浅間・智、究極の立体化!! 完全監修した原作者をインタビュー!
『境界線上のホライゾン』のヒロインの一人“浅間・智”。彼女の最大の見せ場は、やはり「ズドン巫女」の二つ名にふさわしい艦上からの射撃シーンでしょう。その姿がコトブキヤにて立体化! 原作者・川上稔氏による徹底監修を経て、決定版といえる大迫力の出来に仕上がっています。ここではその姿とともに、監修でこだわった点などについて聞いた川上氏への特別インタビューの模様をお届けします!!
--完成した浅間・智をご覧になっていかがですか?
川上:すごい出来ですよね。特に硬い部分と柔らかい部分の融合が素晴らしい。 そこはフィギュアもメカものも両方扱われているコトブキヤさんならではの強みだと思いました。
--フィギュア部分は原型師さんが手作業で製作し、メカ部分には一部3Dプリンタも採用されているそうです。
川上:そうですね。フィギュア製造現場も日々進化してしてますよね。このバインダーの薄さなんかは逆に「これで大丈夫なんだろうか」と心配になるくらいで(笑)。ここまでやっていただけて感謝しています。
--フィギュア製作にあたってかなり細かく監修されたと伺いました。
川上:最初に大まかなラフを描き、コトブキヤさんに素体みたいなものを作っていただいたんです。それに対して、こちらで動きや演出を加えていきました。
たとえば、初めはもっと直立したポーズでしたが、それをもっとダイナミックに背筋を反らしていただきました。普通の射的姿勢だと横から見た時に体が真っ直ぐになってしまうし、バインダーなどで腰のラインが隠れてしまう。なので、ある程度は大胆にポーズをつけないと全体としてのシルエットが死んでしまうんです。
最初はコトブキヤさんが遠慮されて大人しめに作られていたので、それを「ここまでやって大丈夫です」と先に伝えることが大切でした。そのあたりをコトブキヤさんは1~2回目の打ち合わせで、こちらの意図を理解していただけたみたいなのでありがたかったです。「これぐらいバインダーが開いてくれたら良い」とこちらの理想像をお伝えし、コトブキヤさんで強度やサイズの問題を限界まで攻めていただくという。その後も肉付けの方向などに関してさまざまな提案をさせていただきました。
▲原作者こだわりPOINT.1
のけ反ったことによって露わとなる胸から股間へかけたボディラインは最大の見せどころ。梅組最大クラスの大きさを誇るバストがこれでもかと強調されている。
▲肉付きに関する監修は、画像データを加工し、修正ラインを書き込む形で何度もやりとりが繰り返された。
▲原作者こだわりPOINT.2
「大体のユーザーはフィギュアを日常の視点より上に置くのではないか」と、下から見上げることを前提に、太モモの上に乗っかる肉の盛り上がりを強調。ストッキングのシームラインもあえて外側に広げることで臀部の丸みを強調している。
川上:お客様に買ってもらうためには、バリューのある部分を明確にし、熱く語れる部分がたくさんないといけないと思います。写真をネットにアップしたくなるような部分があると嬉しい。造形的な精度や製造面ではコトブキヤさんがしっかり製作してくださることはわかっていたので、自分としてはユーザー視点からどういうフィギュアが面白いかを提案しました。付属物に関してもまずは採算度外視で、射撃時の環状のサインフレームが欲しいと言ってみたりしました。さすがに立体化は難しかったのですが、背景ボードを付けるという形で実現しています。
▲付属するB2サイズの描き下ろしポスター。裏面には艦上での射撃シーンを再現できる背景が印刷されている。