浅間・智、究極の立体化!! 完全監修した原作者をインタビュー!
■10年目に実現されたTVアニメ化
--アニメ化されると聞かれた時はいかがでしたか?
川上:「嘘だろ」って思いました(笑)。お話を聞いた時点で、もう10年近くこの仕事やってましたし、基本「自分の好きに書こう!」って開き直ってるので、アニメ化って無いんじゃないかって思っていましたよ。だから「どう考えても大変だよ」っていう思いがありました。読者はこだわり派の方が多いと思うので、原作から変にズラしたものにはしたくありませんでしたし。だからアニメ製作のハードルはすごく高かったと思います。
--世界観が独特なので、アニメスタッフと認識を共有するのが大変そうですね。
川上:ええ、世界観を飲み込んでもらってからでないと映像化できないと思いました。ですからアニメを製作してくださるサンライズさんに通ってイチから全部説明しましたね。大変だったとは思うのですが、デザイナーや設定の方々がすごく理解してこちらのこだわりを汲んでくれたんです。脚本の浦畑さんや小野監督も「それ見せよう!」と積極的に設定などをストーリーの中に盛り込んでくれました。
--結果として原作ファンにも大満足の内容になりました。
川上:ええ、おかげさまで原作の売り上げにもつながりましたし、ありがたかったですね。原作者がガッチリ関わって、特典なども作らせていただき、ファンのみなさんにも喜んでいただけてうれしかったです。
■浅間・智というキャラクター
--浅間・智というキャラクターの印象は?
川上:全編を通しての主役はトーリとホライゾンですが、シーンごとの主役がいます。その中でも浅間は語りやすいです。他のキャラクターに対してまんべんなく関わっていますし、客観的な位置にいられるので。
--確かに個性的なキャラが多い梅組の中で、一番誰とでもフラットにつき合えるキャラかもしれません。
川上:術式にも詳しいので解説役にもなってくれますしね。それでいてトーリやホライゾンや喜美とも近しいので、話し役になってくれます。属性的にも巫女ですし、好きな人は多いはずじゃないですか。ですから、トーリとホライゾンの両翼を固められるように、ミトツダイラと対にしながら、気合いを入れてデザインしました。結果、こうして人気が出たのでうれしかったですね。この砲撃スタイルは読者からフィギュア化を求める声が多かったんです。なので、完成度が高い形で実現できて大変ありがたいです!
浅間・智
武蔵アリアダスト教導院・三年梅組所属。航空都市艦・武蔵の主社である浅間神社の娘で、トーリのお幼なじみでもある。基本的に優等生だがやや妄想過多な面も。左目の義眼を駆使して精密な射撃をする弓の名手。
▲左目は照準用義眼「木葉」となっている。構えるのは和弓「片梅」と「片椿」を接合させた大型弓「梅椿」。
▲矢を放った後の残心ポーズを再現するための右手と梅椿基部の差し替えパーツが付属。矢に邪魔されずにバストと顔を堪能したい人はこちらの状態で飾ろう。
川上稔
かわかみ・みのる
ゲームクリエイターとして活動した後、1996年に電撃文庫レーベルより作家デビュー。歴史に関する莫大な知識をベースとした世界観の構築に定評がある。『境界線上のホライゾン』の他、代表作は都市シリーズ、『終わりのクロニクル』シリーズなど。
DATA
浅間・智-ズドン巫女Ver.-
■PVC製塗装済み完成品
■1/8スケールフィギュア
■全高37センチ
■原型:中邨拓智
■協力:コトブキヤ3Dチーム
■16,800円(税抜)
■2014年5月発売
■発売元:コトブキヤ
<関連情報>
(C)川上稔/アスキー・メディアワークス/境界線上のホライゾン製作委員会