、ちょっと衝撃的な数字でした。僕自身、電撃ホビーWEBで〈素組みでガンプラ〉という成形色フィニッシュをテーマとした連載を持たせていただいていますが、あくまでも“縛り”としての無塗装を楽しみながら製作しています。しかし生業として全塗装の完成品を一ヵ月に2つ3つ作っていると、余暇の息抜きで製作するプラモデルにそこまでの時間を割けないのが現実で、フルペイントを行わないフィニッシュ方法が心のリフレッシュになっているのも事実です。加えてプレミアムバンダイをはじめとする成形色変えのキットなどは、塗装前提での製作では全く無意味になってしまいますし、近年のガンプラ成形色の良さは、25年くらい前と比べ格段の進化を遂げています。

 

確かに塗装を行えば心の赴くままに色変更も行えますし、表現方法の広がり方は無限大です。しかしキットの出来に満足し、無改造で設定どおりのカラーリングで製作するのであれば、優れた成形色を有効活用しない方法はないでしょう。製作方向に合わせたフィニッシュを選択するのも新時代の模型の楽しみ方かもしれません。かつて〈電撃ホビーマガジン〉誌上で“かんたんフィニッシュ”として様々なモデラーが成形色活かしのフィニッシュ法を確立してきましたが、今一度……そして新時代の“かんたんフィニッシュ”を確立する必要があるのかもしれません。個人的にも数カ月かけて〈素組みでガンプラ〉でこの製作方法を復習しながら、更なる技法を追求して行きたいと思っているので、こちらも宜しくお願い致します。ではまた来月お逢いしましょう。皆さまからのご投稿をお待ちしております。

 

 

 


 

電撃ガンプラアカデミーへの応募はワンダースクールにて受け付けています。

 

DGA_banar_1200x630

 

 

関連情報

 

関連記事

 

(C)創通・サンライズ

上に戻る